まだ少し寒いけど、桜もどうやら咲き始めた模様です。
昨日、あまりに腰と背中が痛むので整体に行ってきたのですが、途中で桜を見ましたよ。
これまでこんなに週末が待ち遠しいと思ったことは学生時代以来かも。
平日はどうしても停電や電車の運行情報やらで神経を使っているし、ここにはあまり書いていませんでしたが、地震以来、トシヤの動揺が酷くていまだに落ち着かずにいることで、私も四方八方からのストレスを受けてしまい、体調がほんとうに思わしくなくて、週末に外出しないで休むことでどうにかやっていけてる感じです。
整体の先生がびっくりされるくらい背中がパンパンに固まっていたようで、普通にやったんじゃ埒があかないと、馬乗りになってマッサージをしてもらいました(苦笑)。
まんべんなくお灸や鍼もやってもらい、おかげさまでだいぶよくなりました。感謝。
ネットのニュースを見ていたら、
スピッツ草野、急性ストレス障害でダウン(サンケイスポーツ) - goo ニュース
こんなニュースもあって、やはり日本中の人が少なからずわが身に痛みを感じているのだと思いました。
そういう中でも私は展示会へ向けて遅れた作業を急がねばならず、焦る気持ちが募ります。
震災の混乱で物理的にも精神的にも手が止まってしまったのはもちろんですが、あの日を境に今まで温めていたテーマにどうも気持ちが乗らなくなってしまい、デザインは白紙に戻ってしまったのです。
違う、違う!
今の私が表したいのはそれじゃない!
やっと机に向かえる精神状態になってからは、自分の心に問いかけてばかりの日々でした。
やっとこれだ!と心が響いたものを一から作り始めねばなりません。
今度の展示会は決して「間に合わせ」の作品であってはならない。
たとえ未完成で出す羽目になっても、心と裏腹の作品は出さない。
被災地の簡単にはいかないだろう復旧と復興へ向けて協力をしながら、一方で私たちは新しい生き方をするための価値観の修正をしなければならないのではないか。
パラダイムシフトという言葉を20年位前に知りましたが、私は息子を育てる過程で個人的なパラダイムシフトをせざるを得ず、私という人間は息子が生まれる前の私とは違う人間になったという実感を味わいました。
今度はそれが社会の中の私として向き合う時が来たのだと感じています。
経験的に苦しさや葛藤は避けられないと知っていますが、前へ進むには受け入れるほかないことも知っています。
私の仕事は作品を作ることばかりではありませんが、今の気づきのひとつを端的に表現するものとして作品を作っています。