ロッド・スチュワートの「グレイト・アメリカン・ソングブック」を聴く。
彼は幾つになったのだらう、と調べてみたら、
1945年生まれ、つまり、昭和20年生まれ!!
何と、還暦を過ぎてゐた!!
それでなほ、否、それだからか、
なんと、色気を残した歌ひ方なのだ!
最近、色々な分野で”スタンダード帰り”現象がありますが、
幾万人もの歌手が歌っただらう曲を歌ふといふのは、それ相応の覚悟と自身がなければトライしないでせうけれど、ましてや、ロッド・スチュワートほどの歌手であれば余計にでせうけれど、
完璧に成功を収めてゐることに、改めて驚いてしまふ。
「ザ・ヴェリー・ソート・オブ・ユウ」なんて甘い曲を、
彼のしゃがれた声で、見事な渋い曲に仕上げてゐる。
他の曲も、すべて彼の為に書き下ろされたやうに、新鮮に響く。
以前、ナタリー・コールが「アンフォゲッタブル」で見せてくれたやうな新鮮さがある。
悲しいかな、日本には、加齢とともに、かういふ渋さを出せる人が少ない、な。
(写真は、CDから)