角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

お祭りは寒いみたいです。

2009年09月03日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
緑基調の魚へんプリントをベースに、合わせは深緑基調の洋柄プリントです。
緑好きさんにはたまらない一品と思いますが、この草履を編んでいてなにかに似てるなぁと思いました。これ、「抹茶アイス」っていう感じしません?

角館の気候はアイスどころではありません。日中こそ日差しのある場所は心地良いのですが、午後も四時を回る頃には木窓を閉めたくなります。それくらい吹く風に涼しさを通り越して寒さを感じるんです。
草履職人も四十を過ぎたあたりから、少しずつ寒さ負けするようになった気がします。

角館衆が待ちに待ったお祭りまで、残すところ四日となりました。18丁内から出される曳山は、もうそろそろ完成に近いでしょう。
角館駅に設置された大置山には人形が乗り、いやがうえにも祭り気分を盛り上げます。立町にそびえる大置山にも、黒木綿が巻き終えられていました。こちらも一両日中に人形が乗せられるでしょう。

2005年12月からはじめたこのブログも、毎年9月のこの時期は角館のお祭りを綴ってきました。近年のわが家のお祭りと言えば、即ち娘たちの踊りみたいなもので、毎年カミさんはこの仕事に振り回されています。楽しいのは娘たちだけで、カミさんのほうは苦労以外のなにものでもないようです(苦笑)。

今年の踊りスケジュールが先月下旬に言い渡されました。三女は三日間連続の出番となりましたが、時間のほうは遅い日でも午後6時終了です。これくらいであれば疲労は少ないですから、お祭り後に予定されている卓球新人戦への影響もないでしょう。

ただし、中日八日は佐竹北家上覧の日です。上覧の際、同時に行われるのがお囃子コンクール。これは囃子方の演奏の部と手踊りの部のふたつを審査し、それぞれに最優秀賞や優秀賞といった賞が授与されるんですね。
三女はこれの初挑戦、おそらく卓球の試合より緊張するでしょう。岩瀬曳山の上覧で四人乗っている踊り子のうちのひとりが、わが家の三女です。どーぞよろしく(笑)。

長女と次女は8日と9日の二日間、下校後から曳山を納めるまでの当番となりました。この「曳山を納めるまで」については、昨年9月10日から数日間のブログに綴っています。
今年のお祭りも、疲労のうえに寒さとの闘いになりそうです。もちろんそれは草履職人自身のことなんですがね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする