「長いお別れ」 と言うのは、 「認知症」にかかった父親との、
生きていながらにして、神経と言うか心が通わなくなった親子の物語。
「認知症の父親」 は分からないけれど、
子にしてみれば、導き育ててくれた人の「子どもに帰る姿」はつらい。
妻の立場としても、寂しいことだと思う。
ただ 「認知症の主人公」 の周りが、妻と娘3人であることが、
読んでいて救われる。
私は 「認知症の人」 一人だけ知っていた。
今まで道での挨拶を交わしていた人が、
何時の間にか知らぬ顔、 「認知症」と言う病が知れ始めた時で、
寂しいような、悲しいような、複雑な気持ちになったことを覚えています。
自分の死も家族の死も、「自然死」 であることを願っています。
やっぱり元気でも、年は年、 頭に 「死」 と言う字がよぎります。
いやいや、まだまだだよ~ん!