世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

祈りの朝

2021年03月11日 23時29分29秒 | Weblog
朝、起きた瞬間に「祈りの朝」(岡林信康)が脳に降ってきた。
窓から降り注ぐ陽射しが、脳内で再生される歌詞で一層神々しく感じる、そんな朝だった。

「哀しみの夜よ 闇に抱かれてひとり
この胸の痛みは いつまで続くか
二度と戻れない 深い闇の底まで
崩れゆくその時 ささやくあの声
あなたの内なる 確かな力を
信じてその手に 全てを託けよ」


テレビでは、10年前に起きた東日本大震災の特集が放送されていた。

あの日、私は仕事で有楽町に外出をしていて、帰宅難民になった。
一人でどこをどう歩いたのか、何を見たのかまでは10年経ってもなんとなく覚えているが、「何を思ったのか」についてはあまり覚えていない。感情が麻痺していたのかもしれない。国際フォーラムに張り巡らされているガラス窓が一斉にカタカタと揺れて頭上で鳴り響いているのを見上げたときの恐怖、そして、とにかく家に帰りたかったという気持ちだけは覚えている。

あの日以降、ネットやテレビに映し出される惨状が辛かった。

特にNHKスペシャル。
「震災孤児1500人」

2011年12月15日 NHKスペシャル「震災遺児1500人」

あの番組に出ていた女の子がニュースに出ていた。

津波で両親と姉を失って10年、自死も考えた17歳少女が見つけた「生きる望み」

嗚呼、こんなに大きくなったんだ。あの番組以降も苦労をし、自死も考えたそうだ。
テレビを消した後も特集された人々の暮らしは続いていくことを痛感した。

防災無線で避難を呼び掛けて津波で亡くなった南三陸町の遠藤未希さんのことも忘れない。助かった町民の皆さんの命、未希さんの命を考えると、何が正しいのかがわからなくなる。

一つ言えることは、その存在を忘れないでいることが被災者に対する私のできること、役目なのではないかということ。
10年を経て、その考えに至った。
鎮魂、そして復興の妨げになる風化が進まないよう、祈る一日だった。





今日はいい陽気だったので、昼休みにお散歩に出かけた。
梅が満開。
青空をバックにした清楚な花びらが優しく微笑んでいる。


水仙も可憐に咲き誇っている。


ほんの数分だが、お日様に当たって花を眺めてリフレッシュできた。



仕事で、今抱えている案件を上司に相談。
「〇〇を▲▲にして、~~~していきたいのですが、よろしいでしょうか?」と質問。
上司に相談する際は「自分なりの考えをまとめて、イエスかノーで答えられるように」と主治医クマ医師から言われているので実行している。

今日も上司は一緒に考えてくださり、「そうだね。でも〇〇は××にしようか。ね?その方が早いよ」と指示してくださった。
言われてみたら、たしかにそうなので、そのようにすることにした。
明日、業者から見積もりが出たらGO。


夕ご飯は、てんや。野菜天丼。

かぼちゃ、サツマイモはデザートのように甘く、ほくほくしていた。満腹。
お味噌汁もあたたかくて、胃に、心に、染みた。


さて、明日は金曜日。
一週間を華麗に締めよう。