rakitarouのきままな日常

人間様の虐待で小猫の時に隻眼になったrakitarouの名を借りて政治・医療・歴史その他人間界のもやもやを語ります。

戦争に勝つということ

2023-08-24 15:28:02 | 政治

日本では「戦争」というとボロボロに負けて原爆まで落とされた「太平洋戦争」の事しか論じられません。

終戦の日や原爆忌に戦争について語るのは大事ですが、非常に「皮相な内容」で本気で今後起こるかもしれない戦争を避ける方策を真剣に議論している様には見えません。戦争体験者の方々は本気で「戦争はやってはいけない」と考えていると思いますが、教えを受け取る我々戦後世代、特に40代以下の若い人たちが本気で戦争を避ける方策を思案している様には見えません。

戦争を論ずる時、負けた戦争だけ考えれば良いのでしょうか、勝ったとされる戦争「日清」「日露」「第一次大戦」について深く論じられているのを見かけません。戦争の「存在自体を全否定して後は考えようとしない」で済ませてないでしょうか。本当に非戦を誓うのであれば、「戦争」という相手のある「外交の一形態」で戦争まで発展しないための方策を考える。また戦争になってしまった場合の終わり方、「戦争の勝ち方(負け方)」について検討しておくべきだと私は思います。その意味で我々にとって傍観者(第三者)的立場で見ていられる「ウクライナ戦争」について上記に関する議論を尽くす事は有用と思うのですが、メディアで出てくる話は「ロシア悪い」だの「ウクライナがんばれ」という幼稚園児レベルの話ばかりです。そこで今回は「戦争に勝つ」という内容を論考したいと思います。

 

Ⅰ.  戦争に勝つとは

 

戦争に勝つという意味には以下の3通りがあると思われます。

 

(1)相手が全員死亡・絶滅して戦う相手が消滅することによる終戦。

今時これはないと思われますが、「テロとの戦い」は実はこれを目指しています。

(2)相手が無条件降伏(unconditioned surrender)を受け入れて終戦。

第二次大戦がこれですが、その後の戦争も相手国の政治体制を変革させるという点ではこれに近い。

(3)自国にとって有利な条件で双方が終戦(休戦でなく)を受け入れる。

第一次大戦までの外交の一形態としての戦争の一般的なありかたでした。この場合、「休戦による相手のリベンジ」を誘発しない工夫が必要です。「次は勝とう」と思わせる終戦では平和はやってきません。そのためには「有利な条件」なるものが「誰の利益になるのか」が問われます。利益には次の3通りがあります。

 

a)  国民全員(将来含む)に明確な利益になる。

b)  支配者や資本家だけの利益になる。

c)  軍産複合体、武器商人だけの利益になる。

 

この利益は、紛争内容が自治権(領土)なのか資源なのかによっても、国民に分配されて受ける利益の内容が変わってきます。戦争で苦労するのは国民です。国民が利益を感じない戦争(士気が上がらない)に勝ち目はありません。増して「テロとの戦い」の様に一体何と戦争しているのか不明な場合は、国民の利益と言えるものがあるのかさえ不明であり、b、cの利益だけだね、という結論になります。今テロとの戦いは知らないうちに終わっているようです。

 

II.  戦略と戦術

 

戦争の目的を達成するために建てるのが「戦略」であり、個々の戦闘に勝つための方策が「戦術」です。個々の戦闘は戦略に沿って要否や戦い方が決まるのであり、戦略と戦術は関連しています。個々の兵士にとっては自分の生死にかかわる「戦術」は非常に大事ですが、大きな視野での戦略に沿って戦争は進むので兵士は「コマ」でしかありません。結局「政治」が最も優先され、大事なのです。

 

III.  ウクライナの悲劇(攻撃=戦争の主導権という勘違い)

 

1) ウクライナ戦争における戦術の大変革

 

ウクライナ戦争は「正規軍同士の戦争」における「戦術」の常識を大きく変えました。第二次大戦におけるバルバロッサ作戦(独ソ戦)との比較が戦車や機械化歩兵を用いた戦争の例として持ち出されますが、戦術を検討する上でのISR(情報、監視、偵察)の在り方が全く変わり、衛星、ドローン、通信傍受を用いた現在「すべての軍の移動、集合は相手に筒抜けである」という前提で戦術を検討する必要があります。

