角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

千の風になるために‥。

2007年02月16日 | 地域の話
今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ26cm〔3500円〕
青のいらかをベースに緒は緑、真中に黄色の帯を入れてみました。若々しさと爽やかさが出せたと思います。もっとも、こうした配色ほどご年配の男性に好まれるもんです。

本日、めでたく44歳の誕生日を迎えました。有名人でも同じ誕生日の人がいたと思いましたが、やはり超有名人はこちらの方と思います。おそらく今日も花火が上がってることでしょう。

昨日、日頃からお世話になっているお宅の葬儀に参列して参りました。故人は昭和二年生まれ、私の親父が昭和三年生まれでしたから、元気でいればちょうど昨日の故人くらいなんだなぁと感じてきました。

ご友人の弔辞、そして喪主であるご長男の謝辞の中に、「千の風になって‥」の言葉が引用されていました。昨年の紅白歌合戦ではじめて聴いた曲でしたが、その歌詞には熱いものがこみ上げます。

晩年の故人をよくお見かけしたのは、奥様と二人の散歩あるいは買い物をされている姿でした。カミさんと二人でお見かけしたときは、『将来の理想像だナっ』などと話していたものです。
それが昨日の謝辞ではじめて知ったのですが、故人は余命一年を宣告されていたのだそうです。ご夫妻はそれを理解した上で、残された少ない時間を大切に過ごしていらしたんですね。それこそ散歩の一歩ずつさえ‥。

私も本日44歳を迎え、少なくとも人生の半分は消化しています。「もう半分しか‥」なのか「まだ半分も‥」なのか分かりませんが、日々の時間を無駄にすることなく精進しなければいけませんね。
やがて千の風になるために、一歩ずつ‥。

コメント (2)
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