世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

岡山から奈良まで

2012年08月22日 22時31分28秒 | Weblog
朝、ニュースをチェックしていて、切ないニュースを拾った。





「75歳ホームレスが元妻子に会うため、自転車盗んで岡山から奈良まで走る」
(2012年08月21日 11時45分)

なんとも切ない事件が起きた。

 奈良県警奈良署は8月18日、24年前に別れた妻子に会いに行くため、岡山市内で自転車を盗んだとして、窃盗の疑いで自称住所不定、無職・松原正平容疑者(75)を逮捕した。

 松原容疑者は、岡山市から、かつて住んでいた奈良・大和郡山市まで、約210キロもの距離を自転車で移動。「6月で75歳になり、いつ死ぬか分からない。離婚した妻と長男、長女の顔を見たくて自転車を盗み、走ってきたが会えなかった」と供述している。

 逮捕容疑は、13日午前7時~午後7時頃、岡山市北区のマンションに居住する大学3年の男性(20)の無施錠だった自転車(時価4000円相当、26インチ)を、同住宅の駐輪場から盗んだ疑い。

 同署によると、松原容疑者は、13日に岡山市を盗んだ自転車で出発。公園などで野宿をしながら、17日に大和郡山市にあるかつての自宅(公営住宅)へたどり着いた。しかし、妻子は既に転居しており、「住んでいたのが別人で、妻子の行方は『知らない』と言われた。妻子に会えなくてガッカリした」と説明。訪ねる前には、近くの公園のトイレで、ボサボサの髪の毛を剃り、身だしなみも整えていた。最近はホームレス生活を続けていたという。

 同日午後10時頃、松原容疑者は「悔いはない。自転車を盗んだのは犯罪」として、JR奈良駅前の交番に出頭した。松原容疑者はランニングシャツ姿で、全身真っ黒に日焼けしており、「シャツをちょっと絞っただけで、大量の汗が出る」と話していたという。かばんの中には、所持金120円と清潔なポロシャツ、石けんなどの洗面用具が入っていた。特に持病があるわけではないが、同署の調べに「年を取って死を意識した」と供述しているという。

 せめて、元妻子への連絡手段を知っていれば、こんな犯罪に結びつくことはなかっただろう。それを思うと、胸が痛くなる事件である。(蔵元英二)





…。
朝から胸が締め付けられた。泣きそうになってしまった。

確かに自転車を盗んだことは悪いことだ。
自分が被害者だったら怒り心頭だと思う。
しかもずっと妻子を顧みなかった松原正平容疑者。
もしかしたら妻子は「もう会いたくない」と思っているかもしれない。

でも、死を意識して、最後に妻子に会いに行く、しかも岡山から奈良へ自転車で…という松原正平容疑者の気持ちを考えると、理性が働く前に、涙が出てきてしまう。

会いたかったんだと思う。
死ぬ前に。一目だけでも。
かつて愛していた妻に。
そして自分の血を分けた子供に。

なんとも考えさせるニュースだった。
第三者的意見で勝手なのだが、松原正平容疑者が家族と会えますように、と願ってしまう。



糸 中島みゆき

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夏と秋の狭間で

2012年08月22日 22時05分54秒 | Weblog
私の仕事なのに、横取りされそうになり、イラっとした。
あの仕事は、私が総務に来た時からやってきたものなのである。
私の唯一の花形的仕事。
それをだな、そう易々と横取りされてなるものかっつーの。
しかも素人めいた助言とか、本当、いらないから。
なんなの?なんなの?なんなの?なんなの?なんなの?なんなの?

あー、ムカつくわー。

雑用ばかり押しつけやがって。
で、美味しいところは略奪ってか?
やるせない。

まあさ。
絶対にに渡さないけどな。

やっぱり、この暑さで精神的にも肉体的にも限界に達しているのだと実感。
苛々する。
時期的なものもあるんだが。

とはいっても、残業中、日が詰まってきたことを感じて、秋の訪れを知った。
また、会社のロビーの花がコスモスに目を細めたり…。




頂上に昇りつめ、やがて少しずつ降下する観覧車に乗っている気分。
地上に近づき、やがて生まれる安堵感は、秋の涼しさに対するそれに似ている。
盛夏=頂上に魅力を感じなくなったのはいつからだろう。
昔はもっと夏が好きだったのに。


帰り、気分転換に新しいマスカラを購入。
今夜はパックして、マニキュアを塗り替えよう。
髪にトリートメントを塗って蒸しタオルで包んで集中補修。

武士が戦の後、武器の手入れをするように、夏に受けたダメージは都度補修することが大切。
そうしないと途端に老けこむ。

人生もまさに「初秋の頃」なのかもしれない。