やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

桜を見に行く

2006-11-12 | やまがた抄




予定がキャンセルになって、しかし外を見れば、そぼ降る時雨。
急に、冬桜を見たくなり、西蔵王にある山形市の野草園へ出向きました。

一応事前に確認したところ、
「雪が降るまでは咲いてゐますよ」
との親切な対応で、カメラだけ持って車を向かはせる。

園の入口付近を見ると、来園してゐる人もまばら、
すでに雪囲ひの作業を慌しくしてゐる最中で、
遅かったか! と思ひ、車をUターンさせると、
車返しの一角で、寒風に身をさらす冬桜が数本花をつけてゐました。
(おかげで、タダで見ることができましたがー)














園の案内には、十月桜、とありましたが、
四季桜、二期桜、師走桜、等の一群のものでせう。

写真を撮り始めてゐると、
冷たかった雨は、みぞれから雪に変はり、
雪月花の2/3の風情です。

しかし、何を好んで、吹きさらす冷たい風の中で、
小さな花を咲かすのか…。
春にも咲くさうですから、その華奢な花に似合はず、
樹としての強靭な意志と生命力をもってゐるに違ひありません。


あたりは、すでに秋の終りを告げてゐて、
残された色は、白い色を待ってゐるだけでした。