晴耕雨ログ

晴れの国の片田舎で暮らす自然派おばさん
畑仕事に生甲斐感じながらゆるゆる歩む農婆の人生

春を忘れず・・・

2015-02-12 22:44:07 | Weblog
 我が家のぶどう温室の隣の畑にロウバイが香っています。
この畑の80歳を過ぎた主は昨年亡くなり、作業する人の出入りが無くなると踏み入る道も分からなくなってしまう悲しい現状です。

 それでもロウバイは香り、水仙が咲き、大きな夏ミカンにレモンも実を付けています。
植物は季節を感じながら律儀に主の居なくなった畑を守り大したものです。
 この辺りはとても交通便が良いとは言えませんが、車さえあれば市街地からも近くこのご主人もサラリーマン時代から菜園を楽しんでいらっしゃいました。
畑に作くられた小さな休憩室で老後は書道もされていたのだとか・・・。

 この土地を求めて来られたのはきっと40歳代だったのでしょうから、休日を家族で楽しむという良い時代のお父さんであったと思われます。
 この春の香りに誘われ畑にお邪魔してみたら、ロウバイの木の繁みから野ウサギがピョンと飛び出し慌てて逃げ出しました。
 寂しくなった畑に、かわいい後継者がいたのが嬉しくなりましたわ。

  < 荒野にも たしかな春の 兆しかな >
コメント (10)
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