泌尿器科をしていて学校が休みの時期に増えるのが、小さい子供の包茎を心配した外来患者さんです。汚れた手でちんちんを触って黴菌がついたためにペニスの包皮が赤く腫れ上がる亀頭包皮炎という病気は季節に関係なくあるのですが、包皮が剥けていないことを心配して幼稚園や小学校に通う子供を連れてくるのは学校が休みの時に多い現象です。
子供を持つ看護師達の情報によると、どうも公園で小さい子供たちを遊ばせている母親達の共通の話題として息子達の包茎談義が行われているらしいのです。集団でユダヤ教にでも改宗したのかと思うような話しですが、しかも価値基準としてちんちんが剥けている方が「勝ち組」に分類されているようで、「うちの子はまだ・・」となった母親はこのままでは人生にハンデを背負ってしまうような焦燥感にかられて病院に向かうことになります。
二次性徴前の子供のペニスなど排尿ができていれば形や皮がどうであろうと本来問題ありません。大人になってから包皮を剥いて亀頭を露出できない真性包茎であれば保険適応で局所麻酔で手術ができますし、皮が長いだけの仮性包茎(日本人はほとんどこれ)であれば放置でもよし、美容整形で治療するもよし、本人が決めればよいことです。小児のうちは包茎の手術も全身麻酔になりますし、そのようなリスクを侵してまで排尿障害や感染症を繰り返す状況にない包茎を治療する医学的な必要はありません。
「子供のうちに治療しなくて良いのですか。」と聞く母親に対して「何故今のうちに治療した方が良いと思うのですか。」と尋ねるとたいてい「大きくなって苦労させたくないから。」と答えます。この人は包茎で苦労した男性を沢山知っているとでも言うのだろうか、(あなたはソープか何かで働いていたのですか)という質問が咽まで出かかるのですが、ぐっと我慢して「少し癒着があるようですが、問題ありません。二次性徴が終わってから本人が気になるようなら自分の判断で受診してもらえば良いです。今無理に剥離しても痛いしまた癒着しますから」と答えます。「でもまわりのお子さん達はみんな剥けているというし心配で。」と言うので「私は自分の息子達が包茎かどうかも良く知らないし知りたいとも思わないですよ、感染がないか、睾丸に左右差がないかだけ見てれば、それ以上は子供にとって余計なお世話というものです。(あなたは子供ではなく旦那さんのちんちんをその10倍位見てあげなさい)」と後半の部分を言わずにぐっと飲み込んで笑顔で返すことにしています。
「中高生になるともう見れないし」と母親がいうのはもっともな話しですが、本当はこの時期に突然の睾丸痛が出たら精巣捻転が考えられるから6時間以内に専門医に連れてきて欲しいし、片方だけ睾丸が大きくなったら精巣癌かもしれないからこれも早く専門医を受診して欲しい所です。この辺は手遅れになって苦い経験をすることがあるのですが、中高生の息子が性器のことを母親に相談できるような良い親子関係になっていることが必要ですし、父親の役割も実は大事なのかも知れません(母と息子の関係に父親が関与するのは日常的には困難かもしれませんが)。
子供を持つ看護師達の情報によると、どうも公園で小さい子供たちを遊ばせている母親達の共通の話題として息子達の包茎談義が行われているらしいのです。集団でユダヤ教にでも改宗したのかと思うような話しですが、しかも価値基準としてちんちんが剥けている方が「勝ち組」に分類されているようで、「うちの子はまだ・・」となった母親はこのままでは人生にハンデを背負ってしまうような焦燥感にかられて病院に向かうことになります。
二次性徴前の子供のペニスなど排尿ができていれば形や皮がどうであろうと本来問題ありません。大人になってから包皮を剥いて亀頭を露出できない真性包茎であれば保険適応で局所麻酔で手術ができますし、皮が長いだけの仮性包茎(日本人はほとんどこれ)であれば放置でもよし、美容整形で治療するもよし、本人が決めればよいことです。小児のうちは包茎の手術も全身麻酔になりますし、そのようなリスクを侵してまで排尿障害や感染症を繰り返す状況にない包茎を治療する医学的な必要はありません。
「子供のうちに治療しなくて良いのですか。」と聞く母親に対して「何故今のうちに治療した方が良いと思うのですか。」と尋ねるとたいてい「大きくなって苦労させたくないから。」と答えます。この人は包茎で苦労した男性を沢山知っているとでも言うのだろうか、(あなたはソープか何かで働いていたのですか)という質問が咽まで出かかるのですが、ぐっと我慢して「少し癒着があるようですが、問題ありません。二次性徴が終わってから本人が気になるようなら自分の判断で受診してもらえば良いです。今無理に剥離しても痛いしまた癒着しますから」と答えます。「でもまわりのお子さん達はみんな剥けているというし心配で。」と言うので「私は自分の息子達が包茎かどうかも良く知らないし知りたいとも思わないですよ、感染がないか、睾丸に左右差がないかだけ見てれば、それ以上は子供にとって余計なお世話というものです。(あなたは子供ではなく旦那さんのちんちんをその10倍位見てあげなさい)」と後半の部分を言わずにぐっと飲み込んで笑顔で返すことにしています。
「中高生になるともう見れないし」と母親がいうのはもっともな話しですが、本当はこの時期に突然の睾丸痛が出たら精巣捻転が考えられるから6時間以内に専門医に連れてきて欲しいし、片方だけ睾丸が大きくなったら精巣癌かもしれないからこれも早く専門医を受診して欲しい所です。この辺は手遅れになって苦い経験をすることがあるのですが、中高生の息子が性器のことを母親に相談できるような良い親子関係になっていることが必要ですし、父親の役割も実は大事なのかも知れません(母と息子の関係に父親が関与するのは日常的には困難かもしれませんが)。
逆に、母親同士で子供のペニスの話をしているということに驚きました!!
完璧なまでの包茎で
なんとかしたかったのですが、
これってペニスを大きくすることで、包茎は治りますかね。友人は似たような方法でほぼ完ぺきに治ると言っています。というか、実際、ペニスが大きくなったらしく、女の子の評判も上々ですが。ノウハウもあるらしいですね。
もしも、手術するとしたら、いくらくらいですかね。手術跡がかなり残るというのは本当ですかね。
ペニスの増大術は保健医療では行われていませんが、陰茎海綿体を恥骨の付着部に遡って剥離して陰茎長を延ばす手術と思われます。真性包茎の手術は保健適応なので数万円以内でできます。仮性包茎の場合は切除する余分な包皮は先端である必要はないので、目立たない陰茎根部で切除して、ついでに陰茎長を延ばす処置を同じ創から行なうことも可能でしょう。それは保健医療ではないので、私は施行したことがありませんし、副作用などについても解りませんので専門の美容整形クリニックで聞いて下さい。
欧米の文献でもpediatric hygiene, phimosisあたりで検索してもらえれば解りますが、宗教的意味(ユダヤ教)以外で乳幼児期に包茎の手術を受ける割合は減少しており、「通常の排尿が可能であれば陰茎への気遣いは無用」と成書や論文にも記載されています。
日本ではどこかの「欧米かぶれの保険師」あたりが過剰な陰茎への清潔保持を言い出して、誰も修正することなく全国に広まってしまったのではないかと想像します。
日本の小児泌尿器科専門医達も母親や小児科医の過剰な包茎へのコミットを有害無益と断定しています。「幼少期から母親から陰茎をいじられすぎることが、コンプレックスとなって最近の日本男子達の草食化が進んでいるのではないか」と私は想像しているのですが考え過ぎでしょうか。