緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

音詰まり治った

2024-04-26 22:19:18 | ギター
急に暑くなってきた。
昨日は在宅勤務だったのだが、たまたま午前中の暑くなり始めた時間帯にバルコニーに出てみたら、大きなハチが1匹、飛び回っていた。
その大きなハチはやがて、バルコニーの軒先、樹脂製の波板の屋根のすぐ下の木製の柱に止まり、しばらくの間、その木をかじり始めた。
「ウヒャ、巣を作ろうとしている!」
この大きなハチはスズメバチだった。

去年買っておいた、ハチ用の殺虫剤を取りに行って、巣造りに夢中になっているスズメバチに気が付かれないよう、そっとその殺虫剤のボンベを近づけ、一気にノズルから殺虫剤を噴霧した。
スズメバチは下に落下した。

嫌な記憶が蘇ったが、去年、1年足らずの間に我が家(といっても借家ですが)の軒先にスズメバチの巣が2つも出来てしまって、巣が出来ていることに気が付くのが遅かったせいか、かなりの数のスズメバチが家の周囲を飛び交っていたことがあったのである。
結局この巣は管理会社の方に撤去してもらった。
でも、スズメバチが巣を作り始める、まさにそのスタートの瞬間を見れたのは貴重だった。
最初は1匹で作るみたいだ。口かお尻か分からないが、粘着質の液体を軒先の柱に付けていたようだった。

あとは去年の夏ごろに生えてきた風呂場の雑草も厳しい冬場を乗り切りしぶとく生き残っていた。
今では青々とした葉っぱをつけてきている。

話は変わるが、2、3か月くらい前の記事で、ギターの6フレットや9フレットの6弦の音が詰まったような音になっていることに気が付き、ネットで色々調べてみたら、それがフレットの浮きが原因で生じているのではないか、ということが分かった。
ある方のブログで紹介されていたのは100円玉などのコインでフレットを叩いてみて、その音が鈍い音だった場合はフレットが浮いているとのことで、早速試してみたらかなりの数のフレットで鈍い音がしていたのが確認できた。

これはさすがにフレットを打ち直してもらわないと治らないと思い、修理に出すことにした。
さて、どこに修理を出すのがいいのだろう、と思案した結果、リペア専門の方にお願いすることにした。
クラシックギターの場合は、殆どが製作メインでやっている方が片手間に修理をやっているということが多いのではないかと思う。
製作が優れていても修理が得意とは限らない。何故ならば修理作業の件数が少ないからである。

製作と修理というのは、それぞれ異なる特有の技能、技術というものがあるのではないかと思う。
修理業務を圧倒的にこなしている方の方が、経験豊富で技術も確かに違いないだろう。
ならば、リペアを専門に仕事をしている方にお願いした方がよいと判断、ネットで探した専門業者(個人経営の方?)にコンタクトを取った。
しばらくして見積り回答が来たが、既存のフレットの打ち直しか、新しいフレットに交換かどちらかにするか、とのことだった。
この先長く使うことを考えれば、フレットを新しいものに交換しておいた方が良いと判断、全フレット交換とサドル新規製作をお願いした。

修理完了まで3週間ほど要したが、戻って来たギターの音詰まりは完全に解消、フレットの打ち込みや仕上げ方はとても丁寧なものであった。
少し順反り気味であったネックも完全ストレート状態に修正されており、弾きやすさも改善された。





新規製作してもらったサドルは4mm、3mmの高さでお願いしたが、手持ちのスケールではそれよりも少し高かったので、サンドペーパーで少し削ってみた。
それでも下の写真のとおり、弦穴からサドル頂点までの確度は鋭角を保てている。



ただ元々張力の弱い楽器で、1弦が指板からずれ落ちてしまうというトラブルが演奏中に起きたことがあるので、弦は今日、オーガスチン・リーガルに交換した。
ところが交換している最中に糸巻きに異変が。
3弦のペグのローラーの穴に埋め込まれている金属(銅製?)の管がポロっと外れてしまったのだ。
この銅管をパイプ穴に差し込み、元通りにしようとしたら、これがなかなか入って行ってくれない。
パイプが樹脂と金属の2重構造になっていて、外側の樹脂パイプに開けられた穴と内側の金属のパイプに開けられた穴の位置とが完全に合致しないと、銅管が穴に入っていかないのだった。



額に夥しい汗をかきながら、試行錯誤を重ねていくうちになんとか銅管はパイプ穴に収まってくれた。

5月6日に演奏会があり、アンサンブル、2重奏、独奏を弾くことになったが、この楽器で弾こうか、力強い男性的な音がする山野輝慈作の楽器にするか、どっちにしようか。
いつものクラック・ギターにするかもしれないけど。

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