ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

遍路 (38回)

2009年08月02日 | 思い出話
     平成14年11月2日 (土)  第41番札所 龍光寺


        距離:24  三好旅館 ~ 龍光寺 ~ 民宿稲荷

11月2日 8:16  ふじいさん  (受)
お早うございます。今日の東京は快晴。とても良い目覚めでした。今日も楽しい
一日でありますように。お気をつけて。


8:52  ふじいさん  (送)
同窓会楽しかったでしょう。私は月末にあります。普通山登りは昇ったり下ったり
しながら山を越えますよね。昨日は山一つまるっぽの為かひたすら急坂1時間、
平8丁、急下りでした。馬の背あり、鞍馬の根っこ道あり。おまけにヘビの
お迎えまであり、歓声ならぬ、悲鳴を上げました。今日もお天気良いみたい。


8:58  かずよ  (送)
道を間違えて近道したみたい。代わりに長~いトンネルを駆け足で20分です。
宇和島に向かっています。/font>

12:22  しょうま  (送)
宇和島に居ます。今日は休みやね。香港のユリオイル持ってきています。
筋肉痛に良く効きます、しょうちゃんのお土産の美顔クリームおかあさん
美人になった?


17:42  ふじいさん  (受)
とても楽しかったよ。来年も元気で出席したいよ。お参りを思い出して
懐かしいです。


19:37  かずよ  (送)
民宿稲荷に居ます。今日も当たりと言うか13品の家庭料理、ミソ汁、
ぶどう、饅頭2個、勿体無いけど見ただけでお腹いっぱい。頑張ったけど
食べきれない。朝はいらないとお断りしました。若い人なら喜ぶのにね。
ポラロイドカメラが趣味らしく、写してくださいました。おやすみ。


19:52  ふじいさん  (送)
もう尼崎?今日は楽賃で、追いついてきた一気打ちの女の子と2時間
喋りっぱなしで、龍光寺まで。一人旅で寂しかったのかな?主人が
「よ~喋るな~」と驚いていました。今日は公園の東屋で、寝袋で
野宿だそうです。


19:59  ふじいさん  (受)

大変だ~今名古屋です。お喋りはストレス解消だそうです。少し風流すぎ
ませんか?風邪引かない事。おやすみなさい。心配かな?

私達は松尾トンネルを通らないで遍路道を通りたいと言いましたら、若女将が
「ゴルフ場のネットが見えたら、其処を左に曲がりなさい」といわれました。
男遍路さんたちもそうすると言われました。先行する人について歩いていまし
たが、ネットが見えても曲がらない、私が「この道を入ると思うよ」と言った
のに「あの人がまっすぐ行くからまだだ」と前に進む…。

やがて目の前にトンネルの入り口が現れた。「間違ったようですね」とかの男
性遍路の方。「やっぱり、さっきの道を入るんだったのよ。私の言う事を聞か
ないで、他人を信じるから!!」私は怒りよりも、又自然の中を歩く楽しみを
逃した悔しさで憮然としました。後でときやすさんに聞きますと、気をつけて
いないと見落とすほど小さな道標が立っていたそうです。天気も良いし。
景色も最高だったそうです。

松尾トンネルは約1.4Kあるのです。タオルで鼻と口を被い、半分駆け足
で、汗びっしょりになりながら20分で駆け抜けました。

全ての遍路道に良い事はあるもので、トンネルを抜けるこの道を通らなければ、
知らないままでした。「島原蒲鉾屋さんの」ありがたいお接待です。「WC 
いらっしゃいませ ご自由におつかいくださいませ」の大看板です。嬉しかっ
たです。早速使わせていただきました。

高知の「後から来る人のためのアンケート」にも書いたのですが、道中、お店
が無くてお腹が空くのは我慢できます、でも生理現象はどうしようもありませ
ん。山の中なら「青空トイレ」と称して、「此処がトイレ」と決め手済ませる
事がありますが、国道では本当に困ります。コンビニ、ユニクロ、消防署、警
察などは利用させていただくのですが、都会ほど数があるわけではありません。
行く先の道を予想して飲み水を控える事もありました。でもそれには限度があ
ります。

人様の書かれたものを読むと昼時、食堂や喫茶店に出会っておられますが、私
達の場合何故か山中で食事時を迎える事が多く、水とカロリーメイトで済ませ
てしまう事が多かったのです。


蒲鉾やさんの「島原本舗」さんと大きな看板  幾人のひとがを助けてくださった事か!

             

   この度、遍路記を書き写すのでこの写真を見つけて。あれから7年がたって
   しまっていますが、遍路の事を思い出すときは、自然と「島原本舗」さんで
   トイレを借りてありがたかった事はよく思い出していました。しかし「蒲鉾
   やさん」だと言う事はすっかり忘れておりました。当日は早朝でしたのでお
   店はまだ開いていませんでした。トイレのほうだけ開いていたのです。それ
   ゆえ何かのお店と言う感覚だけで「蒲鉾やさん」だという事は頭に残ってい
   ませんでした。


   この度この写真を見て、早速ネットで調べてみました。ありがたい事に美味
   しそうな「ジャコ天」の写真が現れました。郵便局の「ふるさと便」にも登
   場しているのを見れば、取り寄せてガッカリする事は無いだろうと思いまし
   た。

   私は念には念を入れようと、問い合わせのメールを入れてみました。
   『つかぬ事を伺いますが、WC…の看板を出して、私達歩き遍路にお手洗い   
   を使わせてくださっているお店でしょうか?…」早速返事が来ました。
   『国道沿いにある事でもあり、お遍路様には良くご利用いただいておりま    
   す』

   私は早速メールで送ってもらう事にしました。その小包が今日届きました。
   防腐剤の使ってない、手仕事で小さな魚の頭と腸を抜いて作られた       
   混ざり物の無い「ジャコ天」美味しかったです。

   7年前の恩返しがちょっぴり出来たような気持ちです。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遍路 (37回) | トップ | 子育て支援の現金支給はダメよ! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

思い出話」カテゴリの最新記事