世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

夏休み明け

2009年08月19日 22時48分10秒 | Weblog
夏休みが終わり、今日から通常出勤。
気分は割とリフレッシュモードだったのだが、体調がイマイチであった。

パキシルの副作用、通称「シャンビリ」が出た。
指先や頭にときどき電流が走るような感じが実に不快である。
私とパキシルとの出会いは3年前。
以来、私の精神を陰で支えてくれている抗うつ剤だ。
飲みはじめてからというもの、拘っていたことや苛々から解放された。
気にしていたことが気にならなくなる…『自分』という地獄からの解放とでも言おうか。

副作用もあまりなく、穏やかに作用してくれる逸材・パキシル。

どうしてこのタイミングでシャンビリが出たのかは不明。
昼過ぎに、突然、指先に薄い痺れが起きたかと思っていたら、次第に頭の中にもそれが広がっていった。
今、ピーク。
頭の中でシャンシャンが止まらない。クリスマスかよ?
…今夜は早く寝よう。


夏休みに方々へ出掛けた人からお土産をいただいた。
うっほ~い!

・吉熊上司→越後湯沢。和菓子…しかも箱入り。ゴージャス★
・後輩女子→大阪。クッキー。
・同じ部署の女性の先輩→北海道。チョコ。



・他部署の女性の先輩→アンコールワット、ベトナム。蓮のお茶と蓮の絵柄が入った小物。


ベトナムは一度行ってみたいと思っている国だ。
林真理子先生の作品で一番好きな「戦争特派員」を読んでから行きたいと思っていた。
あまり時間がなくて先輩からのお土産話は聞くことができなかった。
今度じっくりと伺いたい。


約一週間ぶりに会う会社の人々。社長も相変わらずだった。
なんだかひどく懐かしい。
夏休みの6日間は母との電話以外、誰ともまともに口をきかなかったので呂律が回らない自分を感じた。

十二単の写真を見せ、それに掛かった費用を吉熊上司に報告したら、
「もったいねーな!ほらさぁ、よく観光地にあるさ、絵が描いてある板に顔を突っ込めばタダなのによ!」
と言われた。

みんな爆笑。

尾道のノスタルジックな空気も好きだが、この社内の空気も好きだと改めて思った。

道後温泉で買ったシュールな「お札メモ」を後輩男子タイスケくん(←お金大好き)に贈呈した。普段はクールな彼が喜んでくれた。


そんなこんなで、賑やかな一日だった。
旅を楽しめるのも、日々の労働があるからだ。
だから360日は一生懸命働いて、また尾道へ行きたい。
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旅日記・・・完了。

2009年08月18日 18時16分18秒 | Weblog
旅日記、更新しました。

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陽炎の向こう側

2009年08月17日 23時55分27秒 | Weblog
旅、最終日。
11時のチェックアウトまで朝風呂に入ったり、のんびりとした。
荷物をホテルのフロントに預け、松山城を散策。

坊ちゃん列車、発見!
フツーに稼動していた。



城の麓の土産店で見てはならぬものを見てしまった。着物姿のクマである。店先で私を見つめていた彼女。やむを得ず購入。名前は花子ちゃん。



山の上にある城まではリフトを利用した。
そう、リフト。ロープウェイではない。あのスキー場で散見するリフトだ。これがまた素晴らしい乗り物だった。待ち時間無し。そして一人になれる!山からの風が気持ち良い。6分間の空中散歩を楽しんだ。



松山城は大層立派なものであった。想像以上だった。











城内にあるプロジェクターを使用した説明が大変分かりやすかった。こういうのってありがたい。製作は松山市。築城した加藤嘉明の人柄、近代における修復作業の様子、…あの説明があるのとないのとでは印象が全く違ったものになっていたはずだ。


