やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

小野リサ、を聴く

2006-11-28 | 音楽を
          
 
         


霜月も、あと数日。
山形では、雪への前触れのやうに、愚図ついた天気が続いてゐます。

そぼ降る雨で、
色を残した木々の葉も、容赦なく落とされ、
再び、土に帰らうとしてゐます。

すでに、雪囲ひを済ませた家も目に付くやうになりました。
我が家でも、今週末にでも、と思ってゐます。


久しぶりに、小野リサを聴きました。
自選集のアルバムです。
彼女のデビューの頃はよく聴いてゐました。

何の知識もなく、初めて彼女の声と歌を聴いたとき、
日本人で、これだけの”軽るみ”が出せる歌手とは!
と、驚いたものでした。
ブラジルで生まれてゐたと聞いて、納得しましたがー。


甘さと、軽やかさの境目のやうな彼女の声が、
とんがった時計の針先を丸くする。

一週間や十日のズレは意に解さず、
半年や一年、無駄に過ぎ去っても、まあ、仕方がないか、と。
そんな、人生二毛作、いや、三毛作をあと押しするやうな、
涼しげで、温かみのある声が、間もなくの師走を迎へてくれます。