世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「炎舞」

2021年09月11日 23時28分31秒 | Weblog
9時に起床。「浅い眠りだったな」と思うほどすっきり感はない。
のろのろと身支度を整えて、今日は恵比寿へ。
うう~、暑い。夏がぶり返してきやがった。おこ。

恵比寿に到着するも、目星をつけていたお店は土日休みになっていた。無念なり。

偶然見かけた「花旬庵」というお店でランチ。
お蕎麦と黒酢あんかけの鶏野菜、そしてサラダの定食をモリモリ。

終盤に出された蕎麦湯の美味しさに衝撃を受けた。
とろみがあってコクがあって、1リットルぐらい飲みたいほど。
またお店とLINEで友達になると1ドリンクサービスとのことだったので、さっそく友達になり、アイスコーヒーをご馳走になった。
お店の店員さんにスマホを掲げ、「御社と友達になりました」と言ったら、お姉さん、笑っていた。






恵比寿駅東口のモンベルのクマさん。



今日は山種美術館での美術鑑賞がメイン。恵比寿駅からかなり歩く。

速水御舟と吉田善彦
―師弟による超絶技巧の競演―







とても小さな美術館だが、マジで日本画が充実している。
速水御舟の作品も多く、たまに見に行っている。
今回の展示は速水御舟と弟子の吉田善彦とのコラボ。

一押しはやはり「炎舞」
今日、第二会場のほの暗い室内でこの作品を久々に見たとき、自分も蛾になった気分を覚えた。炎に引き込まれていくのである。


浅草駒形で線路に下駄が挟まってしまい市電に轢かれて左足を切断、その後、軽井沢でこの絵を完成させた御舟。
軽井沢で焚火をしているときに着想を得たと以前、何かで知った。
炎に吸い込まれては死んでいく蛾を、御舟はいったいどんな気持ちで見て、そして絵にしようと思ったのだろうか。

それとは別に、私はこの絵と対峙すると、水琴窟から聞こえるようなキラキラとした音を耳に感じる。
そして瞬きする度に蛾の鱗粉が見える。(そう、この絵の虫は蝶ではなく、蛾)
ずっと見ていたい絵である。


あと御舟の作品で好きなのは「翠苔緑芝」という屏風。



近くで見ると、紫陽花の花びらにひび割れが見られ、御舟が編み出した独自の技法が隠されているとのこと。
紫陽花のモコモコっぷりは見ていて飽きない。

閉館前に慌てて絵葉書を購入し、退館。
小さい美術館だが何時間でもいられるほど居心地が良い。


帰りに購入したプリンが夕ご飯。

原材料が牛乳と卵とお砂糖。
シンプルだが素材が生きている味。


母とLINE通話でお話をした後、お風呂にドボン。
今日はぬるめのお湯にゆっくりと浸かった。



やはり美しいものを見ると元気になる。
美術館に到着するまではなんとなく怠かったのだが、帰りは足取り軽く、恵比寿駅まで歩けた。

明日も気ままにのんびり過ごそう。