展示されているグッズも面白い。


特に江戸時代の落書きがグー。改修工事のときに壁裏から出てきたもの。専門家の見解では、厳しかった奉行様の似顔絵とのこと。
いつの時代にも落書きってあったのね。



天守閣からの景色。遠くは瀬戸内海まで見渡せる。


城の石は、行商人たち(おたたさん)によって運ばれたもの。重かったんだろうなあ。





リフトで山を下り、ホテルで荷物を受け取り、松山駅へ。
駅の上にあるレトロなレストランでお昼ご飯。釜揚げうどんはつるつるしていて美味しかった。



14時36分の高速バスで福山を目指す。








しまなみ海道を通過中、進行方向左側にちょこっとだけ尾道が見えた。
できることならば尾道で降りたい…。



福山駅のホームからは福山城が見える。




18時31分発のぞみ50号で東京へ。



嗚呼、今年の一大イベントが終わってしまった。
旅中は、時間を調べたり地図を片手に悩んだりして、真剣度80%UP(当社比)。
旅を味わうのは、いつも決まって帰りの新幹線の中だ。
喫煙席でプッハ~と煙を吐き出しながらトラベルブルーに浸るのもこの時間である。
平日は11時と15時過ぎに株価のメールが配信され、それを見る度に現実に引き戻されたが、ほぼ非日常の中に身を投じることができた。

年に5日間の夏色の旅は、陽炎の向こうに消えていった。
自分しか頼れない孤独な旅だけれど、一週間前の自分とは確実に何かが違ったように思う。

自由気儘な時間は明日からの栄養素である。
来年も無事に夏旅を楽しめますように。

クマたちへのお土産はポンジュースのグミ。

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ただいま。

2009年08月17日 23時10分43秒 | Weblog
先程、帰宅しました。
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神隠し

2009年08月16日 23時00分17秒 | Weblog
ホテルから歩いてすぐの萬翠荘を見学。城山の麓に建てられた、松山藩主・松平家の15代定謨の別邸。洋館フェチにはたまらない空間!もうね、自己陶酔。気分は伯爵令嬢。









大洲に向かう。やがて進行方向右側には海が広がる。物思いに耽るのには絶好のロケーションだ。耽りまくり。3年分ぐらい耽った。


やがて見えてきたのは肘川。



伊予大洲駅到着。
バスに乗り、大洲本町で下車。
おはなはん通りを歩く。




母のお薦めの料亭「旬」に向かう。日本家屋の一軒家を使用した和風食事処だ。
玄関先で何度か「すいませ~ん」と声を張上げたのだが、一向に誰も出てきてはくれなかった。5分ぐらい蚊の鳴くような声を発し、次第にイラっとしてきた私は、携帯で店の電話番号を調べ、発信。ビバ・デジタル。店から聞こえてくるベルの音が若干気まずい。それ、私が発してるの…みたいな。
「あの、今、店の玄関にいるんですがー。どうやって入店したらいいか分からなくて」と言ってみた。何てことはない。ただ襖を開ければ良かったとのこと。
こうしてようやくお昼ご飯にありつけた。郷土料理のセット。美味しかった。素麺って、実家ではザルに盛られて出されるのだが、こうやって氷水に泳がすと見た感じが涼やかだと思った。






古い町並みを歩く。昨日に引き続き、大洲も「東京ラブストーリー」のロケ地として使用された。










カンチの実家を発見。



大洲神社へ。
境内には雅楽が「これでもかっ!」というような音量で流れていた。暫く耳に残るぐらい。







隣の臥龍山荘へ。明治の貿易商河内寅次郎が築き上げた肱川河畔の別荘。京都から大工を派遣して作られたもので、贅を尽くした感じが見受けられた。豪放でありながらも典雅なたたずまいが素敵。

離れの茶室で抹茶と和菓子を食する。肘川から流れてくるせせらぎと風が優しい。


この庵は絶壁にある。トムソーヤの小屋みたいである。
支える柱の一本が生きている木だと案内係の人が言っていた。なるほど。どこまで凝っているんだろう。


父親、発見!お腹、ぽっこり。


内子駅へ。ここも風流な町並みが続く。












松山経由で道後温泉へ。






「千と千尋の神隠し」のモデルとなった建造物だ。カオナシとか出てきそう。
どっしりとした構えの建物。

入湯にはいくつかのコースがある。入る風呂の種類や休憩所を利用するか否かで料金が異なる。私は休憩室利用の神の湯コースをチョイス。60円を支払うと、タオルのレンタルと小さな石鹸の配布もしてくれる。
休憩所にて説明を受けたのだが、よく分からなかった。初めてだったのでシステムが不明で困惑。
神隠しにあったかのように、挙動不審モード炸裂。
一瞬、「孤独」という二文字が頭に過った。
裸身で孤独…切なさの境地である。
とりあえず、タオルは浴室に持参すべきかについて悩み、髪を纏めて、おずおずと浴室へのドアをオープンしてみた。
そこには湯煙に包まれた白くて広い空間が広がっていた。
人々の数は20名といったところだろうか。桶がタイルを打つ音や人々の会話が木霊していた。
中央の湯船には、石像があり、その下から四方へと湯水が垂れ流されている。
素っ裸でポカーンとし、暫し見入ってしまった。
隅の洗い場で体と顔を洗い、湯船に浸かる。
気持ちいい!
柔らかくて繊細な湯が、身に溜まった疲れを寛解してくれた。お気楽、極楽。
調子に乗り、かなり我慢して入浴をしたためか、若干湯疲れした…。
浴衣に着替えて、さっきの休憩所を目指すが、この建物の中ってまるで迷路のようであり、…お約束の迷子になった。
ようやく休憩所に到着。お煎餅とお茶をいただく。まったりんこ。

すっぴんはマズいだろ…ということで別室でフルメイクの装備。マスカラを塗りながら「あと2時間後にはまた落とすのにな」とか思ってしまう。
店先で案内をしてくれた青年に写真撮影をしてもらった。優しい人だった。ほっこりとした人柄で、今後、道後を思い出す度に私は彼を思い出すであろうと予感した。

商店街を歩き、土産をGET。会社、家族、友達、等々。
お金大好き後輩男子タイスケくんには夏目漱石が描かれた札束メモを買った。見た瞬間、「タイちゃん!」と思い、クスクスと笑ってしまった。喜んでくれるかしら。


こうして旅の最後の夜は更けていった。
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湯疲れ

2009年08月16日 21時26分51秒 | Weblog
旅、最後の夜。

湯疲れでヘロヘロでごんす。

道後温泉にて。
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白クマ・ピースと赤名リカ

2009年08月15日 23時28分33秒 | Weblog
6時00分、起床。
昨晩は疲れたにもかかわらず、寝付きが悪かった。したがって寝不足。

7時30分、チェックアウト。商店街を歩きながら駅に向かう。


7時56分、尾道を発つ。「また来られるかな…」と、急に切なくなる。涙目。山に張り付く家々、尾道水道に見送られ、後ろ髪を引かれる思いで電車に乗り込む。

8時45分、福山駅発のバスで松山に向かう。しまなみ街道を走っている間は、雨模様が広がっていた。雨に煙る瀬戸内海も情緒的だと前向きに捉えた。

11時10分、松山駅着。大街道駅近くのホテルに荷物を預け、バスに乗って目指すはとべ動物園。白クマ・ピース嬢に会いに行く。
入場してからは、一目散にベアストリートに向かった。「ピースはいねが~」と、ナマハゲ状態に陥る。


檻の中の、その白い物体はまるで巨大なぬいぐるみのようであった。ふわふわした毛並みがまるで羽毛のよう。







嗚呼、ピース!夢にまで見たピース!

映画「クヌート」の製作会社から林檎入り氷をプレゼントされたらしい。一生懸命に舐めていたピースだったが、すぐに飽きてしまい放置プレイ。



飼育係の高市さん登場。「高市さんや~」と、わき起こる高市コール!


