やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

山茶花が咲いて…

2006-11-15 | やまがた抄
     
  
    
現調で伺ったお宅の玄関横で、
色鮮やかな山茶花が風に揺らいでゐました。

数日前にご主人を再入院させ、
慌しい最中につくって頂いた時間でした。

小生の、「建具がどれも見事ですね」との言葉に、
奥様は、主人は建具屋だったんですよ、と少し嬉しさうに話し、
襖を開けて茶の間の奥も見せて頂きました。

  

小生の目が手の込んだ欄間障子にゆくと、
「倒れる前に主人が造ったものでした」との自らの言葉に、
まう再起の可能性がないらしいご主人のことを思はれたのか、
顔を曇らせて居られました。
息子さんは後は継がず、会社勤めださうで、
忙しかっただらうご主人の職人時代を懐かしんでゐるやうでした。

いとまの時に、携帯のカメラで山茶花を撮ってゐると、
好きでしたら小さいのを持ってゆきますか、と根元のひこばえを指し、
すみません、好きなもので…、とひと株頂いてきました。

小さな苗でした。
花が付くのは、5年先か、10年先かー。