角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

「○○っぽい」を考える。

2007年02月21日 | 製作日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、秋田市にお住まいの同期生、FOクンからのオーダー草履です。『岩下志麻系でお願い‥』がこちらになります。いかがでしょう、そんな雰囲気しません?
本日の便で出発です、気に入ってもらえると嬉しいんだけど‥。

さすがに「岩下志麻系」ははじめてでしたが、これまでも「○○っぽく」という表現はありましたね。でも、「○○っぽく」というのは人それぞれの感覚的なものがありますから、必ずしもご満足いただけてない場合もあったか知れません。

「○○っぽい」に対して「○○っぽくない」という表現もあります。思うのですが、むしろ「○○っぽくない」は誉め言葉に使われる場合がありますね。
三女が通う小学校の前校長は、暇があると校舎のあちこちに絵を描いていました。もちろん教育理念はお持ちでしょうが、普段にそれを見せることはなかったと思います。いわゆる「校長っぽくない校長先生」でした。

そのひとつ前の校長は、こちらも暇があると花壇などの土いじりばかりしていました。面識のない人が来訪すると、よく校務員に間違われていましたね。こちらも「「校長っぽくない校長先生」だと思います。

知人の議員さんにもそういう人がいて、見るからに議員さんらしくない風貌です。いつでも誰にでも腰を低く挨拶し、人の話もよく聞きます。質問にはたとえ時間がかかろうとも必ず返答を持って来ますし、期待に添わない結果のときはその理由もしっかり答えてくれます。
あれっ!?これって本当の議員さんの姿じゃないですかっ。彼は「議員っぽい議員」だったんですねぇ。

さて私はどうしましょ、「職人っぽい職人」がイイのか、はたまた「職人っぽくない職人」がイイのか。この答えはしばらく出てこない気がします。

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする