rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

日本人のコロナFactor Xは何だったのか?

2023-05-16 17:55:30 | 医療

 2023年5月8日から新型コロナ感染症の感染症法上分類もやっと5類扱いになり、今後は毎日の感染者数発表もなくなり、今後の感染者数もインフルエンザ並みの定点観測として感冒並みの扱いになってゆくものと思われます。世界中で健常者へのワクチン接種は取りやめになってゆく中、未だに定期接種を推奨する日本は「狂気」としか思えませんが、世界を見習えと言わないメディアや人権派の方達はどうしてしまったのでしょう?

 

 そのような中、3回目のワクチン接種で下肢静脈血栓症と悪性リンパ腫になり、抗がん剤治療を終えて「死を覚悟」した立憲民主党の衆議院議員 原口一博氏が、連日ディープステートの真実についてyou tubeで激しく暴露している事が注目されます。彼の認識は国会議員であれば全員にとって常識の範囲の知識であり、逆らえば横田基地経由でやってくるCIAに見せしめの様に暗殺され、警視庁によって自動的に不自然な「自殺扱い」される今までの事例を怖れて与党も野党も黙って従っている現実があると考えられます。出入り自由な米軍基地が日本中にあり、日米委員会を通さなければ国内の政治課題が決められない現状がある限り、誰が政権に付こうがこの構造は変わらないでしょう。米国は必要になればいつでも日本に原爆を落とす国です。

 

I.  新型コロナ流行初期のFactor Xとは何だったのか?

 

 新型コロナday 0 問題の所で明らかにしていますが、流行初期において日本人の感染が少なかった理由は、既に2019年12月の時点で武漢型(L型)の前駆型である(S型)が国内で流行しており、日本人の多くが既に抗体を持っていたから、というのがFactor Xの正体でした。その項でも引用した京都大学 上久保 靖彦 氏に先日お会いして講演を聞く機会がありました。その際いただいた論文の要約や図など提示しながら、季節性インフルエンザの流行状況を加味した、諸外国の新型コロナ感染率、死亡率の差を説明したGスコアについて備忘録的に記しておきます。

 類似したものを違う記号SとかKとかの名称で記しているので紛らわしいのですが、一応論文に沿って記します。

 

 分析には3つの感染症的前提を用います。その1として、それぞれの変異種は感染力(R0)が異なり、各R0の値によって、国民の何パーセントが感染すると集団免疫に達してそれ以上感染が広がらず、収束に転ずるかが計算式で表されます。確かに今までの第〇派、の流行状況は国民の一定数が感染すると必ず収束してきています。これが前の型との交叉免疫(前の型に罹っていて免疫があれば今回罹らない)がある群とまだない群との差で、新たに感染する総人数が計算できるとするものです。基本的な考え方は8割おじさんと言われた同じ京都大学西浦博氏と同じ方法ですが、既に感染が広がっていたという前提になることで全てが変わってくるのです。

 

 第2の前提が、季節性インフルエンザと新型コロナ感染症は同時に流行しない(ウイルス干渉)という事実です。2022年の冬には、「コロナとインフルが同時流行する」という予測がまことしやかに囁かれましたが流行したのはコロナだけでした。(インフルが流行した場所ではコロナは流行しなかった)上久保氏のコロナ流行予測はこの理屈に基づいており、2019年冬にインフルエンザが十分流行した所はコロナが入っておらず、免疫がないために2020年以降コロナが流行しやすくなったと分析されます。

日本におけるインフルエンザと新型コロナ流入によるインフルエンザ抑制の模式図

 第3の前提が、抗体依存性感染増強(ADE)の存在です。ウイルス感染によって抗体が作られますが、スパイク蛋白のレセプター結合部(RBD)への抗体は中和抗体として感染抑制に働きますが、それ以外の部位への抗体はウイルスが細胞内に侵入しやすくなる可能性があると言われます。他にもスパイク蛋白が変異すると当初は中和抗体であった物が感染増強抗体になってしまう可能性もあります。上久保氏はS型のコロナ感染で得られた中和抗体はそれに続くK型の感染予防に役立つが、G型に対してはADEとなり却って感染を悪化させると考えました。K型の中和抗体はG型に対してもある程度効果があるとしています。

