ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

なぎさ

2014年06月06日 | 読みました

「隅田の花火」 土の関係で 「白」のはずが「青」に変わって来ました 来年は一寸工夫が要るようです




昨日と打って変わって暑い! ガスの古い管の取替え工事とかで、家の前を掘
っていました。一寸掘ると水が出るそうで、排水しながらの作業でした。

このあたりまでは、過っての「尼崎のお城の一つ・七松城」のお堀があった所だ
と聞いたことがあります。真偽のほどは分かりませんが…。

今日は、月参りの日でもありました。お上人さんと「ニュージーランド」のお話で
楽しみました。来年?2月ごろ、行くおつもりで、今、お寺に外人の先生に来て
いただいて、奥さんとレッスンを受けておられるとか。

以前私たちが、かの地の話をしたのが、始まりのようで、「是非行きたい」と。
「あそこも良いです、ここも良いです」と懐かしいニュージーランドに想いを馳せ
ました。

私の還暦祝いの旅、是非行きたかったニュージーランド。1ヶ月のレンタカーの
旅、あれから、早20年が経とうとしています。写真だけで、色々書き止めていな
いのが残念です。


        「なぎさ」     山本文緒  

女性の直木賞作家だそうですが、年に2回、直木賞と芥川賞に1人つつ出るか
ら、とても覚え切れません。この作品は賞をもらったものではありませんが、順
調に、力をつけておられるということでしょうか。

「なぎさ」=というのは、本文での男女主人公がかかわる、軽食喫茶(昭和レト
ロのカフェ)の名前なんですね。女主人公の住居やお店が、海辺に近い場所に
あり、名付けられたと思います。

登場人物が、複雑で、多くて、女主人公と男主人公に分けて、系図?を書いて、
照らし合わせながら、読みました。こんなことは初めてですが、是もいいものだ
と思いましたから、これからは、この方法をとることが増えると思います。

女主人公=佐々井冬乃(主人の事を、『笹井君』とよぶ) 
 妹=菫  
森=菫につかず離れずの関係 チョイ悪人  
所=他人だが、心の支えであり、相談できる人、店のお客 

男主人公=川崎哲生 冬乃の主人佐々井は会社の上司  
百花=恋人 振られる  
杏子=年上 したたかな女 森とも関係あり
兄=裕一郎 母違いの年の離れた兄 不良で刑務所暮らし  
紅シャケ=友人

主に是だけの人が、交差し話を紡いでいく。主人公二人が、「陰性」故にかも
してゆく物語、また「類は類を呼ぶ」との諺どおり、何となく、出て来る人々も
「陰性」と感じました。

カフェ「なぎさ」は妹、菫の店。冬乃の料理の腕を見込んで、任されるが、女
性誌に紹介され、店は順調に業績を伸ばす。しかし3ヶ月もしないうちに、
「繁盛しているから、今売り時」と森にそそのかされた菫が売ってしまう。冬
乃は落胆する。

佐々井や哲生の働いている会社は「ブラック企業」である。長時間労働させ
て時間外手当はなく、休日も無し。二人とも、体を壊してしまう。哲生がまず
やめて、森の紹介で冬乃のカフェで働くが、哲生が女性と傷害事件を起こ
し、其の夫と称する男が見せにやってくる。冬乃が怒って哲生を首にする。
そしてまもなく、店を売られて冬乃も失業。相とも知らない、夫も会社を辞
める。冬乃の店を手伝い、夫婦で働くのもいいのではないかと…。

冬乃、菫の両親は「お前たち姉妹を育てるのにかかった金を、恩をお前たち
は返すべきだ」というひとだ。笹井君の母親が死んだ時、死亡保険で纏まっ
たお金が入ったはずだから、それで家にも援助しろといい、断ると、子供が
面倒を見てくれないなら、国に頼るしかない、生活保護を申請すると言い出
し申請に必要だからと言って「親の生活を援助できない理由と宣誓の書類を
書くように言う。冬乃たちは反対したが、菫は「いいじゃない」と賛成。二人は
働けないし働く気もないのだから国の援助を受けるのは間違っていないとい
うのが菫の意見だ。

現代どんどん「国の生活保護」を受ける人が増えるのは、子も親も「もらって
当然」という気持ちなのかも知れないと思いました。 




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