緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

邦人作曲家のギター曲

2011-06-29 21:58:39 | ギター
こんばんは。今日は水曜日で、会社は一応定時の日となっているので、少し
早く帰宅できました。
クラシック・ギター曲の殆どは外国の作曲家によるものが殆どなのですが、
わずかながら邦人(日本人)作曲家によるものもあります。
有名なところでは、武満徹さんの「フォリオス」や、近年では吉松隆さんの
「風色ベクトル」などがありますが、私は宍戸睦郎さんの「ギターのための
プレリュードとトッカータ」が素晴らしいと思います。
この曲は東京国際ギターコンクールの本選課題曲に2度選ばれており、私は
2回ともコンクールで聴いたのですが、日本的な郷愁と炸裂するエネルギー
を併せ持つ個性的な曲で、審査委員長であり同じ邦人作曲家でクラシック・
ギター曲も作曲している野田輝行さんも、この曲を絶賛していました。
また、この曲はギター曲の中で、私の最も好きな曲の1つでもあります。
なぜ好きかというと、今は殆ど消滅してしまった、日本の最も良かった時代
の空気、人々の活気に満ちて希望に満ちていたあの頃のエネルギー、未だ
破壊されていなかった美しい自然の光景を感じさせてくれるからなんです。
昭和30年代から40年代の半ばくらいだと思います。
この時代にNHKの「新日本紀行」という番組が放映されていましたが、
この番組のテーマ曲とすこし共通したものを感じます。作曲したのは冨田勲
さんですね。



プレリュードを聴くと今の日本が失ってしまったものを感じられるのでは
ないでしょうか。



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風邪をひいているときに録音したので聞き苦しい演奏ですみません。
(弦のびりつきも多い)

後半のトッカータは非常に個性的な曲です。途中で挿入される日本的な郷愁感を感じる
フレーズが素晴らしく、宍戸さんでしか表現できない独特のものがあります。
この曲は、宍戸さんのピアノ曲である「ピアノのためのトッカータ」をギタリスト
の小原聖子さんが聴いて感動し、ギターでもこのような曲を作って欲しいと依頼した
ことがきっかけで作曲されたとか。



パソコンの調子が悪くなってきたのでこの辺で終わりにします。
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