世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

マリー・アントワネット物語展

2012年09月15日 23時55分14秒 | Weblog
横浜の「そごう美術館」で開催されている「マリー・アントワネット物語展」を堪能。初日だったが、けっこう空いていた。



マリー・アントワネット、好きだ。享楽的で、お洒落で。
学習漫画で見たマリー・アントワネットが着ているドレスに魅了された小学生時代の私。
「羽飾りには宝石を付けてね。お金のことなどかまいません」という彼女の台詞をまで覚えているということは、やはり何度も読み返したのだと思う。たしかあのページだけ、読み過ぎて本の芯が破けていた。


でも、どちらかと言うと、彼女のお母さんである、マリア・テレジアの方が好き。
幼いころのマリア・テレジア。
何この美少女っぷり。


2000年、パリに行った。
ベルサイユ宮殿でうっとりしたのは言うまでもない。



「こんにちは。僕、吉熊」
「あら、珍妙なクマが来たわね」




さて、本展。
小規模なのかな、と思っていたがけっこうボリューミーだった。
クラブオンカード使用で200円安く、1,000円で入場。浮いたお金で音声ガイドを借りた。
アントワネットは作曲家でもあったらしい。
この音声ガイドでは彼女作曲の音楽も楽しめる。曲名「ロマンス」。ほわわ~んとした綺麗な曲だった。すっかり夢見心地である。


14歳8ヶ月の若さで嫁いできた頃のアントワネット。14歳8ヶ月ったら、まだ中学3年生じゃん。


内向的なルイ16世とは水と油みたいな性格の不一致があったようだが、四人の子供に恵まれて、案外幸せだったんじゃないだろうか。ルイ16世は生涯、側室を持たず、アントワネットだけに愛を注いだっぽいし。

マリー・アントワネットと子供たち


腕に絡まる長女だけがフランス革命を生き延びた。
母親に甘える様は今の私のようだ。←34歳なのにマザコン。





アントワネットにはお抱えの女流画家がいた。
ヴィジェ・ルブランである。
彼女の描くアントワネットの絵、好き。

昨年の3月、ヴィジェ・ルブラン展に行った。
2011年3月27日 ヴィジェ・ルブラン展

その時も見た肖像画。



当時の香水入れ。



アントワネットの肖像が描かれた小物入れ。
優美である。



他にも、針にダイヤモンドがあしらわれたアントワネットの時計、当時のフランスを描いた絵画などが展示されていた。
ショックだったのは、アントワネットが処刑されたときに発行された記念メダル…。あと、公開出産の絵…。
なんだか複雑な気分…。


奥の一室は撮影可能。


「我が家へようこそ!」
吉熊、そこはヴェルサイユ宮殿の鏡の回廊ですよ。


シャンデリア。


マリー・アントワネットのドレスはフランス革命のどさくさで焼失してしまった。
これは再現されたドレス。


この絵のドレスである。



このブルーのドレス、超私好み。
こういうのを着用し、舞踏会でジュリアナを踊りたい。




当時のかつら。
段々派手になってきて、こんな高さに。
頭が高すぎて部屋に入るのに一苦労とか、まるで何かのコントみたいである。


当時のモテヘアカタログ。


そんなかつらを着用できるコーナーにて。
学芸員さんに、「似合います!!こんなに似合う方はいらっしゃいません」と絶賛された。



池田理代子先生が描くマリー・アントワネット。



37歳という若さで革命の渦に飲み込まれ、断頭台の露と消えたアントワネット。
亡命に失敗し、一家が幽閉されたタンプル塔では、家族でチェスを楽しんだり、楽器を演奏したり、子供の勉強を見るなど、束の間の家族団らんの時があった。
しかし、そんな家族と別れさせられ、コンシェルジュリー牢獄に移され、その後裁判が行われたが、死刑判決。
ギロチンで処刑された。

マリー・アントワネットって、ギロチンされるほど、悪い人ではなかったんじゃね?っつーのが、私の総合的な感想である。
民衆の大衆心理の方が怖い。


12月15日に公開予定の映画『マリー・アントワネットに別れをつげて』も楽しみである。
映画『マリー・アントワネットに別れをつげて』予告編



華やかな時代に触れて、脳内ロココ祭り開催中。
帰宅後、ガイドブックを捲り、どっぷりと浸ってしまった。