世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

鎌倉紫陽花紀行 ~ひょんなこと~

2009年06月14日 17時59分25秒 | Weblog
私にしては珍しく早起きの日曜日。
今日は紫陽花を見るため、朝5時に起きて開門直後の長谷寺に行ってきた。
昨年、たまたま早起きできた私は、開門直後の長谷寺へ出掛けることを思い付き、実行。
そして、その美しさに魅了された。
今年は「なんとなく」ではなく、「絶対に!」という確固たる意思が私の中に根付いていた。

8時00分
長谷寺到着。
その手前にある、対僊閣という旅館がイイ感じで気になった。
調べたら昭和2年の建物とのこと。
いつか宿泊してみたい。


店先の百合はいつもながらアッパレ。



長谷寺の紫陽花は、今年も私を優しく迎えてくれた。
夏の序章を感じさせる少しの蒸し暑さと、艶やかな花弁(がく)に元気をもらえた。
「今年の夏も乗り越えよう」と思える。








この花を抱く人、すごく好き。
いっつも誇らしげに花を抱いている。
そして、手のふっくらとした様子が可愛いらしい。


薔薇のような不思議な紫陽花。


桔梗の花もしっとりと咲いていた。


長谷観音を拝む。
その荘厳な様子は死への恐怖を取り除いてくれた。
なんちゅうか、そんぐらい大きくて慈悲深いんである。
平原綾香が
♪エブリィデェ~
って脳内で歌いだした。


出口でクマのお守りを購入。
クマのお守りって初めて見た。
かなりコーフン。
クマクマー。



鎌倉オルゴール堂でオルゴールを物色。
昨年行った倉敷のオルゴール館を彷彿とさせるような店構えである。
広々とした店内では様々なオルゴールが販売されていた。
ピンキリ。
曲目は
「世界に一つだけの花」
「となりのトトロ」
「虹の彼方へ」
「星に願いを」
「HANABI」
に集中していたっぽい。
6月17日は妹・芋子の29回目の誕生日だ。
芋子へのプレゼントをこちらで購入~♪
我ながら良い選択をしたと思う。
気に入ってくれるだろうか。

江の電に揺られ、鎌倉に戻る。
小町通りの社頭という和紙専門店でブックカバーを購入した。

昨年、たまたまここで買ったブックカバーが大活躍してくれ、是非またここで購入したいと思っていた。

歩いて浄妙寺へ。
ひっそりとした渋いお寺である。

梅!
瑞々しい。


吉熊、かくれんぼ。
♪クマの子見ていたかくれんぼ~


草花を供養する花塚。
その心意気が素晴らしいではないか。


お昼寝ねこにゃん。
気持ちよさそう。
近づいたら
「んにゃっ!」
と怒られた。


ねじ花と戯れる吉熊。
ねじねじ。



枯山水を眺めながら抹茶とお菓子をいただいた。
このような風景に出会うと、嗚呼日本人に生まれてきてよかったと思う。
単純だが。




水琴屈の涼しげな音、すぐ近くで鳴いているであろう鳥の声。
漂うお香。
目の前には枯山水。
…魂の洗濯ができた。







お世話をしてくれた人がこれまた超イイ人だった。あんなに素晴らしい接客を受けたのは本当に久々だ。

帰りは静かな道を通った。
尾道旅行でもそうなのだが、横に逸れたくなる雰囲気の道を見付けると、私はついそちらの方へ行ってしまう。
道に攫われるっていうのだろうか。つい。
物事もまず面白そうなものから取り掛かるフシがある。

鎌倉マダムが住んでいるだろう邸宅はどれもモダンで素敵。
玄関先には紫陽花かもしくは見たこともないような花が植えられ、きちんと手入れが為されているもようだった。

八幡宮の前を通過し、再び小町通りを歩く。
午前中よりも人が増えて歩きずらい。

昨年同様、ミルクホールへ。
嶽本野ばら先生の作品「カフェー小品集」(『素人仕事の贅沢』)に出てきたカフェーである。
漆喰の店内は薄暗く、非常に落ち着く。
ここで持ってきた同作品を読むのが好き。


14時過ぎの電車で東京に帰った。

鎌倉…そこは東京から1時間の移動で観光気分を味わえる、
かつて幕府があった由緒ある町。

「人ごみなんか嫌だわ」
と思って避けてきた鎌倉の紫陽花。

ひょんなことからその魅力を発見し、虜になってしまった。

ひょんなことって、意外と重要なのかもしれない。
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