世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

はやぶさ2帰還カプセル展示

2021年03月28日 23時52分39秒 | Weblog
8時に起床。休日の私にしては早朝。
今日は国立科学博物館へ。
そう、お目当ては、はやぶさ2の帰還カプセルの展示。
コロナのせいで入館が予約制になってしまい、面倒臭がりの私にとっては遠い存在になってしまった科博。
でも!愛おしいあのコのために、えんやこら。
メールで予約して入館した。

先般の相模原市立博物館のカプセル展示に応募したのだけれど、くじ運がないせいか、外れてしまった(で、実家に帰った)。
https://sorae.info/space/20210314-haya2.html


上野でリベンジを果たすべく、この日を楽しみにしていたのである。




このパネルを見ただけで、涙ぐむ。

最後尾に並んで、はやぶさ2帰還カプセル展示のブースまで20分ぐらいかかった。
その間、展示物を見ていた。けっこうあっという間だった。







そして、ついに順番が回ってきた。
展示方法は、はやぶさの帰還カプセルの展示方法とほぼ同じような感じだった。

目の前に「背面ヒートシールド」「搭載電子機器部」「インスツルメントモジュール」「前面ヒートシールド」「パラシュート」が勢ぞろい。



約52億4000万kmの旅を経て、今、私の前に、いる。


去年の12月、一筋の光を放ちながらオーストラリアのウーメラ砂漠の上空に元気いっぱい戻ってきたカプセルが、私の前に。


何にも遮られずに、私の前にいてくれている…。


「おかえり」とマスクの下で声を掛けた瞬間に涙が出た。

大気圏再突入の際の外部の温度は3000℃。
内部は50℃。
前面ヒートシールド、背面ヒートシールドが全力で内部を守った証の焼け焦げた形跡が生々しくて、胸が熱くなった。


はやぶさ2は、拡張ミッションのため、新たな目的地に向かっている。

https://www.hayabusa2.jaxa.jp/

頑張れ!!!!!
次の目的地1998KY26に到着するのは10年後。
私は一体どんなふうになっているのだろう。


興奮したまま、館内をさ迷う。

はやぶさがイトカワから持ち帰った欠片の展示はコロナのせいで展示が中止になっていた。残念。


でもこのコは健在。
映画「はやぶさ 遥かなる帰還」の撮影用に制作された実物大復元模型。




科博は、重厚感がある建物そのものが、すでに立派な展示物だと思う。


優美な階段。


古城のよう。うっとり。



吹き抜けもため息ものの美しさである。


中庭も綺麗に整備されていて居心地が良い。



展示物も充実。一日中いても飽きない。

明治時代の望遠鏡。アンティークで素敵。


フーコーの振り子もゆっくりと時を刻んでいた。


恐竜さん。


こういう蝶を見ると必ず「ヘルタースケルター」を思い出してしまう。



2Fのヒグマさんの可愛さは異常。


ヒグマさん「お!久しぶり!」


ヒグマさん「あんまりジロジロ見ないでよ。恥ずかしいよ」


去年の函館旅行で買ったMyヒグマの爪とを比較。



出口にいる鯨さん。大きい!



嗚呼、楽しかった。
久々の科博、やっぱり素晴らしい。


上野公園の桜を見物。

今年は宴が禁止なので静かな桜並木。





みはしにて、白玉クリームあんみつを頬張る。

添えられたアイスクリームの濃厚だけどさっぱりした味といったら…。
もちろん、餡も然り。上品な甘さが口内を歓喜で満たす。
白玉のちょうどいいモチモチっぷりにも思わず恍惚の表情を浮かべてしまう。

お茶も美味しい。


吉熊「幸せだなー」
そうね。本当に。生きていてよかった。



上野公園を再び歩く。
さっきよりも暗くなっていい感じ。


花あかり。





ぼんぼりと桜で風情満天。






肉まんを買って帰宅。美味しくてマッハで完食。



昨日は神代桜、今日ははやぶさ2帰還カプセル。
充実すぎる週末だった。
大満足。



神代桜2021

2021年03月28日 09時49分24秒 | Weblog
3/27(土)
今年も山梨県の実相寺の神代桜に会いに行った。
例年は普通列車で行っていたのだが、体力的にアレなので、今回はあずさを利用した。
車窓に山梨特有の盆地が広がるとテンションが上がる。


