第二次大戦のフランス機は、フランス対ドイツが第一次大戦のような長期戦でなかったため目立った物がありません。フィンランド等に戦前輸出されて使用されたモラン・ソルニエ位しか思い浮かばないのですが、フランスのプラモメーカーのHellerは昔から地味ながらフランス機のプラモを送り出していて貴重な存在でした。
Potez63.11の実機 性能はさておき、フランス車の様なある種の優雅さを感じさせるフォルムと思う。 ドイツやイタリアの爆撃機の様な機首偵察窓
今回制作したPotez63.11は1937年に採用された3座双発戦闘機Potez631が性能的に今ひとつであったので、派生型として機首をゴンドラ型にして視界を確保した偵察機型としたもので、700機近くが作られました。660馬力のノームローンエンジンを2機搭載して、420 km/hの速度、航続距離は1,200kmで機銃は20mm機関砲搭載の物もありましたが、7.5mm機銃主体が多く当時の新鋭機と比べると非力、鈍足であった事は否めない状況でした。ドイツ機の餌食になったばかりでなく、大きさやシルエットがメッサーシュミットBf110に似ている事から味方の対空砲火や戦闘機に撃墜されたという悲劇も複数あったようです。以前作ったBf110と並べてみました。
色の再現は少し工夫が必要でした。 ドイツのメッサーシュミットBf110とは大きさやシルエットが類似していて良く誤認されたという。
モデルは1970年代の古い金型ですが、2018年にビシー政権軍のデカールなどが追加され、カラーの色彩図も添付されて発売されていたものを購入、これらが新しいので割と奇麗な仕上がりになったと思います。ただ色はどれを使用するか迷う所で下面はドイツ機用濃い目スカイブルー、上面はニュートラルグレーに青を混ぜたブルーグレー、英国機用ダークグリーン+ロシアングリーン、レッドブラウン+タンを使用してスプレー迷彩にしてみました。部品数は少ないながら車輪周りなどは煩雑で、透明部品は奇麗な透明が保たれています。
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