角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

年寄りとはなんぞや!?

2008年10月06日 | 実演日記


今日の草履は彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
黒字の椰子の木プリントをベースに、合わせは赤と黒の網代ブリントです。シックなお洒落感が存分に出せたと思います。「今日の草履」は出来上がって間もなく、秋田市からお越しの女性がお買い上げくださいました。

昨晩はずいぶん早く床に着きました。一昨日の晩、娘たちが所属する手踊り社中の「あどふぎ」があって参加しました。ヤマの若衆6人ほどが出席してくれて、久しぶりに少々飲みすぎたようです。
二日酔い状態はときの経過と共に治りますが、その後訪れたのが背中の悪寒。そこで昨晩の早めの就寝だったのですが、おかげで今朝はフツーに起床できました。45歳、社会的にはまだまだ中堅どころですが、こと体力については無理が出来ませんねぇ。

この「あどふぎ」には、80歳を超える師匠もご出席です。腰が曲がって久しい師匠なれど、手踊りをはじめ当地の郷土芸能にかける情熱は冷めるところを知りません。「若さ」というのは年齢じゃないんだなと思わせるのが、いつもこちらの師匠です。

西宮家米蔵二階では、昨日まである展示会が開かれていました。それは齢70歳の「女性軍団」…と言えば叱られそうですが、角館南高校学校を50年以上も前に卒業された同期生のみなさんが、それぞれの「手作り品」を紹介する展示会だったんです。

十年前の還暦の年、誰からともなくそんな企画が持ち上がったんだそうです。そのときはまだ多忙な年齢だったことで、『じゃあ十年後っ!』の約束を見事に果たしたんですね。
会期中の三日間米蔵二階から聞こえてくる声は、それはもうはしゃぎまくるお嬢さんといった印象でした。その中のおふたりが一足先にお帰りになる際、私の前を通るときに言っていた言葉が印象的でしたねぇ、『いやぁ、みんな還暦のときより元気になってる…』。

私の実演席にも関心のある方が何人も入れ替わりに見え、ほんとに元気な会話を展開されていました。会期が終わり搬出の際、『騒がしくしてゴメンねぇ、今度来るときは冷やかしじゃなくて草履を買いに来るからっ!』。

そんなお気遣いはご無用に、元気なお年寄りは見ていても気分がイイですよっ。おっと、「お年寄り」じゃなかったですね、失礼いたしましたっ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする