世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ミルキーはパパの味

2009年08月25日 22時31分20秒 | Weblog
会社の机に飴を忍ばせている人は多いと思う。
当社の人々も然りだ。
珍しい味の飴を購入したら、つい分けたくなるのが人の常。

部内で飴が飛び交う時がある。

「俺の〇〇味、みんなに行き渡った?」
「じゃあ、私の●●味を…」
「ありがとうございます~」
と、まるで老人会の遠足のような会話が繰り広げられる。

今日は、吉熊上司にミルキーの塩味をいただいた。
昨日、私が配布したミルキーのメロン味を真似なさったのかもしれない。

私、後輩男子と後輩女子の面倒を見ている吉熊上司の存在感は、父親のそれとダブる。

「わ~パパの味だ!」
と…今日も賑やかな会社だった。

ちなみに塩ミルキーは、時々鋭く突っ込む吉熊上司同様、キレのある味であった。

不二家の不祥事も忘れさせてくれるほど、ミルキーは美味しい。
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火曜日の気持ち

2009年08月25日 22時25分39秒 | Weblog
毎日、母親に連絡をしている。こんな習慣ができたのは、4年前に遡る。私の情緒が乱れたあの夏。母は私の全て受け入れてくれた。
あれ以来、我々にはそれまで見受けられなかった斬新な絆というものが発生し、互いに毎日の報告をしあっている。ちょっとした上司と部下のような関係である。
マザコンだと言われようが、もうそんな世評などは気にしていられない。
彼女とはあと数十年しかいられないのだから、できるだけ精神的絆を深めておきたい。(でも一緒に住むのは互いに無理だと思っている)

昔、我々の間には、このような母子関係は存在してなかった。
すぐ下に妹と弟がいたせいか、母親にはあまり甘えられず、絶えず私は苛々していた。そしてその矛先を妹や弟に向け、彼らに暴力を振るっていた。で、結局母に私が怒られる…みたいな。そこら辺の悪循環は、今では我が家の伝説になっている。

あまりにも寂しかったんだろう私は、妹に自分の指を噛ませたことがあった。
滲み出る血液をティッシュで押さえながら「タンちゃん(妹)が噛んだ!」と大泣きをした。これで妹が怒られて、私の絶対的価値は上がると信じていた。信じきっていた。

しかし、私の命令の下に指を噛んだという妹の真実の主張はマッハで採択され、私はまた怒られるのだった。

あのときの傷はまだ右手中指に刻印されている。
ダイヤの指輪で隠せる程に小さくなったそれは、自分の稚拙さや寂しさを時々思い出させて、今でも見る度に少しだけ息が苦しくなる。

今日は火曜日。
宇都宮市内に住む美容師の弟が、週に一度、実家に夕御飯を食べに来る日だ。
私は毎日母に甘えているので、この日ばかりは電話をすぐに切り、その座を呆気なく譲渡してあげることにしている。

同時に、
「あ、今、私お姉ちゃんしてる!すげーよ!」
という感動をしている自分をいつも私は否めない。


火曜日は少しだけ寂しくて、少しだけ誇らしい。
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