やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

笹野観音/置賜三十三観音第十九番

2006-07-13 | 出羽百観音、を訊ねる
県南部のお客様の所へ伺ふ前に、一寸寄り道をして訊ねてきました。
県内でも著名な場所で、このあたりの一刀彫りは有名です。













山門の小さな覗き窓から、仁王像を観ることができ、昔びとの親切心が嬉しい。
















「あじさい寺」としても有名、と境内の説明書きに勝手に!書いてありましたが、
全体の印象は、ただ紫陽花が漫然と植ゑてあるといふ趣で、それ自体は然して美しいものではありませんでした。

それよりも、そのお堂の見事さに感動しました。
上杉鷹三公が再建させたといふそれは、約160年の築年数。
圧倒的な存在感を見せつけます。
















庄内の彫師が手がけたといふ細部の彫刻も見事です。













3mはあるだらう庇の出に、
雪深いこの場所の、それでなければ生きてゆけない証明があります。




棟の魔除けの飾りも面白いものでした。







米沢の豪商が寄進したといふ、石の延命地蔵。
当時、五百両近くかかった、とか。










小さな石仏が、尋ねる人の幸せを祈ってゐるやうでした。