ピースのお母さん。


ピースのお父さん。(剥製)



隣の檻にはヒグマがいた。ヒグマに餌付けをしてみた。私が投げ入れた餌をヒグマは「ガオー」と喚きながら食していた。これがクマとコミュニケーションをとった最初である。感動で咽び泣きそうだ。







他の動物たち。








サバンナ的状況。



ちょっと乗りたいなと思った乗り物。ファンタジック。




続いては、梅津寺駅へ。
ドラマ「東京ラブストーリー」のロケ地である。あのドラマは私の人生を変えた。中学1年生の3学期。あのドラマを観ていなかったら私は東京に移住していなかった。時はバブル後半。男女雇用機会均等法が施行され、女性たちはよりイキイキと、そしてバブルの波間を優雅に泳いでいた。「東京ラブストーリー」の主人公・赤名リカも然り。田舎の中学生には、彼女が別世界の人に見えたものである。

で、梅津寺駅。
リカがカンチの故郷・愛媛を訪れる。傷心の旅だ。カンチが後を追い、愛媛で再会。しかし、カンチの心がもはや自分に向いていないと悟ったリカは約束よりも早めの電車に乗り、そのまま姿を消すんである。
ハンカチに口紅で「バイバイカンチ」と書き、駅の柵に結びつけて…。

そのシーンがここ梅津寺駅で撮影された。










駅長さんに、当時のことなどを伺った。サービス精神旺盛の彼は、リカ役の鈴木保奈美とカンチ役の織田裕二の撮影時の様子について熱く語ってくださった。
たまに私みたいな東ラブマニアが訪れるらしい。

梅津寺駅を下車し、海辺を歩く。
なんでリカは早めの電車に乗ったんだろうか?
好きなのに自分から身を引く辛さっていかほどなんだろうか?
…悶々と考えていた。
そんな私に瀬戸内海の波は穏やかに答えを囁いてくれるのであった。








ホテルに到着。




本日、新たに我が家のクマメンバーに加わったピース。
吉熊とすぐに仲良くなった。



Tokyo Love Story ep11.2
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風にこの手かざして 見えない森訪ねて   あなたの唄を捜して かくれんぼ

2009年08月14日 23時37分21秒 | Weblog
朝8時00分起床。
遮光カーテンを開けると、目の前には尾道水道が広がる。
毎年、この瞬間を楽しみにしている。
駅から徒歩15分もあるこのホテルを選んでしまう。




朝ご飯はしっかりと!これぐらい食べないと尾道の坂道を歩けない。


10時00分、キーをフロントに預け、外出。出た瞬間に感じたことは、日差しが痛い!
毎度同じく、尾道を反時計回りに歩くことにする。
まずは熊野神社★クマの神社。傘幅ほどしかない路地の突き当たりにある小さな神社。今年も来られて良かった。ね、吉熊。くまくま。





浄土寺で一休みをし、映画「ふたり」の事故現場ロケ地に向かう。あの映画を観なければ私は尾道に興味を持たなかったと思う。今年も北尾千津子に合掌。









市立図書館で休憩をし、西国寺へ。




髪をかきあげると海からの蒼い風が首筋に抜けていく。気持ちが良い。
しかし、腕には結晶が…!自分塩?


金剛院の重軽さんに挑戦。願いを反芻しながらこの石像を持ち上げ、軽く感じたら願いは叶うらしい。…軽かった。ええ、軽かったと思いたい…。




大山寺のサル。「みてご猿、いうてご猿、きいてご猿、まえむき猿でご猿」日光の3サル「見猿・言わ猿・聞か猿」の対極をいっている…。



尾道で一番好きな寺・御袖天満宮へ!牛の石像に癒される。口角が上がっている牛さん。カワユス。


この石段は映画「転校生」で男女が入れ替わるシーンで使用された。この景色が好き。一段一段が一枚の岩でできている。しかし、わざと一番上の段だけ継ぎ足してある。何事にも完全ということはあり得ない、という謙虚さの表れだそうだ。


その右手に小さな神社を発見。「桃咲稲荷神社」というらしい。名前が愛らしい。


菅原道真が腰掛けた岩が祭ってある隣の道。


大林宣彦監督が書いた文字。人懐っこい字体。



艮神社で猫にゃんと戯れる。昨年はたくさん猫にゃんに遭遇したんだが、今年は少なかった。暑いのできっとどこかに隠れているんだろう。ニャー。




天寧寺海雲塔の裏をちんたらと歩く。









千光寺へ。今年も登りきった!!


