rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

ワクチン地獄を永久に続けますか?

2023-08-20 10:36:43 | 医療

新型コロナ感染症も5類扱いになり、「治療が必要な患者を治療する」という当たり前の対応になって社会も落ち着いて来たように感じます。店や電車でもマスクをする人が減少してまともな風景に戻りつつある様に見えます。

そんな中、厚労省は9−10月に「現在」流行しているXBB.1.5株対応の1価ワクチンの接種を「無料」で「生後6ヶ月以上の全ての国民」に接種を開始すると発表しました。特に今まで追加接種の対象外として「全ての接種を避けて来た人」へも「初回接種の方も受けて下さい」などと「1億総接種」を打ち出しています。

厚労省のワクチン接種をよびかける広報(厚労省サイトから)

 

I.  ワクチンで耐性株発生の常識

 

感染症は原虫、細菌、ウイルス、など宿主に感染する原因で分けられますが、医学的治療薬としての抗生物質や菌やウイルス特有の抗代謝薬などを使い続けると、当初は有効であっても細菌やウイルスの側で「進化」「耐性化」することで薬が効かなくなる事は常識の範囲です。それは癌においても当初効果がある抗がん剤が、耐性株が増加することで最後は効かなくなってしまう事と同じです。

国立医療センターのサイトから耐性菌が発生するメカニズムの一般の方向け説明

 

コロナウイルス(風邪ウイルス)は感染を起こす接着部位のスパイク蛋白が容易に変化するので、ワクチンができないというのが医学の常識でした。インフルエンザも接着部位となるヘマグルチニン(H)やノイラミニダーゼ(N)が変異するので、ユニバーサルなワクチンができず、流行型を予想したワクチンを毎年施行しています。

インフルエンザの構造と変異する場所

 

新しい抗生物質は使いすぎると耐性菌発生に通じて、最終的にはスーパー耐性菌となり、あらゆる薬剤に耐性の菌が人類を滅亡させるリスクが生ずるため、適切な抗生剤を短期間使用することが義務づけられています。

耐性菌発生に警鐘をならすBBCやOECDの記事

 

II.  ワクチン接種開始以降スパイク蛋白の変化しか起こらない

 

厚労省の秋接種についてのお知らせには、年末にかけて毎年コロナが流行するので、予防的に秋に接種をと理由が書かれていますが、同じ図でワクチン接種を重ねる程、いままで拡大しないと見えない程であった感染者数が莫大な数に増加したという説明もできてしまいます。

厚労省の資料にワクチン投与時期(1ー5回)を加えたもの

オミクロン株発生以降の亜系統の移り変わり(厚労省の同じ資料から-全てオミクロンの派生である)

 

ワクチンを製造しているモデルナ社の公開資料からの図を示しますが、当初αやデルタなどの変異種と異なり、オミクロン株以降の莫大な流行をもたらした変異種は全てワクチンに用いられたスパイク蛋白の変異によって起こっている事が証明されています。つまり「スパイク蛋白のワクチンを使う程、同部位の新たな変異種が今まで以上に流行する」という事が証明されたと言えます。

モデルナ社の資料からオミクロン株以降の変異株の系統樹とスパイク蛋白上の変異個所の図

 

III.  論理(ロジック)でなくナラティブ(自分で決めた様に思わせる)で

 

ここまで明らかな結果が出ているのですが、この簡単な事実を元にワクチンをどうするべきかを論理的に考えてはいけないのでしょう。最近「ナラティブ」という言葉が汎用され、物語(ストーリー)を展開することで、ある結論に到達する事がスマートであるとされます。医療においても一方的に医師が医療の論理で治療を説明するインフォームド・コンセントよりも患者と一緒に治療を決めて行く過程を大事にするPatient decision makingの手法(Narrative Based Medicine)が大事とされます。しかし現実にはナラティブとは論理的に思考して結論に達するサイエンスの常道である「ロジカル」とある意味対極にある概念であり、一見自分で納得して得た結論に見えますが、後から支配者にクレームが来ない様にする高等技術とも言えるのです。このナラティブ技術は「ウクライナ戦争」についても、温暖化が原因とされる「ハワイの火事」についても言える様です。特にテレビ情報だけで全てを判断してくれる人達が「自ら物事の基本から考える」ような事を許してはいけないのです。断片的な事実を関連があるように並べて、特定の結論に結びつけさせる技術(ナラティブ)こそが、自分達が納得して結果的に自ら自滅させる高等技術なのです。


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金に汚いネズミ男似の舛添要一 (宗純)
2023-08-20 17:12:57
東大助教授で自民党一のインテリを自称していた東首都東京の知事や厚労省大臣だった舛添要一が、

今回の不思議な不思議な新コロ騒動に関連して、医学部の一番優秀なのが大学に残って教授を目指し、二番目が開業医になる。
しかし、医学部で使い物にならない一番劣っている人材が厚労省医系技官になって政府厚労省を牛耳って、医学会や病院などの医療行政全般を仕切るので、日本の医療が無茶苦茶になると指摘していたが、

世界では止める方向の遺伝子操作mRNAワクチン接種を今も少しも躊躇わらずに、今度も「絶対安全だ」と言い切って進めるんでしょうか。
ワクチンが副反応ばかりで、本当に効き目が無いのは明らかになりつつあるが、何故、少しも疑問に思わないのかが不思議だが、舛添要一の言い分が俄然真実味が出てきた
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進行癌の増加 (rakitarou)
2023-08-21 07:04:22
本文には書きませんでしたが、昨年末から正月にかけて(超過死亡が多かった)異様に多かった初診時からの進行癌(いきなり進行癌と表現)が、春先は落ち着いていたものの6月以降また増加しています。
「コロナで健診や受診控えが多かったせい」という思いつきのナラティブを語る人もいますが、私が経験している例は昨年12月にCTなどで問題ない事を確認している患者も多く、「受診控え」などではありません。昨年末頃に悪性度の高い癌が発生し、数か月で肝臓や肺に転移を来して末期に至り、7-8月に死亡という例を数件経験しました。
この7-8月は毎日の救急車出動も1月並みに増加しています。がん発生の機序は以前ブログに書いた通りと考えます。
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