角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

リラックス宴会。

2007年02月18日 | 地域の話
今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ25cm〔3500円〕
緑唐草をベースに緒は緑、真中に黄色の帯です。緑は年齢と無関係に好まれますから、この草履も選ばれるのが早そうです。

昨晩の新年会から、今朝戻りました。帰りの時刻は皆それぞれですから、最近は申し合わせることなく勝手に帰ってきます。
帰り道、久しぶりに吉野家の朝定食を食べてきました。サラリーマン時代、出張先の朝食でよく利用していたのが、吉野家の焼魚定食です。どこにでもありそうで、角館では食えない一品です。

最近の宴席では、自分が喋ったことも誰かが喋ったことも、だいたいを忘れています。別に泥酔しているわけではないので、おそらく重要な話題がないんでしょう。
同期の飲み会はさらにこれが顕著です。緊張感を必要としないリラックスした宴会でしょうから、これは良い酒飲みと思います。

二次会のクラブで、隣りに座っていたFOクンとママさんの三人で、私の草履に話題が及びました。FOクンも布巻草履愛好者のひとりです。
FOクンが突然、『ママさ草履プレゼントするがら、ひとつ送ってけれっ』と言い出しました。ママさんも草履に興味津々で、届くのを『楽しみ~!』と喜んでいました。

ただし草履を送るのは、一度FOクンに確認してからにします。もし私と同じなら、『そんたごど言ったっけがぁ~?』ってなことになりかねませんから。
んっ!?私がこの会話を覚えているということは、私にとってこれは重要な話題だったんですねぇ。

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お洒落ならぬ‥。

2007年02月17日 | 実演日記
今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ25cm〔3500円〕
桜うさぎピンクをベースに緒はエンジ、真中に黄色の帯を入れてみました。Lサイズにしては可愛い配色なんですが、ときに『大きめのをゆっくり履きたいのヨ~』とおっしゃる女性がいます。
またときには、男性でこうした配色をご希望になる方もいらっしゃいます。そういう場合は、「お洒落」の「お」が抜けた「シャレ」なんでしょうね。

角館に青空が戻っています。一昨日はたいへんな悪天候でした。吹雪で辺り一面真っ白になったのですが、今日の好天でまた雪が解けています。2月も半分が過ぎていますから、やはり今年の冬はこんな感じで終わりそうです。

今日はこれから、今年最後の「新年会」に出掛けてきます。同期の昭和37年会の新年会なんですが、毎年恒例で秋田市一泊の宴会です。今年も幹事役の「川反大臣」ARクンが、お洒落なお店をセットしてくれているでしょう。

もっとも同期のメンバーの飲み会は、いくらお店がお洒落でも、ただの「シャレ」になっちゃうんですけどねぇ。

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千の風になるために‥。

2007年02月16日 | 地域の話
今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ26cm〔3500円〕
青のいらかをベースに緒は緑、真中に黄色の帯を入れてみました。若々しさと爽やかさが出せたと思います。もっとも、こうした配色ほどご年配の男性に好まれるもんです。

本日、めでたく44歳の誕生日を迎えました。有名人でも同じ誕生日の人がいたと思いましたが、やはり超有名人はこちらの方と思います。おそらく今日も花火が上がってることでしょう。

昨日、日頃からお世話になっているお宅の葬儀に参列して参りました。故人は昭和二年生まれ、私の親父が昭和三年生まれでしたから、元気でいればちょうど昨日の故人くらいなんだなぁと感じてきました。

ご友人の弔辞、そして喪主であるご長男の謝辞の中に、「千の風になって‥」の言葉が引用されていました。昨年の紅白歌合戦ではじめて聴いた曲でしたが、その歌詞には熱いものがこみ上げます。