あずさ、さすがに高いだけあって快適だった。

新宿から甲府まで1時間半。そこから日野春駅まで各駅停車で30分弱。

日野春駅なう。


日野春駅からはタクシーを使う。
毎年、いかにも神代桜目当ての人っぽい人をスカウトし、相乗りして交通費を浮かせている。
今回も然り。男性と割り勘で一人1000円で済んだ。


実相寺、到着。
棕櫚の木が立つ総門へ。


一歩入ると、ここは極楽。
手前の水仙畑、奥で咲き乱れる桜、その上に広がる山々と青空。




頭上では、枝垂れ桜が優しく風の歌を奏でていた。









境内北側にある宇宙桜。


国際宇宙ステーション「きぼう」にて約8ヶ月間無重力の中で過ごし、地球に戻りその種子を全て植えた後、2粒が発芽し、その内の1本が実相寺境内にある。
6枚の花びらをつけるというが、ざっと見たのだけれども見つからなかった。


さて、神代桜。日本三大桜のひとつ。
一年ぶりの逢瀬。


幹は木というより、ごつごつとした岩みたいである。
でも薄紅色の可憐な花を咲かせる。
2000年の風雪に耐えてきた桜の矜持を感じる。

支えられながら生き、「ありがとう」とお礼を述べるかの如く咲く桜。











神代桜の歴史。

昔は上に伸びていたのだな。

神代桜の歌碑。
美しい歌詞である。

多くの人に長く愛されている桜なのだと改めて感じた。



境内の桜はどれも綺麗なのだが、個人的にトイレと墓地の間にある元気いっぱいの桜の木が気に入っている。


花の咲きっぷりがモリモリしている。



見ているだけで微笑みたくなる美しさ。


実相寺の裏手にある広場も桜があり、誰も来ないので毎年独り占めしていたのだが今年は駐車場になっていた。
そこにある仙台から株分けした枝垂れ桜の青みがかったピンクの桜もお気に入り。


青空との相性、抜群。


他の桜も綺麗。





境内にある樹齢200年のモクレンも好き。
お寺の裏手にひっそりと立っている。




水仙畑をバックにしてパシャリ。



お坊さんの銅像。


鐘と桜のコンビネーションの美しさは異常。


戒めの句で気を引き締める。



他の花々も実に綺麗に咲き誇っていた。
水仙。ちょっと上を見上げてる様子が健気で好き。


アセビ。わさわさと連なっている様子が美味しそう。でも有毒植物らしい。



出た!母ヨーコたんが好きなクリスマスローズ。



行き交う人々がみんな撮影していたヒュウガミズキ。珍しい花なのだろうか。



境内を何度もぐるぐると回ってしまう。



山梨の友達Sさんと待ち合わせして暫しドライブ。
私のどんぐりブレスレットに興味津々。

「嶽本野ばら先生という小説家から買ったんです」と言うと、「嶽本野ばらって、あの『下妻物語』の?」というレスポンスがあり、胸熱。そうですとも!読んでね!映画も見てね!深キョンの写真集もオススメよ!
私をより一層濃い個人主義者へと導いたバイブルのような下妻物語。
「小説家なのにアクセサリーも作るんだ。すごいね。よくできているよ」と誉められて、なぜか私も感激。
Sさんは生粋の甲府商人なので、これを2000円で買ったというと、「え!?」と更に興味を示してきた。


Sさんの運転でわに塚の桜へ。今年はライトアップされてなくて残念。



Sさんおすすめのタンメンのお店へ。


43年生きてきて、これほど美味しいタンメンを食べたのは初めて。
炒めた野菜とお肉が「これでもか!」というぐらい入っていてマジで感動した。



Sさんに甲府駅まで送ってもらった。
駅前で煙草を吸う。

武田信玄公を拝む。凛々しいお姿。



あずさで東京に帰る。

足元にコンセントがあるので快適。


毎年楽しみにしている神代桜との逢瀬。
今年も決行できて、本当に良かった。

2000年というスパンで物事を考えると、日常の些細なモヤモヤがミジンコみたいに小さいものに思えてくる。

あの木のように、大らかに生きられたらいい。