世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

【有給18日目】あの橋

2023年11月29日 22時37分02秒 | Weblog
10時半に起床。よく寝た。

納豆ご飯を食べて、天気が良いのでお出かけ。
昨日友達になった水瓶座さんが「明治神宮外苑の銀杏が見ごろよ」と教えてくれたので行ってみることに。
この時期のここは名所中の名所。ラッシュ時の山手線みたくなる土日にしか来たことがない。平日に来るのは初めてかも。


角を曲がる。
思わず「うわぁあ!」と口にしてしまう。
黄金に輝く秋がそこにあった。









吉熊、銀杏の葉っぱを団扇と勘違いしている。毎年勘違いしているよね。かわいいね。




この角度からの銀杏並木を見てドラマ「愛という名のもとに」を思い出すのは私の年齢あるある。


というか、この銀杏並木を見る度に、あのドラマを思い出す。
男女7人の友情と絆の物語で、エンディングでここが出る。
良質なドラマだったのだが、すべて「チョロの自殺」にもっていかれた。
証券会社勤務のチョロが上司から受けていたパワハラがマジで凄まじく、当時、証券業界からクレームがあったという。

それにしても見事。
綺麗。ひたすら綺麗。


綺麗な葉っぱは持ち帰って押し葉にしませう。










信濃町駅まで歩き、電車で御茶ノ水駅へ。

今日も通院。





病院の入口にクリスマスツリーが誂えられていた。
様々な患者さんの心に華やぎを与えるんだろうなと思う。



病院の売店(ローソン)で時間つぶし。
クリスマスグッズが販売されていて心が和む。
(左端のクマ、かわいい。でも我が家はクマで飽和状態。悩む…)



治療の受付の横にもクリスマスの飾りが。
とても狭いスペースだけど精いっぱいクリスマスの雰囲気を出している。



水曜日なのでアプリのクーポンを使い、餃子1人前を無料でゲット。
最近3人前を買って1人前を翌日に食べるのがデフォ。


上司に状況を報連相して風呂に浸かる。



あの橋を渡って通院する日々も残りわずか。
そう考えると色々な感情が迸ってしまい、涙が出てくる。
病気になってこんなに泣いたのは、8/4の心療内科と宮古島2日目で地元民と話をした時だけだ。

治療も順調だし、どうしてこんなに涙が出てくるのだろう。

今の治療にあたってくださっている医師やナースたちと会えなくなる寂しさ。
治療は奏効するのかという疑問。
ちゃんと社会復帰できるのかという不安。
平日休みにやり残していることはないかという焦り。
治療や手術ですっかり変わってしまった肉体への違和感と痛み。


そして、嗚呼、そうだ。
あの橋を渡っている治療期間は順天堂大学病院に守られているのだなということに気付く。これが大きい。
ちょっとでも異変があったら伝えられる安堵感など。



書き出してみてやっと整理できた。
でもやっぱり涙はとめどなく溢れて来る。

病気になった自分は不幸なのかと改めて自分に問いかけてみるも、そんなことはまったく感じていないことに気付く。
むしろ病気になったことで多くの人の優しさに触れることができ、「自分はこんなに愛されていたのか」という発見に至った。
結果、積極的に生きたいと思えるようになった。
生きて、今日見た銀杏のような美しいものをこれからも見たい。

だから受け取った優しさを胸に、私は生きなければならない。
そしていつか、あの橋を渡っていた日々を懐かしく思える自分にも会いたい。

あの橋…御茶ノ水橋。
(隣の東京医科歯科大学病院、目立つ!)