晩年の故人をよくお見かけしたのは、奥様と二人の散歩あるいは買い物をされている姿でした。カミさんと二人でお見かけしたときは、『将来の理想像だナっ』などと話していたものです。
それが昨日の謝辞ではじめて知ったのですが、故人は余命一年を宣告されていたのだそうです。ご夫妻はそれを理解した上で、残された少ない時間を大切に過ごしていらしたんですね。それこそ散歩の一歩ずつさえ‥。

私も本日44歳を迎え、少なくとも人生の半分は消化しています。「もう半分しか‥」なのか「まだ半分も‥」なのか分かりませんが、日々の時間を無駄にすることなく精進しなければいけませんね。
やがて千の風になるために、一歩ずつ‥。

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都会と田舎、その人情。

2007年02月14日 | 地域の話
今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ26cm〔3500円〕
赤唐草をベースに、緑を合わせた配色Ⅱパターンです。2月は男性用Lサイズを集中的に作ってるんですが、だんだん組み合わせのネタが少なくなってくると、いろんなことをするもんです。

1月~2月は、全国的に展示会や見本市のシーズンです。現在の私は縁のない世界ですが、サラリーマン時代はそれこそ飛んで歩いたものでした。
ちょうど今、手作り仲間のさんさん企画サンが、第63回東京インターナショナルギフトショーに出展しています。メイン商材の「ぷっくり半纏ストラップ」は、全国どこのお祭り半纏にも対応できますから、おそらくかなりの引き合いがあるでしょう。

このギフトショーは、私にとって懐かしい見本市のひとつです。かつての勤務先は年二回欠かさず出展していて、私もそのほとんどに参加しました。12~13年間でしたから、回数にして20数回になりますか。現在はビッグサイトに会場を移していますが、私の頃は晴海でした。

築地駅前のビジネスホテルをねぐらにして、晴海までの30分弱を毎日歩いて通いました。ほぼ社長と一緒でしたが、帰り道よく寄っていたのが屋台のホルモン屋です。ネクタイ姿のおじさんたちが思い思いに酒を酌み交わし、仕事の疲れを癒しているものでした。馴染みのない私たちの顔を見ても、ひとつの違和感もなく談笑し合えましたね。

月島あたりを歩いてると、酒屋さんの軒先にビールケースを並べた「ベンチ」があって、そこに座って店で買った缶ビールなんかを飲んでいる光景をよく見かけました。やはり主にはネクタイ姿のおじさんたちです。私が子ども時代の角館にもそれと近いものがありましたから、妙に懐かしく感じて、一緒にまぜてもらったことがありました。秋田から出張で来ている若造を、みなさん快く仲間に入れてくれましたね。
新宿歌舞伎町や渋谷センター街はよく分かりませんが、東京の下町には間違いなく「人情」がありました。それはむしろ、わが故郷角館より深いかも知れないと思ったものです。

先日東京のおまわりさんが、女性を助けるために電車に轢かれて命を落としました。ほんとに痛ましい事故と思います。
マスコミ報道で、地域の住民がこちらのおまわりさんのことを話していました。ある中年男性は、『あの人なら飛び込むよ』。小学生の女の子は、『いっつも学校へ行くとき声をかけてくれるおまわりさんだヨ』。
地域に溶け込んでいたおまわりさんだったんでしょう。勤務していた交番には、住民からお花や供物が連日届けられていると聞きます。

仮にこの事故がわが故郷角館で起こったら、地域住民は同じように涙するでしょうか。もちろん悲しい痛ましい事故として話題には上るでしょうが、それだけ地域に密着するおまわりさんがいるかどうか、そしてその行動を称え、花を届けるほど悼む心が住民にあるかですね。

ご承知の通り、ここ角館には年間200万人をゆうに超えるお客様がお越しになります。その極一部とおしゃべりしていて感じるのは、角館に「古き良き日本」を見たい感じたいという、漠然とだけれども確固たる欲求なんですね。
その「古き‥」は、三百有余年の歴史を今に伝える武家屋敷通りと共に、地域に暮らす人々の「心」なんじゃないかと思わずにいられないんですよ。
旅人が期待する「心」が、果たしてこの町に今尚残されているのか、東京のおまわりさんの事故からふと思ったわけです。

