角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

「非日常」の温泉旅。

2008年10月20日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ22cm土踏まず付き〔4000円〕
紺基調に鳩&ハートブーケプリントをベースに、合わせはエンジ基調の花柄プリントです。紺とエンジの相性の良さと共に、プリント柄がなんとも愛らしい草履になりましたね。平生地はこちらになります。




今日の角館も好天・高温、23℃ほどまで上がりました。千葉県からお越しの女性も、『驚きましたぁ、千葉となんにも変わらないですよっ』。名古屋市からお越しのおばさまは、『紅葉を見たいと思って来たんですけどね』。
散策のお客様には絶好の天気でも、紅葉がこれほど遅いと軽いグチも出ますかねぇ。

当地の秋を愉しむひとつに、「温泉」があります。高所であれば紅葉の色づきもイイでしょうし、なにより人里離れた静かな環境でお湯に浸かるなんて言うのは、「至福のとき」じゃないでょうかね。

昨日は東京からお越しのご夫婦が、乳頭温泉二泊のお帰りに草履をお求めくださいました。『これから帰って、また明日から仕事ですぅ』と奥様。「非日常」からまた「日常」へ、秋田の温泉で疲れを癒しまた張り切って仕事ですね。

昨日夕方お越しの女性三人旅、『これから夏瀬温泉に泊まるんですぅ。明日の帰り道にまた寄りますねっ』。
夏瀬温泉にある高級温泉宿は、高額ながら連日満室が続くという話です。ご利用された方とずいぶんおしゃべりしましたが、どなたも『最高っ!』を口にするんですね。三人旅の女性にも、『最高らしいですよっ、至福のときを愉しんでくださいねっ』と言うと、『は~い!』と元気に出発したもんです。

そして今日のお昼前、こちらのお三人が約束通りお寄りくださいました。やはりどなたも『最高っ!』を口にされ、いかに満足だったかがお顔を見るだけで分りましたね。みなさんそれぞれにご夫婦分をオーダーくださり、「旅の満足」に草履も加えていただきました。
うちのおひとりが、『さぁて、現実に戻りますかっ』。つまりこちらの言葉も、「非日常」から「日常」へ戻ることを意味されているんでしょう。

旅を愉しんでいる人は、いつも嬉しそうです。それは「日常」が楽しいことばかりではない裏返しとも思うんです。せめて「非日常」の旅は、楽しいことだらけで終わって欲しいものですね。

コメント
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