 

 S → K → Gの順で流入した日本は感染拡大ならず

 

武漢の研究所で作成され、何らかの原因で外部に流出、ヒト→ヒト間で感染が拡大したオリジナル(S型)が武漢を中心に瞬く間に中国全体に感染拡大します。その軽度変異型がK型と名付けられた株で、Sの後を追う様に中国で感染拡大しました。SとKの違いは、感染力は同様(S:R0 2.19、K:R0 2.21)で発熱などの毒性はKの方が強い事です。日本は武漢閉鎖後も3月9日まで中国からの渡航制限がなかったため、日本国内でSもKも同様に感染して集団免疫に達していたと2019年のインフルエンザ流行曲線とPCRで感染者の遺伝子解析をした結果から推測されました。

 

S→K→Gの順で暴露された社会は初期型の新型コロナには集団免疫があったが、S→Gは逆効果だった

 

一方で、より強い毒性(case fatality rate CFR:罹患した人が死亡する率)を示したのがL型変異(ORF8部位の変異で当初SとLを分けたが、世界にCOVID-19の名前で広がったので新たにglobalのG型と呼んでいる)で、武漢G型が新たな感染症として世界に拡散して行きました。武漢G型は日本にもその後到来しますが、K型の集団免疫を持っていた日本では欧米ほど広がりませんでした。武漢G型は欧米では別の変異型、欧米G型に変異して大きいCFR(4%近く)を示しましたが、欧米ではS型は中国の旅行者を介して流入していましたが、早期に渡航制限をかけたため、K型の流入は少なく、却ってS型の抗体がADEを示して欧米G型の感染拡大を招いたと分析しています。欧米各国の2019年インフルエンザ流行状況からG型の感染可能性(Gスコア)を国別に示したものが下図です。

欧州の初期新型コロナ感染症の重症流行リスク(イタリアや英国は高かった) 米国も州によって感染率や死亡率に差があった

 

この流行は第2波までの世界の流行状況を説明しており、2021年1月以降のα変異株、8月のδ株や2022年2月以降のオミクロン株など3年かけて種々の変異株の流行はワクチン接種によってウイルスがスパイク蛋白を中心に生き残りのために変異を遂げ、しかも感染力も上がり、ADEも恐らく関与してワクチン接種が多い国ほど感染者が増えるというパラドックスを産んでしまったために数式的な予測が不可能になっています。

 

II.  政権中枢はコロナの実態を理解していた?

 

 上久保氏らのグループは上記研究を日本学術振興会の科研費から公にサポートされて研究(KAKENHI17H03597)し、当時の安倍政権中枢や与党、野党の議員たちにも複数回説明会を開いて解説してきたそうです。特に経済の停滞、一定の職業形態の国民に一方的な犠牲を強いる活動自粛の解除や全例のない遺伝子ワクチンを緊急で導入する必要性の有無(全国民へのワクチン投与の必要性はないと明確に説明した由です)について繰り返し説明してきたそうです。その際総理や各大臣、野党党首らと一緒に撮った写真も見せてもらいました。

 

 この3年間で起こった種々の政策で、緊急事態宣言の比較的突然の解除や政府専門委員会の解散についても上久保氏らのグループの解説が功を奏したと言います。変異種と感染率を高める「ワクチンの国民全体への繰り返し接種」も害のみで利がない事を繰り返し説いてきたそうですが、トランプ政権ができなかったことでワクチン接種継続を止められなくなったと話していました。

 