お決まりの絵馬。



展望台からの眺め。絶景なり。これぞまさしく瀬戸内海。





4年くらい前から気になっていた尾道城。ついに近づいて見ることができた。観光用に造られた城で今は廃墟。シャチホコが一つ無いのが気になる…。





疲れたのでロープウェイで下る。鳥になった気分。



商店街を歩く。
Qちゃん健在。







商工会議所。ここでクイズに答えて、「クイズ尾道博士」の認定書をゲットした(ABCコース、全て制覇!)。





和製ガウディと呼ばれている不思議な三階建ての建造物。







映画「ふたり」ロケ地。変哲のない電信柱だが、あの映画に想いがある人にとってはまさに神の地点。


ディープゾーン。誰ともすれ違わない。蝉時雨だけが響き渡るノスタルジックな空間。
夏の午後の陽が烈しく照りつけているその町は、妙に森閑とした空気が漂っていた。



















朝から何も食べていなかったので、はらぺこ。ラーメンを食する。いつも「つたふじ」と悩むのだが、結局は「朱華園」。昼過ぎに見たときは30メートルぐらいの列ができていた。夕方5時になっていたので、20分少々で入店することができた。小魚のだしがイイ。背脂のぽにょぽにょがたまらん!でもさっぱり味。餃子は…宇都宮の方が…(以下省略)




海辺を散策。渡船で向島まで行き、また帰ってくる。わずか10分の船旅。錆色の風景が旅情を盛り上げる。山のかなたの上の空。一筋、帯を流したかのように夕映えに暮れ残っていた。






変な殿方に声を掛けられた。一緒にご飯をしましょうという旨を述べてくる。しかもしつこい!!!
「傷心の旅なので一人になりたいのです」
ということを言い放ち、解放された。
傷心…いつ傷を負った?自分。

ホテルに帰って、晩酌。旅は靴ずれ、夜は寝酒。肴は桂馬蒲鉾商店のかまぼこ。まいうー。



尾道の旅で思うこと。それは「ちょっと道を外れてもいいんじゃね?」ということである。目的地に向かい歩いていても趣のある路地があるとそちらの方に行ってしまう。でも、結局、ちゃんと目的地に到着できる。人生でも、道に外れたり間違いを起こしても、きちんとした目的があれば、リベンジができるんではなかろうか。その勇気を尾道からは毎年もらえている。


ふたり ---ending---
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無事

2009年08月14日 14時49分40秒 | Weblog
無事、旅を楽しんでます。

尾道にて。
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夏旅・プロローグ

2009年08月13日 23時50分46秒 | Weblog
東京駅発7時47分発のぞみに乗り、まずは京都へ!
年に一度の一大イベントの開始である。
この5日間の為に私は生きている。他の360日は助走的価値しかない。

駅弁を買って喫煙席窓側に鎮座。

鉄っちゃん吉熊、大コーフン。
落ち着いてくれ。

10時08分、京都駅着。それほど暑くはない。やはり今年は冷夏なのだろうか。
荷物をロッカーに預け、三条にある変身屋さんへGO!
今回の旅のメインイベント・十二単着用を実践。
化粧の行程は普段と変わらず、ベース→ポイントメイクとなる。
若い女子が丹念に白粉を塗ってくれた。化粧を施してくれていた間は寡黙だったのに、着付けの段階になったらよく喋る女子だった。彼女は愛知出身とのことで、「世界の山ちゃん」などについて熱く語った。

十二単は、思ったよりも重くはなかった。こんなもんか、と思った。安いコースの着物の色がどうも気に入らなくて、残業代2時間分の金銭を支払い高いコースをチョイスした。でも独身者の袴って、紫じゃなかったっけ?という疑問は敢えて胸にしまう。ここで「あーだこーだ」などと言うのは無粋だと判断したためである。
かつらは垂れ髪。







