角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

作品の序列化。

2008年10月28日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズMグループ23cm土踏まず付き〔4000円〕
赤基調の和柄プリントをベースに、合わせはエンジ基調の麻の葉プリントです。ベースは、古き日本の女の子が来ていた着物を想わせますね。こうした和柄は選ばれるスピードも早いです。平生地はこちらになります。




もう一年前にもなりますか、文科省の全国学力検査をわが家の三人娘全員が受けました。中学三年と小学六年にちょうど在籍していたわけです。そのときの結果やらを、2007年11月13日のブログに書いていました。

今年の同検査でも、秋田県の基礎学力の高さが立証されたようです。この結果を受けて、比較的低かった沖縄県から教員交流事業の申し出があったとか。いずれにしても、こうした結果をさらに今後に活かす取り組みが肝要と思いますね。

昨年と今年で違ったのは、その「結果公表」。市町村別あるいは学校別結果を公表し、良い点と悪い点を検証して今後に活かすとする意見と、いたずらに序列化を生む公表は最初から目的にないとする意見が戦っています。
世の中の決め事はすべて「一長一短」がありますから、充分な議論の末にまたいろんなことが決まるんでしょう。

一ヶ月ほど前から、実演席に「生徒さん作品」を展示しています。特に草履作りに関心の高い人は、実によく見て行きますね。『うわ~、どれくらい編んだ人なんですか?』という質問がよく聞かれ、『この人でだいたい100足選手ですね』とお応えすると、みなさん一様に驚かれます。それは「100足を編む」ということだけでも、ちょっとした驚異なんでしょう。

体験型草履教室試行開始まで、あと四日となりました。小道具類もすべて揃え、まずはその日を待つばかりです。いきなり多くの希望者が現れることはないとしても、『ここで編めるんだぁ!』が理解されれば、次第に関心の高い人が来てくださるでしょう。

本格的に草履作りをはじめる人の中で、人様にお見せできるくらい上手になったら、希望によって価格を付けて実演席に展示するつもりです。その際は「序列化」を防ぐため、名前の公表は避けたほうがイイでしょうかね。

コメント
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