晴乗雨読な休日

休日の趣味レベルで晴れの日は自転車に乗ってお出かけ。雨の日は家で読書。

池波正太郎 『仕掛人・藤枝梅安7 梅安冬時雨』

2017-03-11 | 日本人作家 あ
さて、「藤枝梅安」シリーズもこれで終巻となって
しまいました。

大坂の香具師の元締、白子屋菊右衛門は消えたものの、
その残党が梅安の命を狙っていて、片時も安らぐこと
ができません。

といって、宿を転々とするのも、鍼医者という本業を
やっていくには不便で、品川台町の家から、目黒あた
りに新居を建てようと計画します。

そんな中、小杉十郎太を訪ねに品川台町の梅安宅に
老武士がやってきます。
たまたまそこに居合わせてしまった梅安の命を狙う
仕掛人。
こんな老人なんて斬ってしまえと仕掛人。ところが、
何がどうなったか、仕掛人のほうが斬られて・・・

実はこの老人、浅井為斎という名で、かの剣の名人、
秋山小兵衛をして「稀代の名人はただひとり、浅井
為斎先生あるのみ」と言わしめたほど。

今は備前岡山藩の下屋敷に住んでいて、偶然、小杉と
出会ったのです。

物語は、梅安、彦次郎、小杉と、江戸の香具師の元締
が、いよいよ白子屋の残党に反撃開始、といったところ
で終了。
これに、浅井為斎がどう関わってくるのかも楽しみだった
んですが。

あとは、編集者の人と池波正太郎さんの対談が文字起こし
されているのが掲載。

外国だと、例えばフレデリック・フォーサイスが「オペラ座
の怪人」の続編を書いたり、ジェフリー・ディーバーが007
の新作シリーズを書いたりと、別の作家が続編や新シリーズ
を書いたりするのが珍しくないような気がするんですが、
日本ではどうなんでしょう。
といってじゃあ「藤枝梅安」の続きを書いてほしい作家さん
がいるのかといったら思い当たらないですけど。

コメント
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