ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

楢山節考

2006年09月17日 | 花物語
          八重咲きのマリーゴールド
             華やかですね
       華やかなのに虫が寄り付かないそうです

深沢七郎さんの「姥捨て」のお話。忘れられかけていた民間伝承(民衆の日常生活の中で古くから受け継がれて来た知識・技術・習俗『習慣となった慣わし』など)
の「姥捨て伝承」に材を取った小説。昭和32年の事です。大阪にタバコの自動販売機がお目見えした年でもあった。

25年後に(実はこれが2度目)映画化もされた。歌手の坂本スミ子さんが老婆おりんに扮して居た。彼女は私と同世代ですから当時は40代。どんなにシワを描いた所で70歳に見えるはずが無い。其処で彼女は歯を抜いた。歯を抜くと口がすぼまり梅干ばあさんの口元になる。芸熱心とは言え私は吃驚してよく覚えている。後には三国連太郎さんも老人役の為歯を抜かれたと思う。

先日歌番組で坂本スミ子さんをチラッと拝見、お元気なんだな~と思いました。彼女の姑さんが九州で幼稚園を経営していて、後には幼稚園を継ぐと言う事で忙しい芸能活動の合間に幼稚園教諭の免許状を取られたと記憶している。だから今は園長さんかな~と思った。

映画は今村昌平監督、坂本スミ子、緒方拳。この年(1983年)の第36回カンヌ国際映画パルムドール賞を受賞した。話が話ですから暗~い画面。

私は映画になったのはこれが初めてだと思っていたが本の出た翌年1958年に木下恵介監督、田中絹代、高橋貞三で映画化されていた。いまだに本も売れ、DVDにもなっている。DVDはこの第一回の木下恵介作品の方らしい。

著者の深沢さん:昭和33年頃、東京有楽町にあった日劇ミュージックホールのギター奏者だったのも話題を呼び、ベストセラーになった。後に「夢屋」という今川焼き屋を開いたと言う、なんとも早、変化に飛んだ人生を送った方である。

本文:中心になる筋は、老女おりんは間もなく70歳になる。楢山まいりをする年齢。山行きを拒もうとする老人も居るが、おりんは進んで行きたがる。前夜、親を山に連れて行った経験者に集まってもらい、行き方を教わる。「振り返ってはいけない」が掟。倅は禁を破って、おりんの元に駆け戻るが構うなと諌められる。

当時の平均寿命は何歳だったのか。50歳位として、20年プラス、今の男女平均が約80歳として20歳プラスして100歳。

現代は元気な100歳と言えば羨ましがられ、あやかりたいと言われる身分。何とありがたい世の中になったものだろう。

でもこんなに税金、介護保険等が上り、預金の利子は無きが如しと、生活が圧迫されれば、首の縄が徐々に絞められている状態かもしれない。介護保険も必要な時に必ずお世話になれるという補償があれば辛抱できる。でも査定に通らなければ受けられないとなれば、掛け損になる様な気がして気分良く払えない。と言っても年金からさっさと天引きして選択の余地が無い。これって政府は国民のお金で福祉事業を起した事ではない?他人のふんどしで相撲を取っているのに近くない?皆が喜んで掛けるようなシステムを考えて頂けないかしら?

明日は敬老の日。2001年の祝日法改正(ハッピーマンディ制度)により、それまで9月15日だったのが、2003年から移動祝日となった。呼び名も一時は「老人の日」だったのにいつの間にか又元通り「敬老の日」となった。どうしてこんなに何でも変えるの?「新しいのが良い事だ」と言わんばかりに!」これ年寄りの僻み?






























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6 コメント

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おはようございます (チーコ)
2006-09-18 08:48:52
ちっちさん、昔、祖母が敬老の日にお饅頭を配られておすそ分けしてもらって食べたら餡が美味しくて、こんなに美味しいものがタダでもらえるなんて年をとるといいなーと思いました。これからはそんなことを言っていられません。真剣に自分のことを考えて子供達に世話にならないようにしなくては。
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Unknown (O-Haru)
2006-09-18 21:27:01
65歳になると国民年金がもらえると楽しみにしていたのに段々少なくなっていって寂しいです。ご夫婦で国民年金の方は大変のようですよ。まだまだ介護保険上がるのでしょうね。
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Unknown (ちっち)
2006-09-19 00:10:18
チーコさん

本当にそうですね。元気に生きたいと思います。寝たきりの姑を看た事で世話する人の大変さを知っているが故に強く思います。
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Unknown (ちっち)
2006-09-19 00:14:24
O-Haruさん

年金が下がった、介護保険が上ったとぼやいていますが、障害者の方はもっと大変なようです。でも昔は家族がしていた事を公共に押し付けているのだから、私にはなんとも言えない。
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「勿論白黒」ではない (しんご)
2008-04-01 21:49:19
>映画は今村昌平監督、坂本スミ子、緒方拳。この年(1983年)の第36回カンヌ国際映画パルムドール賞を受賞した。勿論白黒、話が話ですから暗~い画面。

今村作品も、そのお手本の木下作品もカラーです。
Amazon co.jp のDVDのコーナーで楢山節考をキーワードにして検索してごらんなさい。

商品の詳細
出演: 緒形拳, 坂本スミ子, 左とん平, あき竹城
監督: 今村昌平
形式: Color
言語 日本語
リージョンコード: リージョン2
ディスク枚数: 1
販売元: 東映ビデオ
DVD発売日: 2002/07/21
時間: 130 分

とでてきます。書物で出版する場合は編集者がチェックをいれてマチガイをなおしてくれます。しかしWEBでは自分でよくしらべないと、だれもなおしてくれません。間違ったことを世間に発表してはいけません。
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Unknown (ちっち)
2008-04-02 00:34:06
早速調べました。10の内やっと「カラーワイド」との記述を見つけました。何時も調べて書いているのですが、こぼれていたと言うか、暗い場面がこびりついていた居たと言うか。これからはより一層調べる事に力を入れます。ご指摘下さいまして有難うございました。
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