世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

関東ローム層~ねだるな 勝ちとれ~

2024年05月31日 23時37分56秒 | Weblog
心療内科デー。
待ち時間2時間。


今日で部署異動して1年になった。
仕事に慣れると手を抜きがちになるので嶽本野ばら先生の「素人仕事の贅沢」を読んで気を引き締める。
ちなみに栞は京都の冨美家の箸袋。上品な風味が忘れられない。また行きたくなっちゃった、京都。



さて、診察。
「今週どうでしたか?」といつも通り尋ねられる。
新たに処方してもらった漢方薬がまだ本領発揮していないらしく、寝汗での中途覚醒がドイヒーという旨を報告した。
「2勝5敗ですね」と。
まだ飲み始めて一週間なのでこのまま様子見。

クマ医師、医学書タイム(別名、患者の放置プレイ)。
5分ぐらい放置プレイされ、残念そうな顔で「胃薬で汗を抑える薬もあるんですが…眼圧が上がるので緑内障の患者さんは禁忌みたいです」とクマ医師。

さらに、
「世の中、あったかグッズはいっぱいあるのに、冷え冷えグッズって少ないですよね」とクマ医師。
たしかに!
「冷えピタシートを貼って寝るのはどうでしょう?」というアドヴァイスをもらった。
モデルナアームの時に買いだめしたやつがあったはず!それを使おう。

順天堂での治療のフォローも、皮膚の相談も、何もかも彼に頼りっぱなしの私。
「先生、いつもすいません」と、つい、謝ってしまう。



「仕事の方はどうですか?」とクマ医師。
「おかげさまで今日で異動して1年になりました。この1年、不安や恐怖を感じたことは1秒もなく、穏やかに楽しくやっています。硬派で人情味のある、とても信頼できる上司の下で働けて幸せです」と答えた。
また、「〇〇先生(クマ医師)がいなければ会社を、人生も辞めていたかもしれません。この幸せを勝ち取れたのは先生のお陰です」と言い添えた。
「そんなことないですよ~」とクマ医師。

そんなこと、あるんですよ!!

「来週また来てくださいね。おだいじに」と言われて退室。



待合室は誰もいない。
会計時に、受付のお姉さんとお喋り。
癒しの時間。

23時に帰宅。

頭におリボンを乗せるブームが到来。(風呂に入る前に撮影)
今日はフェラガモのバレッタ。



1年前の書類を整理したら出てきた付箋。
「ねだるな 勝ちとれ」

何?これ!覚えてないんですけど!
相当危険な状態だったんだな、私。
不安障害 PMSはクマ医師の文字。
パワハラな人に「診断書出せ」と言われ、でもお金がかかるので嫌で、苦肉の策でクマ医師に書いてもらい、人事部の人に見せたのである。

私はとてもしつこい性格なのでされたことは死ぬまで覚えていると思う。


関東ローム層の如く、心の根底には恨み、悲しみが敷かれているかもしれないけれども、でも今の表層部はお日様の当たる豊穣な大地のようだ。
そんなことを駅そばを食べながら思った。