角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

聞きづらい日本語。

2007年02月23日 | 製作日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズLサイズ25cm〔3500円〕
青のいらかをベースに緒は緑、真中に黄色の帯です。最近こうした色違いの在庫をずいぶん作っていますが、無地を変えるだけでだいぶ雰囲気が違って見えるもんです。

この間テレビを観ていたら、ナイナイの番組で面白いことをしていました。ナイナイの二人にそれぞれゲストが付いて、カタカナ言葉を使わない会話を展開するものです。
ナイナイの二人が相手のゲストにカタカナ言葉を誘導すると、これが見事に引っ掛かるんですね。現代の日本人の生活では、カタカナを使わず過ごすのは到底無理のようです。
たとえば今日の草履を日本語オンリーにしたら、「一般綿生地種、大の八寸強」ってな具合でしょうか。

マスコミ等では、昨今の若者が使う言葉に批判があります。「チョー」「ヤバイ」「ウザイ」などなどですね。「ぜんぜん美味しい」「ぜんぜん綺麗」などの誤った使い方も指摘されています。わが家の娘たちが使う言葉も、私の常識にないものがときどき出てくるようです。

若者のいまどき言葉よりもむしろ私が気になるのは、大人が使う「私的」という言葉。これって昔言いましたかね。丁内のおじさんたちや同期の仲間も、誰一人として「オレ的」なんて言いませんから、やはりいまどき言葉なんでしょう。これが結構40歳くらいの女性が使うんですよ。

あと気になるのが、語尾のすべてに「ね」を入れる人。サッカー選手のインタビューを聞いてると実に多いです。
『今度のブラジル戦はね、みんなの力をね、ひとつにすればね、きっとね、勝てますね』。
昨日のラジオで、医者がなにかの治療方法を説明していたんですが、これも「ね」が多くてとても気になりました。サッカー選手は若者ですからひとまず良しとしても、ラジオの医者は少なくとも若者の声ではなかったです。

私も使ってみましょうか、『今年のね、桜もね、きっと綺麗だからね、みんなもね、楽しみにしてね』。
あー、だめだこりゃ‥
コメント (2)
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