秋田では「まごころキャンペーン」などのキャッチフレーズで、観光客誘致に取り組んでいます。先の冬季国体なども、まさにそうした名のもとに展開されました。
もちろん、多少無口でも人のイイのがとりえの県民性と思います。県外からお越しの方々も、それなりの満足でお帰りになったでしょう。
ただ思うのは、「まごころ」などというものが、キャンペーンで達成できるもんでしょうか。それは人それぞれが、自らの意思と行動で表現されるものと思いますね。

誰からも誘われるものではない、また強制するものでもない、たまたま同じ考えの人が集い、それが仲間になって行く。
そう、屋台のホルモン屋や酒屋の軒先のように‥。

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世界にひとつだけの‥。

2007年02月13日 | 製作日記
今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ26cm〔3500円〕
赤のいらかをベースに緒はエンジ、真中に黄色の帯を入れてみました。これもまた若々しい雰囲気で出たと思います。
今年も男性用サイズでこうした配色を、どんどん作りたいです。

この2、3日は幾分冬らしい天候でしたが、今日はまた朝からポカポカ陽気です。冬季国体最終日の今日、田沢湖高原もまぶしいくらいの太陽と言ってました。

9日のブログでちょっと触れましたが、「角館ならではの世界にひとつだけの草履台」が出来上がりました。思ったより少し早い完成です。画像は掲示板へどうぞ。

「角館ならでは‥」でお察しの方もいらしたと思いますが、樺(桜皮)細工の本家本元角館ですから、「樺草履台」ですね。
桜の皮も私が貼れればサイコーなんですが、これだけは知人の職人さんに依頼しました。話のタネにはなかなか面白い道具と思います。
ただ、永く使ってると表面が擦れて減ってきますから、草履台としての実用にはいささか不向きかも知れません。まぁ、壊れたらまた作る、これもモノ作りの姿勢でしょうから。

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神様がいっぱい。

2007年02月10日 | 地域の話
今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ26cm〔3500円〕
赤唐草をベースに、黄色を合わせた配色Ⅱパターンです。男性用としては奇抜な部類に入るのかも知れませんが、ときにこうした配色も面白いと思います。

秋田わか杉国体冬季大会が開幕しました。今日は開会式、双子の中学校も、1・2年生全員が参加しています。昨日は一足早く、秋篠宮さまが仙北市にお入りとのこと、雪のない当地に驚かれていたかも知れません。

国体開催と同時に、当地の冬祭りが各地ではじまりました。仙北市上檜木内地区の「紙ふうせん上げ」、仙北市白岩地区の「白岩城燈火祭」も今晩です。
秋田の冬祭りで一番に名前が挙がるのは、男鹿市の「なまはげ紫灯(せど)祭り」じゃないでしょうか。こちらも昨晩開幕を迎えています。

「なまはげ」で思い出す、ひとつの出来事があります。昨年の夏のこと、西宮家にお越しになったのは、お父さんがアメリカ人でお母さんが日本人という、7歳の少年です。その日は、お母さんとお母さんのご実家のご両親、そして少年の4人でした。

私の隣りに、かつてオリジナル商品として販売していた、川連塗のテレホンカードを並べていました。その中に「なまはげ」の蒔絵をほどこした一枚があり、少年はそれをたいへん気に入ってました。
少年は一見して日本人そのものなんですが、これまでの生活がアメリカのため、片言の日本語しか話せません。私は、なまはげは「鬼」ではなく「神様」であることを教えたくて、お母さんに通訳をお願いしました。するとお母さん、なにやら困惑したお顔をされています。
訊いてみると、少年は敬虔なクリスチャンで、お国が違うとは言えこの世に複数の神様がいるなんてことは、理解の範疇じゃなかったんですね。