脱ぐときは一気にドサッと。
別室で化粧を落とし、またいつもと変わらない自分の顔を作る。
来年はここで花魁に挑戦するつもり。
楽しみ~♪

河原町まで鴨川沿いを歩く。


続いては「フランソワ」へ。
嶽本野ばら先生の「カフェー小品集」の「品性のある制服と、品性のある歯車」に出てきたカフェーである。

なるほど。
制服、可愛い。
グレーのAラインのワンピースに涼やかなレースの襟。本の中のまんまだ。店員さんも皆綺麗。
店内は名曲が似合うハイソサイティな雰囲気が漂っていて、野ばら先生ワールド炸裂。シューベルトの「ます」、そして「野ばら」が流れてきたのは奇跡だと思った。建物は「有形文化財登録」とのこと。

有名なレアチーズケーキを食する。濃厚。でもさっぱり。今まで食べてきたチーズケーキの中で一番美味だった。

続いて太秦の広隆寺へ。



弥勒菩薩半跏思惟像に会いに行く。

教科書の中でしか見たことがなかった彼。国宝第1号。華奢な体が魅力的。
その昔、京大生がこの弥勒菩薩の指を折ってしまったことはあまりのも有名だが、動機はこの美しさに惑わされてしまったことにあるという。
裁判が行われ、裁判官が『美しすぎたのが罪』と言ったというのは本当だろうか。
実物を前にすると、いい匂いがしてくる。視覚にあまりにも強い刺激を得て、嗅覚もつられて錯覚を起こしたらしい。
右手をそっと頬に当てて思索にふけり、微かに微笑んだ表情が何とも言えない。

16時25分の京都駅発のバス(みやこライナー)で尾道入り。
22時00分、いつものホテルに到着。7回目の宿泊。フロントの人も変わらず。彼に「ただいま」と言いたくなる衝動を抑えながらチェックイン。

海に面した部屋を希望していた。窓の外に目をやると、向島のパチンコ屋さんの夜景が水面に反射しているのが見えた。
「ただいま」
と呟く。
さて、明日は尾道を徘徊する。
体力勝負なので早く寝ようっと。

吉熊は疲れてしまい、寝てしまったもよう。

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この世のナツがキタ

2009年08月12日 22時12分06秒 | Weblog
いよいよ明日から夏休み~。
4泊5日の一人旅に出る。
旅先では日本語を忘れてしまうほど、誰とも会話をしない。
孤独に浸り、日常の垢を落とすべく寡黙な旅人になるのである。


今日は、退社時刻が近づくにつれて口許の締まりが悪くなるのを感じた。
嬉しくてついニヤけてしまう。
午後、後輩女子Cちゃんと「あと5時間で夏休みだね」みたいな話をして盛り上がった。

午前中は経費分析、午後は決裁済み稟議書の処理、表作成、社長宅に書類を渡しに行くなどして、バタバタとした一日だった。

定時を告げるチャイムが私にナツを届けてくれる。

この世のナツがキター!
アドレナリン、大噴出。

「もしも私が旅先で死んでしまったら、この書類は…」
と引き継ぎをしようとした私に、吉熊上司は、
「あ、そしたら君の机の上の書類、全部を捨てるからいいよ。初めから君は居なかったことにするよ」
と意地悪を言ってきた。むー。
…這ってでも帰京しますよー!



