晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

海堂尊 『ケルベロスの肖像』

2015-04-19 | 日本人作家 か
さて、久しぶりの「バチスタ」シリーズ。

文中にたびたびでてくる「アドリアネ・インシデント」という言葉。
前作の「アドリアネの弾丸」のことなんですが、あれ、どんな内容
だったっけ・・・とすっかり忘れていました。

読んだ記憶はあったので当ブログで調べたら、2012年の1月に投稿して
ました。3年前じゃ覚えてないですねえ・・・

とにかく、ざっと書きますと、舞台の東城大付属病院、それから厚生労働省
では、新しい死因検証、エーアイ(死亡時画像診断)の導入が検討されて
いるのですが、従来の解剖をやってきた警察などからは猛反発。

そんな中、東城大に「エーアイセンター」ができることになり、田口は
高階病院長からセンター長を押し付けられていたのですが、今度は別の
頼みごとのようで院長室へ。

「八の月、東城大とケルベロスの塔を破壊する」

という脅迫文が送られてきて、院長は厚労省の白鳥に相談し、白鳥の部下の
姫宮がこの件の調査にあたるとのことで、姫宮に会いたいと願っていた田口は
この脅迫文を送った犯人探しに協力することに。

しかしこの件には桜宮市の過去の因縁が複雑に絡んでいるとのこと。
とくに碧翠院桜宮病院の火災事件。

それとは別にエーアイセンターの設立にあたり、運営連絡会議をひらく
ことになり、田口は会議の参加メンバーを集めることに。
その中には、日本人でもっともノーベル賞に近いとされている、
マサチューセッツ医科大学上席教授、東堂文昭の名前が。

東堂は世界に3台しかないというマンモスMRIを日本に持ってくるの
ですが・・・

はたしてエーアイセンターは無事開業できるのか。そして、脅迫状
を送った人物は、その真の目的とは・・・

東京にある大学病院で医療事故があって、裁判になってカルテの改ざん
が分かったり、北関東の大学病院でも短期間で同じ手術で8名も死亡
していることが分かったり、僕自身が長期間入院したこともあって、今まで
あまり関心を持たなかった医療関係のニュースも他人事じゃなくなり
ました。
これまで、普通に「ああ面白いなあ」といった感じでしか読んで
こなかった海堂尊の小説ですが、ちょっと感じ方が変わりましたね。


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