色んな賞に輝いた作品です なるほどな~
風が冷たかったですね。思わずコートの前を合わせました。買い物に行く前
に冷蔵庫の掃除をしました。台所はあと一日で終わりそうです。綺麗になった
台所で、お節を作ります。毎年初めは「荒味噌」を買ってきて「鰆の味噌漬け」
の漬け込みを始めます。次が「黒豆」と「田作り」そして「数の子」の塩抜きで
す。
そして28日には「餅つき」です。でも今年は義弟が杵搗き餅を送ってくれた
ので3キロばかり搗く予定です。搗きたてのお餅を「砂糖」をつけて食べるの
が好きです。
「ぶりの昆布巻き」も作っていたのですが、今年はやめようかな~?とか言
いながらつい作ってしまうんですよね。
みな手間の掛かるものですから、台所に立ちっぱなしになるんです、そして
腰が痛くなるんです。今年から、椅子に腰掛けようかしら?
腰痛と言えば、一昨日、ハッポウスチロールを足で砕こうとして、思いっきり後
ろにひっくり返ったんです。コンクリートの上に、どさっと言う感じで尻餅です。
ビックリしましたよ。普通だったら「大腿骨骨折」かも?と言う位の尻餅でした
よ。昨日まで心配でした。何処か痛み出すのではないかと。でも大丈夫だった
ようです。先日の「骨検査」の「骨が若い」が証明されたようです。
でもこれから気をつけなければね~、若くないんですから!
下流の宴(かりゅうのうたげ) 林 真理子
この本の中では「下流」とは、親に学歴がなく、その子も大学に行かず世の中
に出た人のことのようです。
主人公(翔)は中高一貫校に通うが、高校を中退して、アルバイトでマンガ喫
茶で働く。それを激怒した母親の『出て行け!」の言葉で家を飛び出し、ネッ
トで知り合った女の子(珠緒)の部屋に転がり込み、同棲生活を始める。
結婚しようと思い福原家(男性側)を訪れる。医者の娘である事を誇りに思う
母親は、宮城家(女性側)の母親が飲み屋をしたり本人は高校は出ているが、
行儀、言葉がなっていないと軽蔑する。
「そんなに医者が偉いなら、私医者になります」と彼の母親への意地で高校卒
業後4年のも経つのに、受験勉強を初め成功する。しかし翔は珠緒が医者に
なったら自分が惨めになると、頑張る子を好きになれないと別れて家に戻る。
姉の可奈は母親の気質を受け継いだ見栄っ張り。トッピング女と言われる部類
に属し、IT関連の彼を見つけて結婚するも、夫が鬱になり、容赦の無い外資系
会社を首になる。姑の住む土地に帰り、同居するのに耐えられず、子供をつれ
て実家に帰る。
トッピング女:と言うのは、地方出身者だったり、公立の学校に通っていたくせ
に、最後の大学だけ『男受け』のする、東京の名門女子大に通う事を意味する。
図書館では、退職者と分かる男性たちが、朝からここに来ては、半日、新聞を
読んだり、週刊誌をめくったりしている。珠緒も図書館で勉強していたので、
その中の一人の人と親しく話すようになる。
その彼が珠緒に言って聞かせた台詞が次の言葉なんです。
『人間はさ、急に20歳から60歳になるわけではない。その40年間でさ、
色んなことを経験するんだ。僕はね、世界中色んなとこへ行ってさ、楽しい経
験を一杯した。うんと上手いものを食べたし、酒も一杯呑んだ。』
『どうせ、人間行き着くところは同じみたいな事を考えてるだろ。あれって嫌
だね。僕はさ、思い出に生きるつもりはないけどさ、40年間はうんとたのし
んだ。年取ってからのことなんか考えなくていいんだ。20代からの40年の
事を考えて人間って若い時に頑張るんだよ』
珠緒に「良い高校出てるんだね。高校受験があったんだね」と言うと、彼女は
答えます。『離島の子って特別枠があって推薦でたいていの所にいける。面接
だけでOK』
そんなことがあるんですね。そういえば、今は知りませんが、息子の通ってい
た市立高校にも「在日の子」の入学枠があると聞いたことがあります。息子の
親友が入試に滑ったので、余計にそのことが頭に残っています。「特別枠」が
なければ、仲良く同じ高校に通えたかもしれないのに…って。