毎回、夏旅には吉熊だけを連れていく。
他のクマたちは大きいのでお留守番。

「いいよなー。誰かさんは…」
「いつもどこかに連れてもらってさ」
「吉熊ばかりズルい」
「なんなんだよ、あいつー」
と、まあ、これもいつものパターン。


お土産を買ってくるから許せ。
他のクマたちよ。


明日からブログの更新が滞ります~。

では、行ってきます。

さいならっきょ。へけけ。
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Time waits for no one

2009年08月11日 22時36分20秒 | Weblog
今年も泣かせてもらったぜ。
「時をかける少女」(地上波テレビ放送)


今日は経費データの加工をした。
月イチ業務である。
そしたら出たのよ、祖母・タケさんが。

昨年の春、祖母は亡くなった。95歳だった。
通夜と告別式、二日分の有給休暇をいただいたのだが、
この業務をするために、私は通夜の午前中だけ出勤をした。
「おばあちゃんは、もう、この世にいないんだ…」
胸で何度も繰り返しながらキーボードを叩いたあの春の日。

どうもその昨年の4月から、この業務をしていると近くに祖母を感じる。
霊感とかは全く持ち合わせていないのだが、とにかくいる。
今日も、確かにいた。

眼差しとか、ひしひしと感じちゃっていた。
販売促進費の消費税を計算しているときに、
祖母の心配するニヤニヤ顔を右背後から感じまくっていた。

電話で母にその旨を報告したら、どうやら昨夜の彼女の夢に祖母が登場していたもよう。
お盆も近いから仕方あるまい。
毎年、お盆に尾道へ行ってしまう孫に会いに来たのだろうか。

そんなこんなで今日は忙しかった。
「時をかける少女」を観るべく頑張ったのだが、残業。
劇中のモロゾフのプリンを買って帰ろうかと思ったのだが、店の閉店時間に間に合わなかった。
仕方が無いのでコンビニで「なめらかプリン」を購入して帰宅。
クマたちが匂いを嗅ぎ付けてやってきた。

仲良く食べてくださいね。


今年も、mixiの「時をかける少女」コミュの実況トピを更新しつつ鑑賞した。
不思議な一体感が良い。
皆さん、台詞など覚えていらっしゃっていて凄いなあと思った。

本作の感想としては、あの回想シーンがたまらない。
あと、最後の「すぐ行く。走ってく」も。
作中に流れるあの甘酸っぱい雰囲気、夏の空、放課後の気だるい空気。
全て良し。

「タイムリープを使用をして、もしも過去に戻れるならば?」
…たぶん私は使用しないだろう。
今が一番好きだから。

過去は戻れないから甘美なのだ。

真琴のように、日々を駆け抜けることで精一杯なのかもしれない。


明日一日、会社に行けば夏休み~♪
タイムリープして未来(明後日)へは飛びたい…。
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うっかり…

2009年08月10日 22時52分03秒 | Weblog
明け方、雨の音で目覚めた。
それからというもの、何度寝返りをしても寝付けず…。
幸い、通勤時間には小雨になり、電車も遅延しなかった。
しかし、念のために替えのパンプスとストッキングを用意して出勤。
足元が濡れたままだと気持ちが悪いので。
また、髪の乱れを防ぐため、久々にポニーテールに結った。
なんせ縄の様に多くて長いので、首に重心がかかる。
気を抜くと天を仰ぎ見る姿勢になっていて間抜け…。

それにしても日照時間、少ないよなぁ…最近。
まるで冬みたいだ。
カンカン照りも嫌だが、どんよりとした空はもっと嫌だ。
セロトニンが活性化されず、なんとなく頭がボーっとしてしまう。

「台風の状況はどうなったんデスカネ?」
いきなり●●●ィ~(部長)が誰に尋ねるでもなく言った。

あ、さっき、天気予報のHPで確認したお。
千葉沖に大きな塊が去っていったお。

ここぞとばかり、
「台風は去りましたよ!千葉沖に。」
と元気いっぱい発言した私。

もうね、きっぱりと。
断言。
入社9年目。あんな勢いで物事を断言したのは初めてかもしれない。

しかし、台風。
これから関東に上陸するのな。

千葉沖の塊は単なる台風の破片であったということが後になり判明。
本格的な台風は明日やって来るらしい。

帰り際、●●●ィ~にその件を訂正したら、
「生き恥をかくところデシタ」
と嫌味を言われた。

うっかりペネロペにも勝るうっかり亮子であった…えへっ。




…だからはっきりしない天気は嫌なのよ!ふん!


