世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

使命

2022年01月13日 23時56分20秒 | Weblog
朝、NHKニュースでODの特集が放映されていた。
ODする薬物依存の若者が増えているらしい。
なんだかムラムラして…ついソラナックスを飲んでしまった。
今日は飲まないで出勤できると思っていたのに。


寒いのでお気に入りのヴィトンのスカーフを巻いた。
昔、グアム島で買った記憶。シャンパンカラーのサテン地に浮かび上がるモノグラムに惚れた。



夕食は王将にて。
チャーハン&餃子。
ありとあらゆる手段を講じ、ワンコインにおさめた。
得をしたので一層美味しく感じる。






入浴中、正月に母からもらったトリートメントを使ってみた。
Aujua(オージュア)のQUENCH(クエンチ)というシリーズ。
乾かした後、髪が内部より潤っているという実感が持てた。素晴らしい商品である。
明日の出勤がほんの少し、楽しみになった。


ついでにマニキュアを塗りなおした。
少しでも剥げていると気になってしまうので。




帰宅後にNHKの「日本人のおなまえ」という番組で、大事MANブラザーズバンドの「それが大事」が流れた。
号泣。
このシングルCDを中学時代にちこちゃんという女子から借りた。
ちこちゃんとは小学1~2年6年、そして中学2年~3年、大人になってからは自動車教習所で一緒だった。
高校教師の娘だったからか子供時代からしっかりしていた。

「それが大事」のCDを借りたときの放課後の光の差し具合を覚えている。
あのときの、ちこちゃんの声も。こそっと鞄から出すその仕草も。

この曲を励みに高校受験の勉強をした。
「負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事
 駄目になりそうな時 それが一番大事」
という歌詞を口ずさみながら。

無事、私もちこちゃんも県立高校に進み、二十歳の成人式、そしてそのあと自動車教習所で再会した。

そんな彼女と最後に会ったのは23歳の時に地元で開催された中学時代の同窓会だった。
そして同窓会の1年後ぐらいに彼女は乳がんで他界してしまった。
12月だったと記憶している。
私は仕事があり、お葬式には行けなかったのだが、翌週に有給を取ってお線香を上げに行った。

乳がんの告知を受けた際、「そんなの嘘です。よく調べてください」と言い張ったこと、そして「うちみたいな苦しい思いをみんなにはさせたくない。みんな、乳がん検診に行ってね」と入院中、お見舞いに来る友達に言っていたと、そんなことをちこちゃんのお母さんから聞いた。

ついこの前の成人の日、中学の同窓会のグループLINEでわちゃわちゃしていた際、Mちゃんがちこちゃんのことをぽつりと言った。
肉体は消滅しても、みんなの心にちこちゃんは生きている。
全体的にスリムで高い声でさらさらのショートカットのちこちゃんは、20年経ってもちゃんと生きているんである。

ちこちゃんのことを忘れないこと、そしてちこちゃんの生きたかった気持ちを受け止めるのも、生きている私たちの使命なのかもしれない。

朝のNHKでは死に限りなく近づくことを、夜のNHKでは生きる使命を感じた。


それが大事~完全版~ / 大事MANブラザーズオーケストラ