世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

野心について

2013年05月19日 21時12分10秒 | Weblog
秘書検定一級の勉強をしに午後から図書館へ。
今日の図書館は激混みだった。
特に学生が多かった。中間テストだからだろうか。

面白かった問題。


問題

秘書A子の下に配属された新入社員B子は、おとなしい性格らしくあまり話をしないので、指示された仕事が進んでいるのかどうかもよく分からない。このようなことはよくないので、A子はB子に注意をすることにした。
このような場合、どのようなことを言えばよいか。
箇条書きで三つ答えなさい。


答え
1.新入社員は教えてもらいながら仕事をしているのだから、途中で進み具合を報告するくらいの気を使わなければならない。
2.性格的におとなしく、話をするのが苦手であっても、必要なことは無理をしてでも話す努力をする必要がある。
3.仕事上特に尋ねることはなくても、仕事は一人でできるものではないのだから、常に連絡し合いながらしないといけない。

(ほかに「新入社員だから今のうちはこちらが気を使うが、いつまでもそうするわけにはいかない」)


わ~。
私には言えないわ。実際。
おどおどしちゃいそうである。
吉熊上司と優しく接し続けるであろう。

日曜日は17時で閉館。
喫茶店で昨日買った林真理子先生の新書「野心のすすめ」を読了。
真理子節炸裂。



「人の一生には、ほんの短い時間しか与えられていません。どのように生きていくかということを真剣に考えるのは、充実した人生を送るために不可欠なことだと思います」

「世の中は理不尽なことで溢れていて、自分の思い通りになることなどほとんどありません。だけど人間は努力をしなければならない。それを社会で働くことで学んでいる」

という文が響いた。

あと結婚を露骨に推奨している箇所はちょっと…な。
大尊敬する林先生がおっしゃるならと自身に結婚というものを重ねようと想像したのであるが、体全体が拒否反応を示してしまう。何が嫌なんだか自分でもわからない。嫌なもんは嫌なのである。無条件で嫌。
いくら寂しそうだと言われようとも、私は一人でいいやと思った。

でも一貫して書かれている野心を持つ事の大切さは本当、目から鱗だった。
自分はどう生きたいのか。
何を目標にして生きていくのか。
そのためには今どうすべきか。
何が欠如しているのか。

凄く考えさせられた。
やはりなんとなく生きていてはダメなのだ。


余談だが好きな林先生の作品ベスト5

1.「戦争特派員(ウォーコレスポンデント) 」
毎年夏に読み返している。ファッション業界に勤める奈々子が、ベトナム戦争の取材経験をもつ中年ジャーナリストに翻弄される。バブル時代の東京の様子がよく書かれている。したたかでいじらしい奈々子に胸キュン。

2.「葡萄が目にしみる」
現代文の試験に引用されていて、その試験の後に私を本屋に直行させた名著。
林先生のファンになったきっかけの作品。


3.「本を読む女」
先生のお母様をモデルに、本を読むことだけを心の糧に昭和を懸命に生き抜いた文学少女・万亀の半生を描いた力作長編小説。


4.「星に願いを」
林先生の自伝的小説。


5.「満ちたりぬ月」
幸福な家庭と充実したキャリア。女の幸せはどちらにあるのかを考えさせられる。



帰宅後、SEIYUで買った寿司を頬張る。
吉熊「僕、イクラが食べたい」
と。
私が食べようと思っていたのだが。いいよ。


芳香剤が切れたので購入。
だいぶ前、妹・芋子からもらったガラスの器に入れてみたら見た目が涼やかじゃないか。


明日からまた仕事。
業者対応、社長が楽しみにしている月一恒例の書類作成、外出…手帳を開くと来週もやることがいっぱい。

一つずつ片付けていこう。
林真理子先生の言葉を胸に。