 

西側にはロシア軍はISR、近代装備、士気、機構ともに「西側よりも劣っている」とする神話があります。特に専門家と称する人たちや軍の上層部にもロシア軍が圧倒的に勝っている現在においても「この神話」を信奉している人たちがいます。メディアがこれらの人たちの法螺をそのまま放送するので軍事音痴の一般の人たちも「弱いはずのロシアがなかなか降参しないのはおかしい」と思っています。現実にはロシア軍はISR、近代装備、士気、機構ともに西側より優れています。劣っているのは水上海軍力位でしょう。ウクライナ戦争についての解説が現実を反映していない「ちんぷんかんぷん」な内容なのはこのためです。ウクライナの春季(夏季)攻勢が圧倒的敗退をきたしたのはロシアISRがすべてを把握して防御したからに過ぎません。ゲームボードの様に俯瞰で眺めながら相手の戦力や出方を全て把握しながら防御(攻撃でなく)を用意周到十分な戦力で行えば自軍の犠牲を最小限にして相手を全滅させる事が可能です。

 

2)「攻撃=戦争の主導権」という勘違い

 

西側は当初ウクライナ戦争支援の目的を「プーチン体制の崩壊」に置いていました。ロシアはウクライナへの「特殊軍事行動(SMO)」の目的をドンバスの独立、ウクライナの中立化、非ナチ化、に置いていました。ゼレンスキーはロシアのクリミアを含む全領土からの完全撤退に目標を定めているようです。当初述べた「戦争に勝つ」定義において西側は体制変革2)を目指し、ロシアは有利な条件での終戦3)を目指している事が分かります。

当然戦争目標に向かう「戦略」にも違いがあり、西側はロシアプーチン体制が崩壊するよう「経済制裁」を行い「ロシアの休戦提案を拒否」して、ウクライナに近代兵器を援助し続け、「ロシア軍は弱いという神話」を信じ続けてロ軍が負ける事を期待しました。

ロシアの戦略は自軍の犠牲を最小にしつつウクライナ軍を叩き、戦争継続不可能にして有利な条件で終戦締結できる様にすることです。終戦後ウクライナ国民にリベンジ心を持たれないよう民間への攻撃損害は極力避けてきました。また降伏したウクライナ兵も保護してきました。この目的を達するために、防御を完全にしつつ相手の攻撃を誘う戦略を取ってきました。この1年戦線が膠着して動かない理由を「ロシア軍の弱さ」と解説する大馬鹿者がいますが、「戦略や戦術ISRの変革」をまるで理解していない事を露呈しています。

ロシアの侵略を受けたウクライナは、自軍の犠牲を少なくしてよい条件で終戦に持ち込むためには本来「防御に徹する」必要があります。ロシアは、現在ウクライナが春季攻勢をしているヘルソン地区を2022年秋から1年かけて3重の防御陣地を構築してきました。西側が本気でロシアに勝ちたいのならば、完全な防御陣地ができる前に徹底的に攻撃する必要がありました。現在「侵略」したロシアが防御を固めて、侵略されたウクライナが「攻撃」を続けています。この戦略の違いは「攻撃を続ける側に戦争の主導権があり、勝っていると印象付けられる」という思い込みがあります。実態は圧倒的強力な米軍を相手に勝つ見込みの無くなった日本軍が万歳突撃を繰り返していた太平洋戦争末期と同じ状態と言えます。「敵が見える状態で厳重な守りに付いている側が圧倒的に強い」のです。

 

追記:

ほぼ毎日更新してウクライナの戦況を解説しているWeeb Union氏が2023年8月25日の解説で「何故ウクライナが勝てないのか」について今までの戦い方の誤りを指摘しながら論説していました。結論的には私と同じ「攻撃を続けている」からというものでした。ロシア軍が半年かけて攻撃をしていたバクムート攻防戦においても、ウクライナは「撤退戦術」を取らず、ワグネルの小規模な攻撃に反応して「Head to head」で戦ったので、「ウ軍の状況をISRで全て掌握したロシア軍が強力な砲撃で殲滅する」戦法を取り続けて毎日数百人の損害を出し続けたと批判しています。小国は攻撃してくる大国を撤退しつつゲリラ戦で戦う(北ベトナムやアフガンムスリムの戦法)のが唯一勝利を得る方法であると喝破しています。

