ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

赤い指

2007年10月19日 | 読みました
           ソラヌム=観賞用茄子
             (ジムの前庭)
         如何見てもトマトに見えますが
       図鑑で調べましたが 茄子だそうです

熱いお茶が美味しいという事は、体が冷えて温まる事を欲しているのでしょうね。体が冷たさを感じて硬くなりつつあるのを感じます。

すずきせんせいが言われました「これからは汗が出にくくなりますが、その代わりトイレの回数が増えるはずです。ですから水分補給はこれからも続けてください。年を取ると男性は「加齢臭」が言われますが、女性は「乾燥によるシワ」が増えます、水分補給をしてください」

其れは近頃感じることがあります。腕に漣の様な、縮緬の様なシワが全体に現れる事があります。今はまだ時々ですが、これが定着すると「皺くちゃ婆~さん」なんですね。

メキシコのオユキサンの所に滞在した時にも感じました。メキシコシティーは緯度の高いところにありまして、空気が薄く乾燥しています。オユキサンは定住しているのでなれているのですが、たまに行った私はやはり腕が皺くちゃになりました。まだ40代でしたが・・・。メキシコにいるときには感じなかったのですが、帰りにロスに寄りました。ホテルのバスでそのことに気付きました。ロスに滞在した1週間でシワはなくなりました。若かったからでしょうね。

その時の事、今の経験からしますとしわしわになるのは「腕」からの様な気がします。

         ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

         赤い指     東野 圭吾

この本を図書館に申し込んだ2月、待つ人が131人と言う驚異的な数字でした。8ヶ月経って我手元に来ました。

彼の本は、これで4冊目です。読みやすい本です。推理小説ですから結果が知りたくてアッと言う間に読んでしまいました。

この本は変わっています。犯人が誰であるかは、その場面から始まる為、読者は知っています。ですから犯人を推理するのではなく、捜査する刑事の捜査結果を推理するという事になります。ばらすわけには行きませんが、最後の方にこんな言葉があります。

主人公は夫婦とその息子は中学生の男子。母親の4人家族です。その関係を描写した部分です。

母が一人になってから、同居を始める。嫁は同居は嫌なのだが、母の家を後々は欲しいが為の同居である。母は呆けた振りをしていた。其れを知った息子は考える。

『この家に越してきてからのことが脳裏に蘇った。妻の母に対する冷淡な振る舞い。それにひきずられるように自分も老いた母親を疎ましく思うようになった。そんな両親を見て、息子がまともに育つはずがない。孫は祖母の事を、何かきたないもののように扱っていた。自分も嫁も其れを注意しなかった』

それだけではない。この家の住人達の間には、心の繋がりと言うものが全くなかった。家庭らしい温かみなど、此処には存在しなかった。

そんな状態に母は絶望したのだ。その結果彼女が選んだ道は、自分だけの世界をつくり、その中に家族たちを入れないというものだった。唯一、許されたのが、娘だった。おそらく娘といる時が一番幸せであったに違いない。

今の増えつつある親子関係をよく表していると思った。同居はしても居場所のない老いた者、これほど淋しい事は無いと聞く。全てがそうではない。しかし、どうしてこんな乾涸びた世の中になってしまったのか。「終わり良ければ全てよし」と暖かい家族愛に包まれた老後を望むのは無理なのか。



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4 コメント

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Unknown (いっさ)
2007-10-19 11:34:01
暖かい家族愛に包まれた老後・・羨ましい程の人をあまり見かけませんね。原因の一つに多分寿命の延びたことに有るのではないでしょうか。本人もあまりの長生きは楽ではありませんよね。
アメリカのターシャ・テューダーさんは理想的に生き、理想的な最後を迎えられる人なのではと思うお一人です。自分の老後・・心配ばかりです。
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Unknown (Oーharu)
2007-10-19 21:43:58
途中からの同居難しそうですね。
同居している息子さんの家族とは食事をともにせずに
隣に住む娘さんの家族のところで食事をしておられる方も有りますがそれもどうかと思いますが・・・
夫々の事情があるのですね。
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Unknown (ちっち)
2007-10-19 23:53:35
いっささん
ターシャ・デューダーさんって、存じませんが、どんな生き方をされているのでしょう?
お嬢さんの居られる方は心配要ら無い戸思いますよ。
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Unknown (ちっち)
2007-10-19 23:56:55
O-Haruさん
全て「心」の問題でしょうね。義理の親の面倒は見たくない、悲しいけれど、人間の本心でしょうね。
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