世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

地震、雷、火事、親父

2024年07月23日 23時51分22秒 | Weblog
雷の多い栃木で生まれ育ったので、私はあの音や光に慣れているはずなのだが、昨日の雷は怖かった。
昼過ぎ、仕事中にゴロゴロピカピカなりだして、思わず「ひゃ!」っとなってしまう。
上司に「大丈夫。へそ取られねぇよ」と宥められるも20分ほど怖がってた。
しかも一瞬停電があり、私のパソコンだけ死んだ(再起動したけど)。
やれやれと帰宅し、風呂に入りながら読書をしていたらまた外から雷の音がした。聞いていると段々イライラしてくる。うるさいってば!…雷のウザさは異常。

そういえば昨日か一昨日、地震もあったっけ。
地震、雷、火事、親父。
怖いものに列挙される「親父」だが、うちのクマパパは「こわいもの」には該当しなかった。平日は飲み会と仕事に明け暮れ、日曜日はひたすら子供を可愛がっていた父クマパパ。
中学時代、人間関係に悩むと私は母よりクマパパに相談をしていた@クマパパ書斎。
夜、持ち帰った仕事をしていたクマパパはワープロを打つ手を止めて、私の話をちゃんと聞いてくれた。叱ることなく、意見を押し付けることなく、ひたすら、ただただ聞いてくれていた。


週に一度、心療内科に通い、机越しにクマ医師の診察を受けている今の私。
無意識に求めている原風景は、あそこ。そう、パパの書斎に違いない。きっと。
なのでなかなか隔週の診察に戻せないんだ。たぶん。今日、今さっき、気付いた。

夕食は王将にて餃子と炒飯(ジャストサイズ)。
本来ならば1020円だが、アプリのクーポンや7%引き会員の特典を有効活用して700円ぐらいで済んだ。



まんぷくま!!


帰宅後、湯船につかりながら有吉佐和子先生の「悪女について」をフィニッシュ!!(読了)




頂き女子りりちゃんが面白いと言っていたのでブックオフで購入。
「ボロボロなのに500円!?」と内心びっくりしたけど、人気があるらしい。この作品。

超絶面白かったー!
戦後の日本。家柄もお金もない女性・鈴木君子が不動産女王になるまでを彼女の周囲にいた27人のインタビューをもとに鮮やかに描かれていて読み応えがあった。鈴木君子をとりまく旧華族の同級生、盗み癖のある主人公の口の悪い母親、元夫、長男、次男、看護師…。27人、語り口調が違う。文章というイタコさんに27人が憑依した感じであった。これを一人の小説家が書き上げたのだから本当にすごい。
結局、主人公は自殺したのか他殺だったのか。結末を読者に委ねるのも後味が悪くて(いい意味で)、深みがある。
あと、鈴木君子の「まああ」という口癖が後半うんざりしてくる。人を騙して金儲けして、すぐ何かあると「まああ」と感嘆して良い人ぶってて小憎らしいったらありゃしない。読み進めていくうちに鈴木君子という人物像が浮かび上がるほど、その嫌悪感は増すばかり。でも本当に面白かった。




さっそくクマパパにLINEで報連相。
そう、読書感想文は家族グループLINEには投下できない。
(母は小説に興味がなく、妹は仕事と家事と育児(ワンオペ)で忙しいから)

既読が付かない。クマパパも76歳。今日はもう寝てしまったのかな。
娘46歳も、もう寝ませう。