Weeb union氏の解説。戦争初期にキエフに侵攻したロシア軍にウ軍は集中。その間南にロシアが進撃した後ずっとロシア側が守りを固めてウ軍の攻撃を撃退する戦法を取っている。

 

3) 攻撃型兵器はゲームチェンジャーにならない

 

オランダなど一部の国は旧式化したF-16戦闘機の供与を決めたと報道され、ウクライナはモスクワ中心部へのドローン攻撃を繰り返しています。攻撃型兵器や細々とした攻撃を続ける事が戦争の大成を変えるゲームチェンジャーになると信じている人たちがいる証拠ですが、上記の様に実現不可能な戦略に基づく政策に効果はありません。万歳攻撃を続けるウクライナは2)の国家体制の消滅に向かっていると言えます。ウクライナは全部隊を一度退却させてドニエプル河の西側で防御態勢を組めば、ロシアは当初の目的を達することになるので双方に有利な条件で終戦に持ち込むことができるでしょう。誰の利益のための戦争か、我々日本人は第三者としてよく見ておきましょう。

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10 コメント

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Unknown (河太郎)
2023-08-25 02:15:22
こんばんは。ロシア軍が弱いイメージは、一つには兵器メーカーの利権もあるのでないですか?
米国だけでなく仏も兵器輸出大国ですし。米国については言うまでもない。ロシアが弱いイメージは、トルコや中東、さらにアフリカの諸国へ売る兵器の市場を奪う為の宣伝になりますし。
ロシアの精兵と呼ばれるスペツナズが全滅した事件は痛かったけれど、たしかスペツナズはそういう名称の部隊がある訳でなく、特殊作戦に入るような部隊の総称であり、全てがバリバリの特殊部隊じゃない。特殊部隊は強力な火砲を持ちませんから、砲兵など配置して待ち伏せくらえば全滅もあり得る。
市民の虐殺については、あったとは思いますが、現況、どつちがどの程度関与したか証明されてないので割愛します。
米国を始めとする先進国は、グローバル化により、工業を世界に散らしているので、兵器生産が追いついてないようにも見える。これは韓国と日本に5.56ミリ弾を出してくれと要請してる事から推察してます。
米国は主力小銃を大口径化した為に従来弾が足りないからだと申してますけれど、それないでしょう。
64式から次世代に変換する時期に自衛隊にいたので、
そうそう新式銃は2年や3年で無くならない。米国国内にはМ4の弾丸が民間市場に出回っていて、値段が上がってない。無いというよりも、工場の生産力が衰えていて、先行きに不安を感じたというのが実相かと。
対するロシアは三国を経由して、半導体は中国からそこそこ手に入るし。ドローン程度なら間に合う?
そこへ来て、ロシアは中国と違い、ほぼ自給できる。
長期戦が続けば、市民レベルで困るのは西側かと。
食料もエネルギーも。これはロシア在住のYouTuberが、西側が想うほど「市民生活に影響してない」と配信してましたし。もともと生活レベルが低いし。
そうした事を考えてゆくと、西側の方がヘタるのが早いのでは? 温暖化の為に今年の冬の天然ガス備蓄をEUが完了したと言いますが、じゃ来年は?となる。
消費規模が小さく、基本的に原料輸出の生産国であるロシアが、あと何年か続いてもヘタるとも考え難い。
といった事を私なりに愚考しますと、まだまだロシアは音を上げないかと。
もともとロシアは地域大国であろうとしても、覇権を握ろうなどとは考えてないでしょうし。
それとウンザリするのは、ウクライナが核技術輸出もしていたマフィア国家で、腐りきった国だった事は、
この戦争から全く語られなくなった事で。戦前に行ったビジネスマンたちに聞くと、治安が信じられないくらいに悪くて、賄賂だらけの国だったそうです。
もともと国の体を成してない国なので、西側がヘタると、あっと言う間に終わるのでありません?
その時に西側の報道機関は何と言うのでしょうね?
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築城の巧みなロシア軍 (ローレライ)
2023-08-25 14:28:15
アフガンのタリバンのポジションをキープしたロシア軍は陣地の築城が巧みです。 モンゴルのノモンハンには現在もソ連軍の基地跡地に巧みに築城された城跡が残っています。
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王道の戦い方。 (遍照飛龍)
2023-08-25 19:07:29
>現在「侵略」したロシアが防御を固めて、侵略されたウクライナが「攻撃」を続けています。この戦略の違いは「攻撃を続ける側に戦争の主導権があり、勝っていると印象付けられる」という思い込みがあります。実態は圧倒的強力な米軍を相手に勝つ見込みの無くなった日本軍が万歳突撃を繰り返していた太平洋戦争末期と同じ状態と言えます。「敵が見える状態で厳重な守りに付いている側が圧倒的に強い」のです。

