世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

明太子

2014年09月10日 23時28分11秒 | Weblog
今週の会社の花(ロビー)はケイトウ。
名前の由来は、燃えるような赤色が鶏の頭に見えることから。鶏頭。


鶏といえば金鳥の夏、日本の夏。
この度のデング熱騒動でさぞかし株価が上昇していると思いきや、非上場。
フマキラー株が大幅高らしい。
風が吹けば桶屋が的な感じだろうか。秋風がそよぎ始めている頃、まさか殺虫剤の会社が爆上げだなんて、いったい何が何だかよく分からない。

よく分からないといえば、今日は殿方とご飯を食べるという前代未聞なことがわが身に発生した。

先日、スーパーでナンパといふものをされた。
普段ならば「ブログを更新せねばならぬので失礼」とかなんとか言って前傾姿勢で挨拶をして去るのだが、その人は面白そうだったのでお茶をした。

先週末より、彼は福岡で一人旅をしてきたらしい。
「明太子を買ってきましたので渡したいんですがご飯しましょう」
というメールが着て、ご飯をすることになった。 
「おばけと今度は出ない」というモットーを掲げている私だが、相手が福岡の明太子じゃあな。負けるわ。

そして今日の昼休み。
ことのあらましを知っている後輩女子Cちゃんに、「殿方とご飯って、なんだか緊張するんだけど」と身の上相談をした。
すると彼女は煌びやかな笑顔をたたえながら、
「やだー!大丈夫ですよ!身の危険を感じたら、いつもみたいに吉熊を出して『僕、吉熊。明太子、ちょーだい!!』って言って、明太子だけ貰って帰っちゃえばいいんですよ!!ふふ」
とアドバイスしてくれた。

・・・お、おう。斬新且つ大胆だな、それ。


そして駅で待ち合わせ。
会って早々、彼に
「これ悪くなるから今から家に持って帰ってくれないかな。僕は本屋で立ち読みしているから」
と言われ、ビニールで包まれたブツを私に渡した。
一旦家に帰ることになった。


箱に入っているであろう明太子の冷たさが、ビニールの袋越しに感じられた。
冷蔵庫にそのまま入れて、踵を返す。
まるで小惑星探査機はやぶさがイトカワに一瞬だけ着陸して欠片を採取するかのように。
そのまま、『探査機(何の探査だよ?)リョウコ』は、明太子のことを考え、キセノンガス、いや、涎をとめどなく漏らしながら彼の待つ本屋に向かったのだった。


ご飯を食べながら一時間。
然程緊張しなかった。

先日の東北旅行について尋ねられたので話した。
・花巻→宮沢賢治記念館
・弘前→洋館巡り、弘前高校、弘前城
・板柳→温泉
・五能線→十二湖
・秋田→きりたんぽ、男鹿半島、八郎潟、くまくま園、

彼の福岡の話も聞いた。

やっぱ一人旅って最高ですよね!という話に漂着。楽しかった。
すぱっと別れ、帰りにスーパーでレンジでチンするご飯を買い(←家で米を炊かない)、帰宅。


明太子、明日の夕御飯に食べよう。
口から、とめどなくキセノンガス・・・いや、涎が・・・。