凡人の私目なんぞは、お盆に墓参りをし、新年には神明社を参り、クリスマスにはケーキを買ったりします。その場その時で神様がいっぱいです。まして日本には、「お客様は神様です」なんて言葉もあるくらいですから、それこそいたるところに神が存在するわけです。

もし私に英語力があったとしたら、きっとお母さんの手を借りずに自ら説明したでしょうね。なまはげは「神」、そして草履をお買い上げの少年も「神」なんて言ったら、少年は目を白黒したでしょう。
英語が話せなくて良かったと思う、唯一の出来事でした。

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2007年初草履台。

2007年02月09日 | 製作日記
今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ26cm〔3500円〕
青と黄のチェック柄をベースに、エンジを合わせた配色Ⅱパターンです。こちらも若々しさが出たと思います。

今日の角館も、春を想わせる好天です。晴れて気温が7~8℃まで上がると、当地では完全に早春の気候です。年によっては、卒業式あたりでももっと寒い日がありますね。

本日、2007年初の草履台のご注文がありました。埼玉県にお住まいの奥様なんですが、昨年西宮家を訪れた際に私の名刺をお持ち帰りだったようです。早速お送りしました、明日からはじめますかっ?(笑)

一昨日でしたか、NHKで「布草履作り」が放送されてました。東京の87歳のおばあちゃんが、一日2足編む草履が生きがいなんだそうです。『気持ちイイって履いてくれるのが嬉しくてねぇ』とおっしゃっていました。
テレビ取材のために少しお洒落していたとは思いますが、ホントに若々しいおばあちゃんでした。埼玉県の奥様も、草履作りで100歳に挑戦して欲しいですね。

草履台の在庫もそろそろ寂しくなってきましたので、明日の晩と明後日一日かけて、春に向けた草履台の在庫作りをします。
実はひとつ考えてることがあって、それは「角館ならではの世界に一つだけの草履台」なんです。実演だけで用いる一品作ですね。
勘の良い方は「角館ならでは‥」でお気づきかもしれませんが、これは完成まで数日を要しますので、出来上がってからあらためてご紹介しますね。

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母娘愛のお手伝い。

2007年02月08日 | 製作日記
今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ27cm〔3500円〕
藍色とんぼをベースに緒はエンジ、そして真中に緑を配してみました。男性用の中でも大き目のサイズなんですが、ときにこうしたお洒落な配色もイイと思います。

一時45cmまで積もった雪も、その後の好天と雨のお陰でだいぶなくなりました。道路はまったくありませんね、車の通行も順調です。

先日、お隣り大仙市協和にお住まいの女性からお電話があり、お世話になった方へ草履をプレゼントしたいとのことです。納期をうかがうと今月22日、まだ自宅作業なので、本日わが家へお越しいただきました。
お顔を拝見すると、確かに以前お逢いした記憶があります。訊いてみると昨年10月、ご実家のお母さんとふたりで西宮家を訪ねてくださった女性でした。一度思い出すと、次々とそのときの会話さえ思い出すもんですね。女性は福島県のご出身で、その日はご実家のお母さんをご案内して角館散策でした。お母さんが私の実演を見ながら、『私も作りたいナ~』とおっしゃったことも思い出しました。

お世話になった方へのプレゼントを早々にお決めになると、『やっぱりお母さんの分も買って行こうかなぁ』。
昨秋の西宮家で、お母さんが私の草履を気に入ってくださったのを見た女性は、これから毎年の誕生日に草履を送り続けることを心に決めたんだそうです。でも、お母さんの誕生日はまだまだ先‥。ちょっと迷いましたが、十分な在庫を目の当たりにした女性は、ひとつの草履をお選びになりました。
美容師さんというお母さんを思い浮かべているんでしょう、『立ち仕事だから、きっとイイ!』と笑顔でおっしゃいました。