ロシア軍の戦い方は、用兵の基本に則った王道の戦い方ですよね。

http://liuxiu.web.fc2.com/liuxiu/31.htm
>まず機動力の高い軽騎兵で素早く動き、相手より有利な地勢を確保して陣を置き、持久戦に持ち込むことである。そして相手の食料の不足をつき、その動揺に乗じて最強の将軍たちとともに自ら先頭に立って総攻撃し、敵を潰滅させるのである。
 たぐいまれなる統率力と安定した補給をベースしたこの戦い方は、後に全く同じ戦法を用いる人物が現れる。それが唐の太宗李世民である。李世民もまた騎兵を率いて敏捷に動き、有利な地勢を占めては持久戦に持ち込み、ここというところで部下の秦叔宝や尉遅敬徳とともに突撃し大破したのである。



潤沢な補給に、得た地域に鉄壁の砦を築き、無理な攻撃をさせ疲弊させる。

経済もロシア&ブリックスが安定しているので、補給は、西側の方がキツイ。

なんか引用ばかりですいません。
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プリゴジンを排除したのは? (rakitarou)
2023-08-26 06:25:07
ワグネルの総帥でプーチンに反乱を起こしたとされるプリゴジン氏が搭乗していたとされる自家用ジェット機がロシア国内で墜落、プリゴジン氏は死亡したと言われています。排除の決定を下したのはプーチン大統領と即断されていますが、論理的に正しいでしょうか?
先ず墜落する映像を見ると主翼を失って胴体のみ落ちてゆく様に見えます。これは対空ミサイルではなく、車輪の辺りの内部爆発ではないでしょうか?
反乱もどきは西側の期待を裏切り、ワグネルの露軍と手薄だったベラルーシへの再配置になりました。プーチンはワグネルの幹部ともその後頻繁に打ち合わせしており、ニジェールの反乱にもワグネルの関与が示唆されています。これ以上プリゴジンに動き回られたくなかったのは、寧ろ西側ではないかと考えるのが論理的だと思います。航空機墜落は国内ではコラテラルダメージも大きく、プーチンの取る手段と考えるのは浅薄です。
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何故、国力が圧倒的に勝るアメリカとの戦争を始めたのかの謎 (宗純)
2023-08-26 10:39:29
日本が真珠湾奇襲攻撃を決行した動機とは、今回の記事の主題である、
(1)相手が全員死亡・消滅することによる終戦。
でも
(2)相手が無条件降伏(unconditioned surrender)終戦。
ではなくて、日清日ロや第一次世界大戦のドイツ相手と同じで、
(3)自国にとって有利な条件で双方が終戦(休戦でなく)を受け入れる。
だったらしいですよ。目論見どうり半年間は大成功していたのです
ただ相手が悪くて、そもそもアメリカは先住民相手に絶滅戦争を仕掛けて、その成功体験で出来上がった危険な軍事国家だった。
常に戦争では、(1)相手が全員死亡・消滅することによる終戦。こそが最良だと思っているらしいのですよ。(2)の方のサンフランシスコ講和条約は二番目に良い方法
多くの皆さんは忘れていると思うが、1960年代の日本のテレビでは毎日毎日アメリカのハリウッド映画のスターを使った本格的な西部劇が連日放送されていたのですが、当時の日本製安上がりドラマとは大違い。娯楽番組としては素晴らしい出来あげりなので多くのファンを掴んだが、何故か今では一切再放送が無い不思議。本物の西部劇が放送出来ない原因とは、(1)がアメリカの正義の理想として描かれていたからなのですよ。これでは危なすぎて放送できない
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気になる・・ (遍照飛龍)
2023-08-26 12:45:13
https://cocorofeel.blog.fc2.com/blog-entry-25350.html

