緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

金属の魅力-ステンレス-

2019-06-15 22:43:03 | 金属
金属シリーズの3回目はステンレスにした。
金属の中では鉄とともに最も多く使われている。

金属を扱うメーカーに勤めている方であれば、通常はステンレスとは言わず、SUS(サス)という言い方をする。
私の勤務先の工場も、SUS304とかSUS304-2Bという材質の定尺材やスケッチ材、フープ材や丸棒などを購入して加工している。

下の写真は20年くらい前に勤務先の工場内の廃材置き場から拾ってきたものだ。







恐らく500tプレス機で打ち抜いたものであろう。大量に捨ててあった。
SUS304、板厚2.0mm、直径91.5φだ。
この丸いくぼみのある板が、コップを置くのに丁度いいサイズ、形状なのだ。
以来20年ほど、ずっと会社の机で飲む飲み物のコップ等を乗せるためのコースター代わりにしている。
今思えばもっと拾っておけばよかった

ステンレスは鉄を主成分としクロムを含んだ合金と言われている。
ステンレスの特徴は錆びないことと、硬く丈夫なことだ。
日常品ではスプーンやフォークなどに利用されているが、とにかく適用範囲が広い。
昔の鉄道の車両は鉄に塗装したものであったが、現在は殆どがステンレスに置き換わっている。
ステンレスは錆びないので、塗装が要らず、耐久性も高いのでメンテナンスコストを抑えることができる。
ちなみに日本の硬貨でステンレス製のものは無い。

ステンレスは絶対に錆びないのか、というとそうでもないようだ。
昔、勤務先の設計部門の同僚に、ステンレスでも錆びることを教えてもらったことがある。
家にあるもので、錆が出ているものが見つかった。

ちょっと披露するのが恥ずかしいが、フォークと一緒に使う食卓用のナイフの柄。
"Stenless steel"と刻印されているので、ステンレスに間違いないが、錆びてしまっている。





次に流しの壁に張ってある、ステンレスの板の一部。
これも錆びている。



あとは車のホイール・ハブ。



あとはマフラーだが、このマフラーは鉄製の純正マフラーが腐食で折れてしまったので社外品を取り付けたもの。
買ったときはステンレス製ということであったが、今日よく調べてみたら純粋なステンレスではなく、「耐熱鋼」と呼ばれるものであった。SUH409という材質だ。
このマフラーに交換してから10年以上経過したが、見事に錆びている。







ステンレス製という謳い文句に騙されたか。
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