※画像は通勤途中で見た芙蓉。
見てると幸せな気分になる。うっとり。
花言葉は「しとやかな恋人」「繊細美」「微妙な美しさ」
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コロコロ日和

2009年08月09日 23時01分43秒 | Weblog
一日中、コロコロしていた。
生活スペースは、ほぼ布団の上。
惰眠、最高~。
コロコロ、最高~。

午後はパソコンを立ち上げ、酒井法子の「碧いうさぎ」の手話を特訓。
思いつきで。
小学生のとき、「手話点字クラブ」に在籍していた私。
自分の名前ぐらいは手話で表すことが可能だ。
その経験を活かし、碧いうさぎの手話を実践してみたのだが、これがけっこう難しい。
一応カタチにはなるんだが、のりピーのように美しくはできない。
のりピー、すげーよ。

来週13日から旅に出る。(「旅行」ではない「旅」である)
夕方からその準備に取り掛かった。

実は、旅そのものよりも準備の方が楽しいと思う。

テレビのニュースで、私の住んでいる街に大雨での警報が発令されていることを知りびっくり。
そんな中、デジカメのメモリカード、酔い止め薬等の旅行グッズを購入するべく外出。
吉熊と。

小雨になっていたが、外を歩く人は疎らだった。
ショッピングセンターに到着したら、何やら物々しい雰囲気。
どうやら浸水したっぽい。
私が惰眠を貪っている間、世間には大変なことが起こっていたらしい。

集中力を総動員させながらバーッと買いものをし、若干疲れたので喫茶店でお茶。
そして本をペラペラ。

明日から3日間、会社に行けば夏休み~♪
グリコのおまけみたいな3日間だが、やることはたくさんある。
気を抜かずに取り組もう。

そして、西日本に旅立つのよ!
吉熊と。
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碧いうさぎ

2009年08月08日 23時53分08秒 | Weblog
土曜出勤日。
些か体力の限界を感じた。
精神面も落ち込み気味で、どうしようかと思った…。

しかし、退社後は、会社近くで開催されているお祭に参加。
え?今日も?

一昨日はO主任と。
今日は後輩男子タイスケくんと後輩女子Cちゃんとで参加。

昨年、そして一昨日同様、今日も金魚すくいに興じた。
嬌声をあげながら楽しむ我々。
周囲には人が近寄れない雰囲気が漂い、金魚すくい店1軒をジャックできた。

可愛い後輩たち★


「また取れました!」
「ずるい!!」

三人ともけっこうマジになっていた。
たぶん、決算短信チェックのときよりもマジだったと思う。
そんな我々を見ながら寡黙な店主は静かに笑っていた。

結果は
私・・・7匹
タイスケ・・・11匹
Cちゃん・・・8匹

負けた!!!!!!!!
悔しい。
来年夏、リベンジよ!
ぎゃふんと言わせてやるわ。
覚えてらっしゃいっ!

10匹取れたら変なバケツをもらえるシステム。
タイスケくん、バケツをゲット★
大きさも絵柄も微妙なこのバケツ。
使用用途、不明。
(ちなみに彼は、このバケツを持ちながら電車に乗車したと思われ)



昨年同様、露店で食品とお酒を購入して広場で酒盛りしようかとも思ったのだが、天気が不安定だったので駅近くの居酒屋へGO!



19時過ぎぐらいから23時まで喋りまくり。
タイスケくん宅のパソコン関連機器の素晴らしさに感動。
ちょっとしたSEみたいのな。

そして彼の持つ独特な「金銭への愛」、
Cちゃんの毒舌with笑顔。
二人とも、本当に可愛い。

今、世間を賑わせている酒井法子。
彼女が手話をしながら歌う「碧いうさぎ」の物まねをしたら意外にウケた。
逃亡、脱兎…顔面蒼白のうさぎ…。


明日は休み。
惰眠、旅の準備、その他諸々をするつもり。
1日しかない休みを有効に使用しよう~♪
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