同じ東北と言っても、福島と秋田では結構な距離です。女性も子育て真っ最中とのこと、たとえばお母さんの体調がすぐれないときも、すぐに帰ってあげることは叶わないでしょう。遠くに想う母娘の橋渡しに私の草履がお役に立てるとすれば、こんな嬉しいことはありませんね。

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子どもと買い物。

2007年02月07日 | 地域の話
今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ26cm〔3500円〕
青と黄のチェック柄をベースに、ブルーを合わせた配色Ⅱパターンです。爽やかさが出ましたから、比較的お若い男性にいかがでしょう。

先日三女が持ち帰った学年報の話題、見出しに「割合の学習に悪戦苦闘」とあります。記述をご紹介すると‥。

「今、算数では割合の学習をしています。“10%引き”等という表示は普段よく目にしていますが、その量感覚を身につけるのに苦労しています。消費税の5%分の金額を計算してみるなどの経験も、感覚を磨く方法の一つになると思います」

わが家の子育てで、若干の失敗を認めざるを得ないのが、この「買い物」なんです。すぐ近くに妥当な店がないのも原因の一つなんですが、三人娘共に小さい頃、子どもだけで買い物をするという機会を作れずに来ました。

知人でファーストフード店を営む人が言ってました。小学生だけの買い物客が激減してるそうです。たまに来る子どもに、『千円から○○円もらうと、おつりはいくら?』と訊くと、すぐに答えられる子どもは案外少ないそうです。
その人には小学生の孫がいるのですが、お小遣いをあげるときに、『貯金箱に入れないですぐ使って来いっ』って言うんだそうですよ。それはもちろん無駄遣いの勧めじゃなくて、「金銭感覚」と「算数」の勉強なんですね。

私の草履を子どもだけで買いに来ることは、まずないでしょうねぇ。あっ、思い出したっ!
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実演を飾る小物たち。

2007年02月06日 | 製作日記
今日の草履は、一般綿生地シリーズLLサイズ30cm〔4500円〕
新MAX30cm草履です。せっかくですから、昨年人気ナンバーワンだった紺唐草にエンジで作ってみました。
半端じゃなくでかいのですが、この写真だけではそれが分かりませんね。掲示板へ比較物と共にアップしています。

これまでのMAX、27cmでは小さいとおっしゃる方は結構いましたが、さすがに30cmをご希望された方はいなかったと思います。この草履もおそらくディスプレイ的な存在になるんじゃないですかね。もちろん話題性は十分と思います。

実は今年の実演会場に、新たなディスプレイがほかにもいくつか登場する予定です。昨年末取得した知的所有権(著作権)の登録証は、金色の額に入って飾られます。まずこれが一つですね。

次は「足」です。柄モノの足袋を履いた、くるぶしから下の「足」を作ってもらうことにしています。この「足」に布巻草履を履かせて展示するんです。
室内草履と言うとどうしても夏場の裸足を連想してしまうのですが、寒い季節はこうして履くと自然に使えます。これを一見して分かるのが、このディスプレイの意味なんですね。

もう一つが「つづら」です。二年ほど前、古着をくださるという方のお宅へお邪魔した際、『つづらごと持ってってぇ~』と言われ持ち帰りました。この「つづら」がなかなか味のある代物で、昨年は中に風呂敷を敷いてミニ草履なんかを展示していました。
この「つづら」を、風合いを残しながらも現代風にアレンジする仕事を依頼しています。具体的には、蔵に似合う赤茶の和紙を貼って、「角館の布巻草履」と名前を入れてもらう作業です。

この二つの製作者は、西宮家隣家の若き人形師です。「足」は、足袋の中にワラを詰めて立体感を出すという、まさに人形作りの技術です。
そして「つづら」、和紙を利用して場の雰囲気を出し、文字も手書きのこれもまさに人形場面作りの技術なわけです。この「つづら」の装飾法は、人形師自ら提案したものでした。

3月18日からの今年の実演は、そんな新たなディスプレイたちもご覧いただければ幸いです。
私の草履も、見事な装飾に埋もれないように頑張ります!

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