大戦全般を通じてメッサーシュミットBf-109と共に種々の改良型が作られながら攻撃機、戦闘機として活躍したBf-110を作りました。110は双発、2人乗りで機首に機銃を集中させた重武装でしかもスマートな体型ながら、109のような旋回性能や戦闘機としての身軽さに欠けたために戦闘機同士の格闘戦には弱く、110を護衛するために109戦闘機を必要とする事態が生じていたようです。そこで対地攻撃用の砲を装備したり、夜間レーダーを装着して夜間戦闘機として使用されました。
Bf-110(Bfは当初制作を依頼されたバイエリッシュ・フルークツオイクから取られた名称で後にメッサーシュミットMeで表示される事も多い) 尾翼の鍵十字は欧州で禁じられているため付いておらず、他メーカーを流用。
今回作製したのは比較的大戦初期の1940年フランスシェルブールの部隊に所属する物で比較的戦闘機としてノーマルな仕様の物です。やはり大戦を通じて電撃戦の直協任務に多用されたユンカースJu87(こちらは冬期ロシア戦線用)で20年以上前に作ったハセガワ製1/72と並べてみました。
ハセガワ製のJu-87の方が細かい作りもしっかりしていてモデルとしての出来は良いと思う。
モデルは老舗のAirfixなのである程度のレベルの出来上がりは期待できるものの、コックピットなどは何もなく、乗員が付いているやや古い2004年の金型でした。車輪まわりもシンプルでデカールも古くて使えたものの劣化が目立ちました。同時期のハセガワのユンカースモデルの方が出来は良いです。
イギリス空軍博物館に展示されているJu-87(翼端と胴体の黄色帯があり、東部戦線仕様)と夜間戦闘機仕様のBf-110の実機(筆者撮影)
石坂浩二さんが「どのように作るのも自由である所がプラモの良いところ」と言っておられましたが、エッチングパーツなど多用して細かい部分が素人にも作りこめるのも「良し」ですし、資料など見ながら自作して完成度を高めるのもプラモの楽しみ方なのだと思いました。
一撃離脱を狙ったらどうなのでしょう??
双発なのだから推力も自重もある。相手より上に上がり、
ダイブして一撃離脱なら、グラマンやヘルキャットのような使い道はないのかな?と不思議に思います。0戦が巴戦を得意としたのは中高度での戦闘に特化していたからで、米軍できない使い方ならば、強味にならないかなと。
ても米軍も双発戦闘機は主流から外れてゆきますから、やはり双発は戦闘機に向かないのでしょうか。モスキートという名機が、ナチスの原爆用重水製造工場の爆撃に成功してますが、あれは軽快な双発機であったからこその功績と思うのですが。双発は戦闘機からは外さゆきますね。
ゲームの世界では機首に重武装を集中しているので斉射をかけると相手が微塵に砕けて痛快(それこそ一撃離脱ですが)です。