世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

…尾道禁断症状

2006年03月13日 23時22分22秒 | Weblog
会社のMY卓上が雪崩寸前だ。
溜りたまった書類…。
たぶん社内で二番目に汚い卓上であろう(一位は私ではない!←断言)。

でも本人はどこら辺にどの書類があるのか、ちゃんと分かっている。
本当だ。

他人から見たら、もはやエスパーといっても過言でないぐらい、的確に書類のありかを当てられる。これが私の特技。えっへん。

そんな書類の山脈に埋もれながら、ふと「どこか遠くに行きたいなぁ」とか思う。
大林宣彦監督の作品「ふたり」の実加っぽく心の中で呟く。
ついでに尾道が私を呼んでいるような…気がする…。

前世があるとするならば、前世の私はきっと尾道に住む生き物だったと思う。
映画でその風景を初めて見た時から、
その空気を嗅いだ時から、
心の奥底に「懐かしさ」を感じたから。

前世①~人間バージョン~
土堂小学校の西側付近に住んでいて、土堂小学校に通う元気な少女。
放課後は商店街を渡り、港へ散歩。
夕日に染まりゆく瀬戸内海を、
だんだん黒く染まりゆく向島を、
堤防に腰かけて眺めるのが好き。
髪も肌もほんのり潮風の香りがする。そんな少女。

前世②~猫バージョン~
迷路のような坂道を完全熟知した猫。
尾道の新鮮な魚をたらふく食しているので、少しデブ。
お気に入りは艮神社の大木の木陰。
今日もひなたぼっこでお昼寝にゃん。

前世③~花バージョン~
名もなき坂道に咲く、名もなき花。
坂道に息づく人々の足音を聞きながら、日がな一日潮風に揺れている。
「ここに咲けて良かったわ」と、人知れず呟く。
そんな名もなき花。


嗚呼、書きながら尾道が恋しくなってきた~!
マジ、やべーよ。
去年の夏休みに記載したブログを読み返し、本当、今すぐにでも行きたくなった。

夏休み、あの四日間の一人旅があるから、あとの360日を頑張っていられるようなもんである。
生きている支えといっても過言ではない。

本決算、総会が終われば、またあの海へ、あの山へ行こう。
あと五ヶ月!
待っててね、尾道。

卓上に聳える書類山脈が中国山脈に見えてきた。
…尾道禁断症状か!?
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元の位置に戻す

2006年03月13日 00時35分15秒 | Weblog
休日を、なんとか積極的に、そしてアグレッシヴに過ごしたいとは思うのだが…。
なかなか体が言うことを聞いてくれない。
早く起きても、結局布団でコロコロしてしまう。

教育テレビで放送されている将棋トーナメントを観ながら、
「羽生善治って、かっこいいよなー」とか思う。
あの草食動物を思わせる穏和さ、眼鏡の奥に潜む眼差し、指の美しさ…。

高校時代、彼のファンだった。
公文式の先生をしていた叔母に懇願し、彼のポスターを入手したこと、
お小遣いを貯めて彼についての本を購入したこと、
明治ブルガリアヨーグルトのCMをビデオ録画していたこと
…そんなことを、赤裸々に思い出した。
…頬を赤くする昼下がり…。

そういえば、昨日から左目が痛い。
「父と暮らせば」で泣いた後ぐらいから、痛い。
涙と充血がひどく、瞼がお岩さんみたくふくれている。
状況から判断した結果、多分モノモライか結膜炎だろう。
爪楊枝を使い、気合いで二重に戻した。アイプチの要領で。

重い体に鞭を打ち、化粧をして外出モードに装う。
新宿で同業他社店舗巡りをし、紀伊国屋書店へ。
欲しい本(柳田邦男『マリコ』)は販売していなかった。
ここにはあると思っていたのに。残念。

嶽本野ばら先生の新作をゲット。
パラパラ捲るだけで、耽美的というか、官能的というか、
そんな嶽本ワールドの香りがぷんぷん漂う…。早く読みたい!

池袋東武にて、先日取り寄せした靴を買う。
妥協せずに待った甲斐があった。
惚れ惚れするぐらい完璧なフォルム…。
履いてみた感じ、脹脛の上がりっぷりも良い。
明日からこいつを履いて、社内を駆け巡る予定。

香水が切れていたことを思いだし、メトロポリタンへ。
最近、ジェニファーロペスの「still」を愛用。
これまで50ミリを三本使いきったが、今回は100ミリを購入。
その方が割安だからだ。
日本酒の香りををベースに作成されたこの香水。
華やかさに欠けるんだが、印象深さを与える。
しかし、着けすぎると「二日酔い?」と間違えられる種類の香りなので、両脇腹に少しだけ着けている。

純喫茶フラミンゴでケーキセットを食べる。
備え付けの水槽で泳ぎ狂う熱帯魚を見ながら、
「何でこんなに甘いものを欲しているのだろう?」と自問。
自答としては、やはり生理中だからだろうという結論に辿り着く。

ということは、最近のイライラも全部生理のせいであったのか!
こいつのせいで昨日はマイスリー店主に、鬱病と間違えられたに違いない…。

憎き、メンス。
恐るべし、月経。
許すまじき、月のモノ。

そんなこんなで、週末も終り。
限られた48時間の休みは、何だったのだろうか。

素敵な芝居を鑑賞し、
美味しいものを食し、
欲しいものをゲットしたから大丈夫。

充電できた。

鬱だろうが、モノモライだろうが、生理だろうが、地球は回っているのだ。
非常事態に陥ったと気付いたら、自分で解決策を提案・実行して、「自分」を元の位置に戻さなくてはならない。

「来週は今週以上に忙しくなるぞう…」
金曜日にそう言い放った吉熊上司の言葉は本当だろうか…。

でも、一週間、ちゃんと乗り切るよ。

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「第1回 東大宮演劇祭」最終日

2006年03月13日 00時08分22秒 | Weblog
3/11(土)

夕方、東大宮まで行く。

「第1回 東大宮演劇祭」最終日。

「演劇集団水無月」さんによる「父と暮らせば」を18時から観た。

キャストは二人。
父(幽霊)と娘。
先月、映画版をDVDで観たが、その時以上の感動を得られた。

娘を想う父親の深さ、「自分は幸せになってはいけない」と、頑なに恋心を押し止める娘…。

最後の方、原爆投下直後の回想シーン。
家屋の下敷きになって身動きがとれなくなった父親を助けようとして、その場から立ち去れないでいる娘。

「ジャンケンで勝ったら、お前は逃げろ」という父親の提案で、二人はジャンケンを始める。

グーを出し続ける父親。
パーを出せない娘。
「なんで、パーを出さないんだ!」

んもう、涙涙…。
ハンカチがぐっしょりしてしまった。

舞台からの迫力、そしてその臨場感が痛いぐらい伝わってきた。
戦争が人間にもたらす過酷な運命や悲しみが、父親と娘のやりとりを通して丁寧に表現できていたと思う。
台詞の広島弁も違和感がなかった。
キャストの堂々とした演技で、安心感を持って観られた。

芝居の可能性の広さを知った。


来年も演劇祭は開催されるらしい。

楽しみだ。


お薦めしてくださった、(劇)レインボウ城!に所属する、
会社の大先輩殿に感謝です。

ありがとうございました。

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