世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

「恋愛嫌い」(平安寿子)

2008年12月03日 22時39分26秒 | Weblog
帰宅途中、本屋さんに寄った。
前々から気になっていた「恋愛嫌い」(平安寿子)というタイトルの本を買うために。
立ち読みしたんだが、登場人物の女子の様子が、紛れもなく私!
もしや、この作家、私のブログを読んで本作品を書いた?という疑問を持つぐらいに「私」が書かれている。
登場人物・翔子が手掛けているブログ「mogの一人で生きちゃダメですか日記」なんて、この吉熊ブログと激しくダブってるし!

この装丁も、恐ろしいほど、私の姿を忠実に再現しているではないか。

帯には、ひとつでもあてはまったら、「アンチ恋愛」症候群!と記載してある。

□恋愛はしたいけど、いざとなると尻込みしがち
□帰ったら、半裸になる
□「前向き」という言葉に反感を覚える
□諦めるのは何より上手
□「一生恋をしてこそオンナ」なんて、正直疲れる
□アフター5はネットかテレビ
□気が合わない異性と付き合うなら一人でいたい
□猫(あるいは犬)と二人暮らし中
□オトコよりオカマの友達が欲しい
□自分を大切に生きてきて、気づけば独りだった


…うん!
当てはまりすぎ!
猫でもなく犬でもなく、クマと暮らしているけれど。
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「綺麗な生活」(林真理子)

2008年12月03日 22時39分11秒 | Weblog
林真理子先生の「綺麗な生活」をようやく読み終えた。

「人間は外見か?」
というテーマが、主人公・港子(30歳美容クリニック受付)を通して書かれていた。

付き合っていた男に浮気をされ、その新しい恋人に対し、港子が「ブス」を連発したり、やがて年下の美しい大学院生と付き合い始めた港子が、彼の前の恋人(若いアイドル)に「オバサンのくせに」と言われたり…。
林真理子先生の小説は、登場人物の容姿を鋭く描いたものが多いんだが、本作品は特に丁寧に描かれていたように思う。

美しい年下の恋人は、交通事故で顔に後遺症を残してしまう。

「私は彼を愛しているんだもの。これぐらい乗り越えるわ」
と、彼に優しく、そして明るく接するように頑張っていた港子だが…。


外見に惹かれるのも中身に惹かれるのも、人の価値観なんか状況次第で変わるのだと、この作品を読んで悟った。
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リベンジ

2008年12月03日 22時38分56秒 | Weblog
私ってば…なんちゅうことを…。

これはもう未練というものではないと思う。
未練が発酵しすぎて、なんちゅうか、得体の知れないもんになり、それが沸々と心の奥底から湧いてきて、私を執着させるというか。


昔、私を振った男がいた。
簡単に射止められると目論んでいたんだが、意図も簡単に「嫌だ」と振られたんである。

「嫌い」ではない。
「嫌だ」である。

この微妙なニュアンスの違いが、何年も私に感慨を与えている。


もうね。
悔しくって。
その直後、主任試験対策(小論文)で気持ちを昇華させた。
2週間ほど、毎晩毎晩「リーダーシップについて」という題名の小論文を書いて試験に備えていた。

昇華させたつもりになっていた。

振られる前、彼とは主に仕事についてをよく語っていた。
仕事の悩みを相談すると、いつも上から目線でボソボソと語っていた彼を「生意気な…」と密かに思っていた。

その彼は、地震や大雨などの災害がある度にメールを送ってくる。
最近は途絶えていた。
昔は地震があったら携帯メールの着信をチェックする可愛いらしい私も、干魃が進み、今なんて某巨大掲示板の地震スレッドを確認するようになってしまった。

アメリカのサブプライム住宅ローン問題に端を発したこの不況。
彼のいる業界は特に大打撃を受けているというニュースを私はさりげなくチェックしていた。
また、彼と同じ業界にいるサラリーマンの苦悩が特集番組で放送されているのを観ながら、私は鼻息を荒げて決意をしたんである。

彼に連絡を取ってみよう、と。

いや、別に彼を好きなわけではない。
そんな気持ちなど更々ない。
今の生活リズムを壊すなぞ、死んでも嫌だ。

ただ、彼の動向を探りたかったのである。

彼の負けた姿を確認したい、…それが振られたあの頃の健気な私のリベンジというか…。
ようやく報われる気がしたのである。

わくわくしながら送信ボタンを押した。

返事は丸一日後にやってきた。

元気だよ…だって。

あ、そう。



結びには、
「〇〇(私)は?」と。

この「?」マークに返信しないのは、新たなリベンジになるのだろうか。





だから、ここで。




私は元気です。
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