>🇱🇾リビア筋の🇷🇺ロシア伝聞情報で不確かだが、容疑者の顔と名前が出始めている。
>容疑者の名前はアルテム・ステパノフ(Artem Stepanov/Артем Степанов?)プリゴジン氏の専属パイロットで、墜落した飛行機の所有者。
>爆発直前に姿を消し、カムチャッカ半島を経由🇷🇺国外逃亡。


詳細は不明ですけど。
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プリゴジン死亡報道で、奇妙なアメリカ政府の見解??? (宗純)
2023-08-28 14:09:41
アメリカですが、ブリゴジン搭乗機墜落報道では、居眠りバイデンは相変わらず「ロシアで起きることは全てプーチンの責任」とのお馬鹿発言を行っている。ところが政府の方は何故か理由は不明だが、「燃料が不良だった」可能性を示唆して、暗殺など事件ではなくて、「偶然の事故だった」と匂わせているのですから不気味。

今までもプーチンに考え方が近いとの理由で民間人を標的にして爆殺していた。そもそも墜落はウクライナ独立記念日の前日なのですか一番可能性が高いのはウクライナのネオナチ過激派テロリスト集団による爆殺疑惑。それならアメリカ政府としては偶然の事故死だと穏便に済ますのが最良の解決策です。

「なるほど」と思ったのが、
プリゴジン氏死亡か、ジェット機墜落に「9つの可能性」―中国メディア
Record China 2023年8月24日では、
1つ目はジェット機の故障。これはアメリカ政府の不正な燃料説と同じ
2つ目は異常気象。この二つは偶然の事故なので政治的事件性はゼロ。

3つ目はジェット機内で発生したもめ事がエスカレートした可能性。これはブラックボックスの解析直ぐで決着する
4つ目はウクライナによる暗殺で、墜落の翌日がウクライナの独立記念日だったことから、機体にウクライナが爆弾を仕掛けていた可能性。この機体は1カ月間空港に放置されていた
5つ目は、ワグネルが反乱に失敗した後多くの戦闘員が隣国のベラルーシにやって来たことを脅威と捉えたポーランドやリトアニアによる暗殺の可能性

