世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

生き方の幅の広さ

2024年05月10日 23時22分35秒 | Weblog
今朝の「虎に翼」も泣いた。
試験に合格した寅子の家に不合格だったよねさんが来るのだけど、不合格の理由が服装(男装)だからだということが判明。
よねの口述試験は「完璧だった」ものの、試験官から「それで君、弁護士になっても、そのトンチキな格好は続けるのかね」と男装をイジられ、思わず「トンチキなのはどっちだ。あんたらの偏見を、こっちに押しつけるな!」と言い返してしまった。
「私は自分を曲げない。曲げずにいつか必ず合格してみせる」「言うのが遅くなったが、おめでとう」と言って寅子を祝福して帰るよねさん。

だばー(涙)。
もうこれ泣くしかないよね。

自分のポリシーを死守し、そして好きなお洋服を着ることの重要さを作品を通して説いてきた嶽本野ばら先生の読者ならば、このよねさんの言動は響くのではないだろうか。

私はロリータのお洋服は着ないのだけれども、好みじゃないお洋服には絶対に袖を通さないし、他にも「嫌なものは嫌」精神で生きている。

また、20代~30代の周囲からの結婚しろハラスメントにもめげず、自分を貫き通し、念願の独身ライフを謳歌している今の私。
もし周囲の意見に屈して結婚していたら婚姻届けを出した後1時間ぐらいで「やっぱり自由になりたい」と離婚していたと思う。
子供なんてもってのほか。遺伝子の残滓である子供なんかに興味を示さず、クマの方を可愛がるに違いない。子供うるさくて苦手。

持ち家という鎧を纏い、吉熊という味方をつけ、正々堂々と46歳未婚の自分を楽しんでいる。自由に。楽しく。
女性でも仕事をして持ち家を背負って楽しく生きられる。これも寅子たちの時代の女性たちが苦難の道を切り開いてくれたからこそ。

20年前、うちの女性社員にだけお茶室当番(掃除とか麦茶とかを作る)という謎の業務があった。しかも始業前に。今では考えられないことだ。
こういう変な文化は誰かが声を上げないと変わらない。
自分は次世代の子たちに何が残せるのか。
このドラマを見てるとそういう気持ちにさせられる。



今日は心療内科デー。待ち時間4時間。
駅そばを食べて一旦帰宅。本とおくすり手帳を持参して心療内科へ。


連休明けだから混んでいた。
診察前に処方箋出してもらい、先に薬局でお薬を入手(ここの心療内科の裏技)。


嶽本野ばら特集のユリイカを読んで順番を待つ。
一番の精神安定剤。
フランス哲学がご専門の横田祐美子さんと野ばら先生の対談が面白い。
横田さん、だいぶ切り込んだ質問をしてくれてて、野ばら先生の今思っていることを上手に引き出してくださっている。


0時15分。
さて、診察。
クマ医師、がっつり散髪されてて別人みたいに。エゾヒグマがマレーグマになったぐらいの激変。
縮毛矯正中、ホットフラッシュがひどすぎた話とかした。
「清暑益気湯とかどうですかね?」と提案してみたら「私もそれを言おうとしてたんですよ!」とクマ医師。両思いみたいな展開に。
清暑益気湯は漢方薬。数年前の酷暑の時に出してもらったことがある。
もともと暑がりな体質に順天堂での治療の副産物であるホットフラッシュが重なる。これが試練でなくて何だろう(白目)。
どうか効きますように。

あと思ったのは、サイレースを躊躇なく出してもらえるということは「もうこのコはODしないな」とクマ医師に認められた証じゃないかと。
去年の前半は毎日ODしていたからなぁ…。(ソラナックス)
今は本当に心身ともに元気になり、支えてくれたクマ医師には感謝しかない。

GW中に孫を可愛がるというか耽溺する父クマパパを見て「嗚呼、私は失敗作だ。子供ほしくないし」とちょっと思ったことをクマ医師に話したら、「お父さんにとって、あなたが幸せなのが一番幸せなんじゃないんですか?もし子供嫌いなあなたに子供がいて不幸になる姿をお父さんは望みますか?違うでしょう?」と熱弁を振るわれた。マレーグマ医師、血相を変えてた。
嗚呼、そうだよな。幸せの形は人それぞれだものね。

なんかすっきりした!

せっかく寅子たち、先代の女性たちが苦労しながら拡張してくれた「生き方の幅の広さ」を十分に楽しまないとね!