吉熊上司がパソコンからコピー機にデータを飛ばし、出力しようとすると、必ず詰まる。
経営管理室長の彼が出力する書類は社外秘の数字がぎっしりと書かれたものである。
出そうとすると、不穏な音を轟かせ、やがてコピー機は停止する。
その様子はまるでコントのようだった。
「コピー機の中に、実は小人がいて、意地悪してるんじゃね?」
っーのが我々経営管理室一同の一致した意見である(やや真顔で)。
以下、小人の囁き。
「おいー!なんだか難しい数字の羅列のデータが来たぞ!」
「マジで?」
「てか、俺、無理。やる気ねーわ」
「俺も」
「('A`)マンドクセ」
「さぼっちゃおうぜ」
「だな」
って言う具合。
印刷だけではない。
たまに陥る仕事関係の不幸は、みんな彼等、小人たちのせいなのだ、きっと。
ようやくプリントアウトしたそれを役員さんたちに配布。
某役員さんに、
「書類の、この綴じ方、嫌だ」
とか言われる。
この綴じ方をすることによって、カウンター料金が安くなる。
経費削減にもなりますよと力説。
しかし、
「嫌だ。嫌だようー」
の一点張り。
小人じゃない困ったさんが、ここに…。
「かしこまりました。吉熊室長にその旨を申し伝えます」
と撤収。
面倒くせーな。やれやれだぜ。
小人と言えば、白雪姫と七人の小人である。
ハイホーハイホーの、アレだ。
中学校2年の理科の二分野で「肺胞」の学習のとき、塾や学校で、必ず男子が「ハイホー♪」と歌ったものである。
ハイホ~
白雪姫の七人の小人とは、実は小人ではなく子供である。
中世のドイツでは、狭い坑道でも自由に動ける子供たちを鉱山の労働者として使うことは普通に行われていた。
鉱山で働く子供たちはまるで老人のように見え、そのほとんどが成人する前に死んで行ったという。
そう考えると、この歌が物悲しく聞こえてくる。
ハイホー…。
さて、明日も仕事。
七人の小人同様、労働者の私は経費分析で一日が潰れるだろう。
ハイホー。
てか、ハイホーってなんなんだろうな。
今日の夕御飯。
油もんと煙草のベストコンビネーション。
そこに珈琲と好きな作家の活字。
至福のひととき。




経営管理室長の彼が出力する書類は社外秘の数字がぎっしりと書かれたものである。
出そうとすると、不穏な音を轟かせ、やがてコピー機は停止する。
その様子はまるでコントのようだった。
「コピー機の中に、実は小人がいて、意地悪してるんじゃね?」
っーのが我々経営管理室一同の一致した意見である(やや真顔で)。
以下、小人の囁き。
「おいー!なんだか難しい数字の羅列のデータが来たぞ!」
「マジで?」
「てか、俺、無理。やる気ねーわ」
「俺も」
「('A`)マンドクセ」
「さぼっちゃおうぜ」
「だな」
って言う具合。
印刷だけではない。
たまに陥る仕事関係の不幸は、みんな彼等、小人たちのせいなのだ、きっと。
ようやくプリントアウトしたそれを役員さんたちに配布。
某役員さんに、
「書類の、この綴じ方、嫌だ」
とか言われる。
この綴じ方をすることによって、カウンター料金が安くなる。
経費削減にもなりますよと力説。
しかし、
「嫌だ。嫌だようー」
の一点張り。
小人じゃない困ったさんが、ここに…。
「かしこまりました。吉熊室長にその旨を申し伝えます」
と撤収。
面倒くせーな。やれやれだぜ。
小人と言えば、白雪姫と七人の小人である。
ハイホーハイホーの、アレだ。
中学校2年の理科の二分野で「肺胞」の学習のとき、塾や学校で、必ず男子が「ハイホー♪」と歌ったものである。
ハイホ~
白雪姫の七人の小人とは、実は小人ではなく子供である。
中世のドイツでは、狭い坑道でも自由に動ける子供たちを鉱山の労働者として使うことは普通に行われていた。
鉱山で働く子供たちはまるで老人のように見え、そのほとんどが成人する前に死んで行ったという。
そう考えると、この歌が物悲しく聞こえてくる。
ハイホー…。
さて、明日も仕事。
七人の小人同様、労働者の私は経費分析で一日が潰れるだろう。
ハイホー。
てか、ハイホーってなんなんだろうな。
今日の夕御飯。
油もんと煙草のベストコンビネーション。
そこに珈琲と好きな作家の活字。
至福のひととき。