6つ目は米国による暗殺だとし、墜落事故を知ったバイデン米大統領が「実際に何が起きたかはわからないが、驚いてはいない」とコメントした。米国にもプリゴジン氏を葬る能力、動機は十分にある
7つ目はプーチン大統領の命令によるものとし、西側諸国も真っ先に「ロシアのしわざ。プーチンのいつものやり方だ」と考えたと伝えている。
8つ目には、プーチン大統領の命令ではなく、プリゴジン氏が非難の対象としていたロシア軍幹部が指示を出した可能性
最後の9つ目は「計算された逃亡劇」あくまで身代わりの「プリゴジン」が1人亡くなっただけで、実際には本人を含むさらに多くの「プリゴジン」が存在するのではないかとの見方も出ている
芥川龍之介の藪の中より複雑怪奇だが、何れが真実かはブラックボックスの解析で大体は判明します。何故かフライトレコーダーの完全開示を行わなかった1985年御巣鷹の尾根事故や、同じくウクライナ空軍の飛行記録や管制塔とのやり取りを開示しなかった2014年マレーシア機撃墜事件のモヤモヤ顛末とは違い、ロシアが完全開示すれば案外にすっきりと解決するので、今後の楽しみに、色々推理して、ゆっくりと待っていましょう
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ポーランド軍の戦争目的は、ウクライナ軍の自己崩壊である (ポーランドからの一時帰国者)
2023-09-01 20:13:04
『法と正義の党』党首カチンスキ―の究極目標は、プーチン体制の崩壊ではなく、ウクライナ軍の崩壊だ。ポーランド人(とロシア人と白ロシア人)が小ロシア人を好きになることなどありえない。ナチスドイツがポーランド人、ロシア人および白ロシア人に対して実行したあの蛮行の数々は、この三国の郷土資料館で詳細に見ることができる。今現在小ロシアにいるポーランド人義勇軍は、その派遣編成当時からNATOかぶれの軟弱さを危ぶまれていた。『ワルシャワ機構軍』時代の士官たちは、口々にロシアの戦車随伴歩兵の勇猛さ、有能さを指摘していた。白ロシア軍兵士にしても、その体力の頑健さ(robust)は、ロシア人のそれを凌ぐのだ。弱く見せて、ポーランド兵士をおびきよせる作戦だろう。ワグネル兵士の勇敢さは、ロシア正規軍指揮官の”二・シャーグ・ナザート”(一歩の後退も銃殺)命令によって引き出されたものだ。彼らは殺人前科の死刑囚(ロシア連邦では一時停止の状態)なのだよ。戦死は、家族への補償提供と前科取り消しの死後恩赦だ。あの墜落事故は、ヘリを撃墜され、乗員兵士を無駄死にさせたことに対する、戦友たちによる報復だ。ポーランド軍でもロシア軍でも、戦場での致死的な私的報復の例には事欠かない。
 僕はロシアの民族友好大学で学び、アジア、アフリカ、ラテンアメリカからの留学生と親しくなった。彼らはみなワルシャワ機構加盟諸国が非植民地諸国で構成されていること、所謂西側の繁栄がそこからの収奪によってのものであることをよく知っていた。ポーランドが『欧州のハイエナ』だって?おう、ハイエナさんか、ジエンクーエンバルゾ、これを誉め言葉としよう。アジア、アフリカ、ラテンアメリカ人の膏血を搾り取る、生白い欧州人に比べて、ハイエナさんのなんと道徳的であることか。フランスからマダガスカルをやるよ、と誘われたとき、ポーランドは峻拒したのだよ。
 この戦、吾ポーランド軍がもらう。憎きNATOの手先、走狗、小ロシア軍が消滅したのち、西半分は吾祖国に戻る。今ワルシャワで乱暴狼藉を繰り返す二百万人の小ロシア人は更に西に動いてもらおう。特にイギリスとフランスとベルギーとオランダとデンマークにだ。奴隷貿易で成り上がった糞民族の住む汚猥の国にだ。ヴィヴァポルスカ!!!
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最新のニュースでは、 (宗純)
2023-09-05 10:50:29
イギリスの退役陸軍大将がウクライナの反転攻勢が成功するのは2年先(2025年)だと言い出したが、

もっと不思議なのがウクライナ国防大臣更迭のニュース。今まで「ウクライナ必勝しゃもじ」」「ウクライナは死ぬまで戦え」の欧米や日本の毎日新聞など普通のリベラルメディアではウクライナ軍の食料品などの納入汚職での責任問題(引責辞任)だと書いているが、
実はウクライナ国防相の辞任は今年の2月に本人から申し入れたもので、半年も棚ざらしになっていたものが、やっと実現する。
しかも次期国防相はクリミヤ半島の少数民族タタール人で、去年3月の停戦交渉メンバーだったとの怖いオチ。

これはロシアのプーチン大統領がアフリカ首脳のモスクワ訪問時にウクライナとの停戦合意文書の存在を明らかにしていたもの。一周回って元の位置だが、やっと1年以上経った今頃になって
(3)自国にとって有利な条件で双方が終戦(休戦でなく)を受け入れる。
が実現しそうです
返信する
「日清」と「第一次大戦」 (hobby4oldboy)
2023-09-16 22:40:57
>勝ったとされる戦争「日清」「日露」
>「第一次大戦」について
>深く論じられているのを見かけません。

「日清」と「第一次大戦」については、
下記サイトが結構「力作」だと思います。
https://sinojapanesewar1894.com/
http://www.kaizenww1.com/
# 昨今、戦争名だけの検索では上位に来ない「..
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