 現在WHOも欧米各国も健常者への新型コロナワクチン接種の継続は推奨しない、と明確に方針を打ち出しています。日本だけは6回目接種券を配り、私の所にも接種OKでしょうかと患者さんからの問い合わせが多数来ます。どうしても受けたい人を止める事はしませんが、世界は接種を推奨せず、日本だけが世界を見習わず接種を続けている事は説明するようにしています。誰に命令されているのか分かりませんが、もう健常な日本人にワクチン被害を出す事は止めにしたいと心から思います。


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3 コメント

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奇妙で不気味なNHKデマ報道の怪 (宗純)
2023-05-17 17:19:59
5月15日夜九時のNHKニュースウオッチで、新コロmRNAワクチン接種の死亡を、新型コロナ(SARS-CoV-2)による死亡だと偽装するデマ報道を行ったことが大騒ぎになり、読売新聞など大手全国紙が取り上げNHKが翌日の6日には謝罪に追い込まれたのですが、これは幾ら何でも物事の展開が早すぎる

NHKによるデマ(意識的誤報)は少しも珍しいことは無いが、今回の様に翌日に謝罪したのは多分、今回が初めての出来事ですよ。東京五輪監督の河瀨直美の「オリンピック反対デモは日当を貰っている」とのお馬鹿ヤラセでは謝罪まで1カ月近くもかかっているが、今回は1日。しかも、読売を筆頭にスポーツ紙までがNHKを袋叩きにする展開で、ほぼマスコミ総ぐるみ。

もちろん、もはやmRNAワクチン接種副反応死が隠せないほど大規模に発生している事実があるとは思うが、メディアの全員が挙国一致で一斉に報じるのは胡散臭い

mRNAワクチン接種による死亡を認めることで、多くの日本人たち、善良な人々の関心を集めることで、
今回の「この記事」のメインテーマである、中国武漢よりも早く、日本などで1年前に流行っていたSARS-CoV-2ウイルスの起源を隠したい「あえて肉を切らして、もっと大事な骨を守る」スピンコントロールなのかも知れません。
そういえば、我が日本国限定の不可解な政府や医師会、医学会を総動員した謎のPCR検査スンナ派の発生の原因ですが、
遺伝研教授の川上浩一は「一家に一台PCR機」「スーパーで買った食品の履歴が分かる」と主張が正しいとすれば、大々的に各大学の院生の大動員でPCR機を大量稼働させれば、武漢の前年での日本での流行がばれてしまう。それなら一律でPCR検査抑制との不思議な日本政府の方針は辻褄が合います。何時から新型コロナが始まったかの「Day 0 」問題を一番隠したかったのでしょう
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Unknown (河太郎)
2023-05-17 18:08:10
こんにちは。変化いたしました山童の夏季バージョンです。
冒頭からど真ん中ストレートな枕でした。先生の場合、医師でも元武官ですから、肌で感じてきた米国のリアルがあるのでせう。そこを報道も政治家も官僚も市民も、見ざる聞かざる言わざるをしてきたのが「戦後」ってやつで、そろそろ戦前になりかけている「あまりの体たらく」に、口にする有識者が現れた。それが今の実情なんでしょうか。
窓口のビニールカーテンは外すがマスクは着用しろとか、ヌエみたいな対応やめてくれませんかね。いい加減に。流石に若い子達は外ではほぼ全員がマスク外している登下校を見ますが。なんなのでしょうね。この3年のバカげた踊りを、いい年した大人達が何も総括しようとしないのは。お上が常識だの規範だの押し付けてくる時は、だいたいがガセネタで、しかしそれがご立派な社会通念になってしまうという事が3年3ヶ月で学べました。
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メディアの劣化 (rakitarou)
2023-05-17 18:29:30
ワクチン被害は既に「公表禁」のレッテルを世界的には剝がされているのに、NHKは定期接種を推奨する政府に忖度して「虚報」にディレクターが変えさせたのを回りのメディアが鬼の首を取った様に騒いだという事でしょうか。これは「堕落というより単なる劣化」だったのでしょう。

河太郎さんが仰る様に「公表禁」のレッテルが貼られている事柄を公表して初めて「堕落」から抜け出せるのですがね。
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